童の詩は他に響き(仮称)

狐月 麗華

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No,0

平凡な日常

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(あ~疲れた...。あンの典型的な陽キャぶりっ子...ピンピンしてんのにな~にが
「アタシ具合悪いので、早退させていただきます~。だからこれ頼みます~」
だよ...。私に回ってきたの、殆ど手がついてなかったんだけど...あんたが出社して最低四時間はあったぞ...?
しかも、気づいてないかもだろうけど、社内で有名なあいつのイ○スタに「仕事早めに終わって上司に早退OK貰ったからこれから彼ピとデート♥️」って、恋人らしき人とスタンプで顔隠してるけど、知人なら判断つきそうな写真載っけてるし...、しかもあんた仕事終わってねえじゃん...。)

と同期に対しグチグチ悪態をつきながら家の玄関扉に手をかけようとした。その時、

【ガッシャーン!】

...はぁ、あの子なんつー典型的な音を...
と呆れながら、いつも通り扉を開き靴を脱ぎ、リビングのソファに荷物を置いて二階に上がり、一番傍にある部屋の扉をノックしようとしたが、

「あ~、大丈夫大丈夫!
みんな心配おかけしてしまいごめんにゃ...」

(おっと、配信中か...。
 少し待っておこう。)

「まあ、でもゲームもいい所まで出来たし、今回はここらでセーブしておくにゃ!...よし、できた!じゃあ続きはまた次回お届け致すにゃ!じゃあ、今宵はこれにて、バイにゃー!......ふぅ、... 姉ちゃん、終わったから入っていいよ」

(...やっぱり気配に敏感ね。まぁ、だから配信者が一番しっくりしたのかもしれないけど...)

そう思いつつ、扉のドアノブに手をかけて部屋の中にはいる。

「ありがとね...って、あんたまた足引っ掛けて椅子ごとひっくり返った挙句、飲んでたエナドリ缶の束にぶつかってあんな音を出したの?相変わらずどんだけドジっ子してんの…。あと衝撃音、玄関の外まで響いてたから…って、椅子を戻して座ってから作業しなさい。」

 弟がやらかしたいつもどおり(傍から見ればえげつないであろう)の行動に呆れつつ、先程散らばったらしきエナドリ缶を拾い、近くにあった袋に入れて持ち、椅子をひっくり返したままでパソコン作業をしている張本人を軽く小突いた。あ、結構いい音した。

「あてっ。...いや、気持ちがノっている時の方が作業が捗るんだよ...。あと、スイッチ切った後に見直して編集するのは極力減らしたいし...。」

「なんでよ。最近は『やっとこ自分のキャラに慣れてきた』って言って時間おいてからの活動できるようになってたじゃん。」

 そう、この話からも想像出来るとおり、うちの弟は、最近有名なバーチャル人形を使った配信業をやっている。(ちなみに現役大学生でもある。)そして、そのキャラクター設定は本人の性格とは結構違っているのだ。

2024.6.17・18修正追加
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