童の詩は他に響き(仮称)

狐月 麗華

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プロローグ

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一汝が“”を見つけしとき、我らを信ずるとき、我ら“友”とし汝に手を貸そう。一
一…先祖が遺した“”絶対に忘れるんじゃねぇぞ。もし、お前が「」と思う奴が現れたら、絶対に離れるな。分かったか、一一?

一うん!わかったよ!かならずみつけて“みんな”といっしよにまもる!
 
一がはは!威勢のいいこった…。まぁ、ココンところ数十年間、俺たちの“掟”に値する奴は現れる兆しは全く見つかっていないがな...。いやしかしこの子たちの代は奇跡と言っても良いが多い...もしかしたら...

一...?じいじ、なにいってるの?ぼく、まだべんきょーぶそくだからむずかしいことわかんない...。

ーあ~、大丈夫だぞ。いずれわかる日が来るからな。
あとなーー。“掟”も大事だが、じいじからそれと同じ位、いやそれよりも大切にして貰いたい言葉がある。

ー?なぁに?

ーいいか、ぜってぇに忘れるんじゃねぇぞ。
もし、お前が“掟”にふさわしいと思う奴がいたらー

ー“本能”だけで決めるのではなく、そいつの“本当の姿”を視て決めるんだぞー






あぁ、おじいちゃん。見つけたよ。
“あの子”こそ相応しい。
“あの子”しかありえない。
大丈夫、絶対に「みんな」であの子を護ってみせる。だから、だからー


頑張るから、見ていてください。




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