北朝鮮攻撃作戦

石崎 蒼次郎

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苦戦!第2次日本海海戦

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 苦戦!第2次日本海海戦

 北朝鮮は内陸部への侵攻よりも、日本の占領計画に手を焼いていた。
 北朝鮮労働党金委員長への報告はわが方優勢と報告していたが、実際は全く進展していないので、そろそろ行き詰まりをかんじていた。
 何としても日本を劣勢に持っていかなければいけなかった。
 作戦の失敗・大敗が委員長の耳に届けばそれは死を意味するのだから、軍首脳部も自分が生きるのに必死だった。
 北朝鮮首脳部はこの状態から脱出するべく極秘裏に計画を進めていた。
 その計画は、ミサイル艦増産計画
 この計画は、戦艦や航空母艦などコストと時間を要する大型艦ではなく、コストや建設時間が短期間ですみそのうえ小回りを速度が優れているミサイル艦の大量生産しそのミサイル艦隊をもって日本艦隊を撃滅し、そのあと海軍と陸軍と共同で日本本土へ上陸する計画だった。
 そのため大型艦は少数で済みその分を本土防衛に配備するのであった。
 日台防共同盟により台湾は日本とともに北朝鮮を敵対視しており本土防衛能力を下げることはできなかったのである。
 そして、その計画を桜井が知るのは計画実行の前日の第12艦隊との海戦から20日ほどたった日だった。
 そして、北朝鮮のもう一つの作戦が進行していることに一握りの人間しか知る者はいなかった。

 
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