人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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『腸』――17日目

196.『夜の時間(7)』

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**
 ――――AM00:00、応接間

白百合 美海
「…………」

千景 勝平
「………………」

小田切 冬司
「…………誰殺す?」

千景 勝平
「…………言い方に気を付けろ」

小田切 冬司
「事実をありのままに述べただけだけど」

千景 勝平
「…………やっぱりお前とは合わねえや」

小田切 冬司
「…………そうだね」

白百合 美海
「……………………」
(今日初めて気付いたことだけど、二人は折り合いが悪いみたい。
 あたしがなんとかしなくちゃ)

白百合 美海
「……二人とも、気が立ってるのはわかるけど、
 あんまり険悪にならないで…………。
 あたしたちは、仲間なんだから…………」

千景 勝平
「………………」

小田切 冬司
「………………」

白百合 美海
「…………今日の襲撃なんだけど」

小田切 冬司
「朔也にしよう」

白百合 美海
「!! どうして…………」
(朔也…………何れはもちろん、殺さなければいけない。
 けど…………アキラに代わってあたしを心から支えてくれる、大切な大切な『友達』……。
 …………朔也はあたしのこと、友達としては見てないけれど……、
 でも…………彼のことは失いたくなかった)

白百合 美海
「……………………」

小田切 冬司
「白百合さんにとっては納得がいかないかもしれないけど、
 これがベストなんだ……」

白百合 美海
「…………どうして?」

小田切 冬司
「まずひとつ、彼が『共有者』だと言うこと。
 ……もうひとりの共有者が名乗り出ていないこと。
 用心棒は、君か直斗か和歌野さんを守ってる可能性が高いと言うこと。
 …………この3つが理由かな」

千景 勝平
「…………もうひとりが名乗り出る前に、やっちまおうってことか」

小田切 冬司
「そう言うこと。
 …………今日の和歌野さんみたいに、誰かに人狼を擦り付けることが、今の白百合さんには出来ない。
 まず、トラップを使えないようにしてしまおう」

千景 勝平
「……もうひとりの共有者が、小日向だったって可能性は?」

小田切 冬司
「あり得ない。ならすぐに朔也が庇うはず。
 …………もうひとりの共有者は小日向さんだって、処刑を避けたはず」

千景 勝平
「…………それもそうか」

小田切 冬司
「占い師と霊媒師が名乗りをあげた。
 共有者の影が薄くなってる。
 …………たぶん、用心棒もノーマークだと思うし、はっきり言って、彼は俺たちにとってとても邪魔な存在なんだ」

白百合 美海
「……………………」

小田切 冬司
「…………白百合さん、覚悟、決めたんでしょ?
 ……朔也だけ例外だとでも言うつもり?」

白百合 美海
「…………そうじゃ、ないけど…………」

小田切 冬司
「……………………」

千景 勝平
「……………………」

白百合 美海
「…………わかったわ」

小田切 冬司
「…………それじゃ、気持ちが落ち着いたら、行こう」
**





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