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『腸』――15日目
135.『アキラの死(3)』
しおりを挟む本堂 空太
「誰が……人狼なんだ?」
(俺は不意に、こんな言葉を口走っていた)
全員
「………………」
筒井 惣子郎
「…………やめよう。犯人探しなんて」
**(…………けど、この中にいるんだ。
…………アキラを殺したやつが、人狼が、間違いなく……)**
千景 勝平
「だが…………このままにはしておけないだろ」
小田切 冬司
「様子を見よう。
今日の夜、なにもなかったら、用心棒も人狼も本意じゃないってわかるはずだよ」
**(俺らとしては…………用心棒にかかってるんだ、全て)**
間宮 果帆
「…………どうする、今日の投票」
小田切 冬司
**(…………アキラが言っていたこと。
俺がしっかり務めなくちゃ…………)**
「俺から提案があるんだ。
昨日までは、16人でちょうど票が割れた。
今は15人、でも、3人に5人ずつ投票すれば決戦に持ち込めるよね。
……そして、この3人に4人ずつ投票すれば」
間宮 果帆
「ああ、そうか…………。
それなら、また、……誰も処刑しなくて済むんだな」
小田切 冬司
「……本当に、本意じゃなかったかもだからさ。
人狼も、用心棒も。
…………問題は、今日の襲撃のことだけど」
筒井 惣子郎
「…………そう言えば、昨日、八木沼が」
小田切 冬司
「……………………」
千景 勝平
「な、なんだ、由絵がどうした?」
筒井 惣子郎
「…………昨日、アキラと俺に、明日の襲撃は自分にしてくれって……」
間宮 果帆
「……………………」
佐倉 小桃
「……な、なぜなの?」
筒井 惣子郎
**(…………勝平の気を引くため、なんて言えないよな……)**
「…………それはわからないが。
あまりにも熱心だったから、根気負けして……」
千景 勝平
「ま、待てよ!
根気負けしてって、…………それって、由絵が襲撃役を買ったってことだろ!?
ふざけるなよ、もしまた用心棒が裏切ったら……!」
**(なんだって、そんな話になってんだよ!)**
筒井 惣子郎
「勝平、言いたいことはわかる。
俺だって女子にこんな役割押し付けたくないさ」
小田切 冬司
「落ち着いて、勝平くん。
…………昨日、俺もその場にいたんだけど。
本当に熱心なお願いだったんだ。
…………その場で、決まったことなんだ。仕方がないよ」
千景 勝平
「仕方ないってなんだよ!」
目黒 結翔
「……そんなに言うなら勝平が用心棒に守ってもらえよ」
千景 勝平
「あ? なんだと?」
目黒 結翔
「なんだよ、自分の彼女守りたいんだろ?
だったらそうするのが道理だろ。
それとも…………、できない理由でもあんのかよ?」
千景 勝平
「……ああ?」
七瀬 和華
「やめて、二人とも……っ」
**(…………この結果を招いたのはわたしなのに。
我ながら…………白々しいわ)**
【残り:15人】
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