人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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『腸』――17日目

184.『17回目の会議(4)』

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和歌野 岬
「わたしは、…………花菜よ、花菜を占ったわ」

小日向 花菜
「え?」

和歌野 岬
「………………人狼だった」

小日向 花菜
「………………え?」

千景 勝平
**(こいつ――――――!)**

間宮 果帆
「か、花菜が…………?」

小田切 冬司
**(和歌野さん!
 やっぱり和歌野さんは裏切り者だ!
 でも、だとしても、……ここまでする!?)**

乃木坂 朔也
「……本当なのか?」

白百合 美海
「……………………」
**(どうして……どうしてそんな嘘を吐くの、サキちゃん……。
 人狼はあたしなの、あたしたちなの…………)**

小日向 花菜
「え? ――――え?
 サキ、なにを言って」

和歌野 岬
「…………ごめんね、花菜。
 でもわたし決めたの、生きて帰るって。
 ……あんな家だけどね」


全員
「……………………」


和歌野 岬
「もう一度言うわ。花菜が、人狼だった」

白百合 美海
**(……ひどい!
 いつも一緒にいたのに、よりによってそんな嘘を吐くなんて!)**
「――――サキちゃん!」

小田切 冬司
「白百合さん!」
**(ダメだ、感情的にならないで、お願いだよ)**

白百合 美海
「――――――っ!」

千景 勝平
「……………………」
**(白百合、気持ちはわかる、だが我慢してくれ)**

白百合 美海
**(……ごめんね、二人とも)**
「どうして……そんな嘘を言うの?
 サキちゃん、占い師じゃないじゃない。
 なのに、どうして花菜を貶めるような嘘を吐くの?」

和歌野 岬
「じゃあ聞くけど、……美海は花菜を占ったの?
 結果はどうだった?」

白百合 美海
「っ…………!」

和歌野 岬
「なぜ嘘と思うの?
 ……美海にとってはわたしは偽物でしょうけど、わたしにとっては美海がそうだわ。
 そしてみんなには、……どっちが本物かなんてわからない」


全員
「……………………」


和歌野 岬
「そうでしょう?」

乃木坂 朔也
「………………」
**(確かに、サキちゃんが花菜を貶めるようなことをするとは思えない。
 でも……美海が嘘を言ってるようにも見えない)**

間宮 果帆
「……………………」
**(あたしは美海を信じてる。
 でももし、サキが本物の占い師だとしたら…………。
 ……くそっ、どっちが本物の占い師なんだ?)**

小日向 花菜
「……ち、違うっ! 違う!!
 うちは村人だよ! 人狼じゃない!」

小田切 冬司
「………………証明できるものは?」

小日向 花菜
「…………え?」

小田切 冬司
「例えば、もうひとりの『共有者』だとか、……『用心棒』だとか」

小日向 花菜
「な、ないよ、そんなの。
 ……だってうち、…………ただの村人だもんっ!」

竜崎 圭吾
「……………………」
**(この動揺は…………本物なのか?
 それとも、人狼だから動揺してるのか?)**

小日向 花菜
「サキ……なんで、なんで…………、
 うち……サキになんかした?
 え、なんで………………あ、サキが人狼なの……?
 だから、二人で生き残れないから……だから…………、
 ……あ、れ……でも、美海がサキは村人って…………え、あ、れ……」

和歌野 岬
「…………ごめんね、花菜」

七瀬 和華
「……………………」
**(どっちにしろ…………誰かに投票しなきゃいけないんだわ)**

和歌野 岬
「…………花菜が、人狼よ」





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