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召喚 (2度目)
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「派手に帰るか」
派手というのは人から注目されるということ
「バレなきゃ大丈夫」
バレたらまずいというのに、派手に帰るとはどういうことか?
この頃巷では,、朝早い時間帯に魔法をぶっぱなしながら走っている人がいるという苦情があったらしい、
魔法契約は18歳から
この国にはそういう法律がある、自制心のない子供に覚えさせると色々と危ないからだ。
そして自制心の無い24歳が、この国のお巡りさんにお世話になっていた
「ハヤトぉ‥‥‥‥」
この国の治安を維持する人たちが働く建物の一室で、俺は下を向いて椅子に座っていた。
目の前に座っているのは、出来る女の外見を持つナタルさん(30歳)だ、その後ろには俺を捕まえたお巡りさんもいる。
「君ねぇ、自分の立場ってものを分かってるー?」
「はい」
「お客さんじゃないんだよ? ほぉーごぉ!! 保護してあげてるんだからね?」
「はい」
「もし、いらないっていうなら、どこに行ってもいいよ、出来るんならねぇー」
「いぇ、それはちょっと‥‥‥‥」
会社とかで女上司に怒られる男の部下の心境とはこんな感じなんだろうか?
「ミャマーがやらかした後だから、やたらと注目されてるんだよねぇー、君に問題起こされると、担当の私まで管理不行き届きで上に文句言われるんだよー」
「はい、すみません」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
部屋の中に沈黙が訪れ、無言のナタルさんの視線が俺に突き刺さる、手から汗がじんわりと滲んで出てくる、蛇に睨まれた蛙状態だ。
チラッと目線を上げてみると、何故だかお巡りさんも緊張しているようだ。
ナタルさんと目が合う、ここでウインクとかしてみたらどうだろう?
余計なことを考えていたら何だか笑いそうになってくる、それはダメだ、ここで笑ったら話が長くなる
「はぁ‥‥‥‥まぁいいよ、今後はこんなことは絶対しないでねぇー」
「はい、わかりました」
身柄引き取りのため、ナタルさんが手続きをしている間、いかにも反省している様に見えるよう、頭をうな垂れた姿でナタルさんを待つ、ここで気を抜くと延長戦に入るからだ。
「ほら、終わったよ、車にのってそのまま出かけるから」
寮に帰ってシャワーを浴びて‥‥‥無理か
「はい」
車に乗り走り出す
「これ食べなー」
小さいバスケットを出してくるナタルさん
「あっ! もしかしてパナン?ダイモの塩漬けしか食べてないからおなか減ってたんだよね」
「10時過ぎだからね、そりゃ減るだろう」
バスケットの中からパナンを取り出す、いつも食べている主食だ。調理済みのパナンを油で炒め、その上に砂糖をまぶし、元から甘いパナンを更に甘くする。
朝昼晩と食事にはすべて甘いパナンが出てくる、甘いのが嫌いな人にはつらいでしょう、慣れればおいしいですよ菓子パンみたいで。
私は慣れました
パナンをモグモグしなからナタルさんに尋ねる
「さっき出かけるって言ってたけど、どこに向かっているの?」
「召喚獣の契約だよ」
「えっ? マジで!」
召喚の契約は一般人には許されていない、契約を許されている職業に就いた者、もしくは申請し、許可が下りた者のみ許される。
それに加え、魔法と同じで適正がないと召喚できない
俺が召喚したポッポ(実際はイデラムのはずだった)は、伝言・情報の伝達を得意とする
即座に相手と連絡が取れる通信手段もこの世界にはあるが、盗聴や情報を盗まれることもある、そこで召喚獣イデラムを使うと少し時間はかかるが、安全で確実に相手に伝えることが出来る。
もしその召喚獣を捕まえたとしても、即座に召喚者に伝わり、その伝言情報を破棄できる
よってこのイデラムを召喚出来るだけで、政府や会社、軍などから重宝される事になる、
これから就職、専門校への進学を迎える俺にしてみれば、資格が一つ増え有利になるということだ
ポッポだけでもかなり有利なのに、さらに資格が増えるようなものだ
「2種類の召喚の契約をしてもらうからねぇ」
「いいの?」
「まぁ、実験もかねているから、その肩のうえにいる変な鳥いるでしょ?」
「クルッポー!」
ポッポが俺の肩の上で強く抗議しているみたい、「変」ってのに引っかかったな。
「ええ、まぁ」
肯定してみる
「召喚獣を使役している施設とか、専門にしている人達からもっと契約させろって催促が来ててねぇー、また変なのが出てくるのを期待しているんでしょうねぇ、あと勧誘かなぁ」
「そんな都合よく契約できるとも限らないし、出たとしても今度はちゃんとするよ?」
ポッポが少し傷ついたように首をうな垂れる、『今度はちゃんと』、じゃー自分の時はどうだったのか、ちゃんとしてなかったのだろうか? なんて考えているのだろうか?
「まぁ、そうだねぇ出来るともかぎらないしねぇ、やって見てればわかるさ」
◇
「はい到着ぅ」
やってきたのは軍施設の敷地内、ここの施設では主に新兵などの訓練をしているという、重要な魔法陣などはこういう厳重な警備の中にあったりする
一応ポッポはこれから儀式をするので帰還させておいた
「今回カーネロの契約をするウエタケ ハヤトを連れてきました、許可をお願いします」
ナタルさんが施設の門の警衛の人に許可書を見せる
警衛の人は一旦詰所にもどると、通信道具で確認しすぐに出てきた。
「確認しました、お通りください」
門が開けられ車はそのまま前進する
「ここにはねぇ、カーネロっていう人を乗せて走ることが出来る召喚獣がいるの」
フライドチキンみたいな名前だな
「空を飛ぶように軽やかに走り、その爪での一撃は何でも破壊するみたいよぉー」
「いきなり物騒な召喚獣と契約させるんだね」
「軍の方からもハヤトに契約させるように催促きていたからねぇ、召喚者っていうのはねぇ、物凄い戦力になるの、わかる?」
「なーんとなく分かりました」
なるほど、勧誘ね。
契約施設の建物に入ると兵士らしき人が二人というか‥‥‥‥剣士? 腰に剣を帯刀してるし服装も軽鎧っぽい、初めてこの国の軍人を見たが、思っていたのとちょっと違う。
門番の人も今思うと鎧っぽい恰好だったなぁ・・儀式用とか・・かな?
兵士改め剣士の二人の他になにやら結構なギャラリーの人たちが奥の方に集まっていた
「今日はよろしくお願いします」
ナタルさんがまじめな顔で話す、1週間目にして初めて見たなぁー
「こちらこそ、変わった召喚獣と契約したと話を伺ったので今回は見学させていただくことになりましたがよろしいでしょうか」
鎧姿ではなく軍服っぽい恰好をした男性が聞いてくる、その人の周りには同じく軍服‥‥制服かな? 恰好をした人がズラリと並ぶ
「ええ、構いませんこちらこそ契約の魔法陣を使わせていただいて感謝します」
ミャマーさんやナタルさんと違って完全に偉い人だと分かるので、丁寧な言葉で返す。
初等部で子供たち相手にしていたから油断すると話し方が子供っぽくなってるんだよなー、直さないと。
軍の多分偉い人であろう男性がニッコリとほほ笑み頷き、俺の隣では「えっ、そんな言葉使い出来たの?」といいたげなナタルさんの顔がある。
「では魔法陣の方へどうぞ」
剣士の人がコチラにという感じで手を魔法陣の方へ向けた
ポッポの時と同じ黄色の魔法陣だ、壁に魔道具で映し出されている召喚獣は茶色い色の‥‥色の‥‥‥‥
あれ虎じゃん
映像には体を大きくした茶色の虎、まんま虎だった
なるほど、何でも破壊する爪に、ネコ科だから‥‥軽やかに走る、チーターとかそうだよね、虎が走っているところは見たこと無いけど、まぁそうなんだろう
魔法陣に近づくと凄い視線を感じる、シーンと静まり返り唾を飲み込む音がした。
すっごいプレッシャーを感じるよ、もしこれで契約出来なかった・・・イヤイヤ考えるな感じろ
注目されている中、魔法陣に手を添える
飛ぶように軽やかに、飛ぶように、でもって一撃で‥‥‥‥モグラみたいな色してて汚いなー茶色か、色変えられないかな?
ポッポの時と同じでまた余計なことを考えてしまった、で、そのまま魔力を流す。
魔法陣が黄色に光り前回と同じで魔法陣の中に煙が充満する。煙の中で召喚獣が体を構築し姿を現した
「ヒヒヒーーーン」
「「「ん゛ん゛っ!????」」」
その場にいた全員が出て来た召喚獣に目を見張った
俺の目の前には真っ白なペガサスがいた
この世界には馬と同じ姿をした動物が存在しない、尚且つ翼がある。
後ろにいる人たちは、サンバカーニバルのごとく騒ぎ出した、気にせずそのまま契約に移った。俺が手を出すと、ペガサスはその頭をゆっくりと垂れた
『力を欲す、召喚獣よ共に立ち我と契約を果たせ、コスモ!』
ペガサスと言ったらあれしか思い出さない、で、名前はコスモだ。
コスモと名付けた召喚獣は光の粒になり、出現した黄色の魔法陣の中に吸い込まれていく
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
契約が無事終了し振り返ると、その場は静まり返っていた。
‥‥‥‥が
「「「 もう一度みせてくれぇ!! 」」」
その場にいた軍人さん達が一斉に叫んだ
◇
「召喚・コスモ」
コスモと同サイズの魔法陣が現れ、陣の中からゆっくりとコスモが出てくる、軍の偉い人達は大騒ぎ、これはどうゆう生き物か? 人が乗れるのか? 乗って飛べるのか? 翼があるという事は飛べるんだね?! 飛べるんだよね!
など、色々と質問された、特に乗って飛べるかどうかという所に興味を持ったみたいだ
飛べるというかさっきからちょっと浮いているんだけど、すこし乗って見たくなったので、コスモに尋ねる
「のってもいい?」
「ブルルルル」
コスモは畳んでいた翼を広げふわっと地面に降りるとそこから動かなくなる、多分乗ってもいいんだろう、翼を広げたのは乗りやすいように気を使ってくれたのか、賢い
コスモの左側、左翼の後ろ辺りに移動し、背中の上に手を乗せそのまま飛び乗る、飛んだ瞬間に右足を上げコスモを跨ぐ、右足はコスモの右わき腹辺りに収まるはずだったが‥‥‥‥
跨ぐ直前、重力に引っ張られ、宙に浮いた左足がコスモのお腹の下に入り込み、そのまま体ごとお腹の下あたりにクルッっと回り込み鈍い音を立て━━
ドスン!
「んふっ!」
落ちた。
「「んん゛っ」」
笑いをこらえている声が聞こえる、こうゆう時は逆に笑ってくれた方が助かるんだけども、こっちも
「いやー落ちちゃいましたハハハ」
とか言えるのに
それでも真面目な軍人さんなのか、沈黙を保とうとする、近くにいた軽鎧を身に着けた兵士が
「大丈夫ですか?」
と聞いてきた、心配している言葉を投げかけてくるが、顔は半笑いに近い
こんな恥辱を味わったのはいつぶりだろうか、最後に味合わせてくれたのはもちろん姉の洋子だ
「ォホン」
周りが、今の事を無かったことにしたいらしく、俺もそれに乗っかる
コスモの横に立ち、背中に手を添えジャンプしようとするが、さっきの落ちた時の恐怖心からか、先ほどよりも高く飛べない、見かねた兵士の内の一人が
「どうぞ」
と、自分の膝を貸してくれた
「すいません」
いい人だ、膝を借り今度こそうまく乗れた
さっきまで動かなかったコスモが翼を軽く羽ばたかせる。するとフワッと2メートルほど浮かび上がった、天井があるのでこれ以上は無理
あー凄いわ、浮いてる
「「「おおーーっ!!」」」
ここにいる軍人さん全員が感嘆の声を上げる、中にはウットリしている人もいる。男の人にそんな顔されてもねぇ
その時兵士の一人がドアを蹴破るように開け、走って部屋を出て行った。
トイレかな?
コスモに乗って気になったことがある、ポッポの場合は、イデラムと同じ性質の伝言・伝達があった。
でもコスモの場合、カーネロの特徴である「空を飛ぶように軽やかに走る」これは乗り心地だろうか?まあ実際飛んでるし合っている、でも
「爪で何でも破壊」と言うのは無い、爪は爪でも蹄だし
うーんと考えているとコスモは何かを感じたのか床に降りた。
すると翼が光り出し黄色い粒子になって散っていった、そしてどこからともなくまた粒子が出てきて、コスモの頭の辺りに集まり始める、それはそのまま一つの形になり、光が収まった時にはコスモの頭には一本の角が生えていた。
「変形した!」
思わず叫んじゃったけど、ユニコーン!ユニコーンだよこれ、ああぁ! そうか! 角か!
「角で攻撃できるのか?」
「ブヒヒン」
肯定した、もう一つ気になったことを聞いておこう
「俺処女じゃないけど、乗っててもいいの?」
「ブヒヒン」
いいらしい
処女という言葉に反応した人もいたが、いきなり変形する召喚獣についていけず、ポカーンと口を開けている人がほとんどだ、ナタルさんも一言も発せず口を大きく開けている
そこへバターンと扉が開き、先ほど出て行った剣士が槍を携えて入ってきた
「す、すいませんこの槍を!・・・・あれ、あの、さっきの翼の生えた召喚獣は・・」
「え、ああ、これですよ」
この剣士の人はさっきユニコーンに変身するところを見てなかったからね
「でも・・翼は・・」
「さっきの姿の方がいいですか?」
「はい、お願いします」
「コスモお願い」
先ほどと逆のことが起きる、角が消え白い翼が出現した
剣士は少し思考を停止させていたが、すぐ正気に戻り、槍を俺に差し出しこう言った。
「この槍を持って飛んでみてください!!」
その言葉で思考がフワフワとしていた軍人さんたちは一瞬で我に返った
「それだ!」
「よくやった!」
「撮影器具の準備を!」
・・・・・・
・・・・
「槍を右のわきの下に挟んで・・・あっ!穂先は少し上げてください」
パシャ!
「今度は逆手でもって、穂先は下向きで!」
「少し右に体を傾けて首の横から槍先を出すのはどうだろう?」
「いいですねそれ!、あっ右に傾けてもらえますか?・・・そうそうそんな感じで」
パシャ!
「槍はそのままね、すこし前に体を乗り出そうか」
「なら空いた左の手で魔法を放つようにしないか?」
「「「いいよ! すごくいいよ」」」
「火の魔法出せる?そうそう!、それだと火の揺らぎが上の方に昇ってるでしょ?こう、手から出てる感じ出来ない?」
「じゃー私がそれをやろう」
「お願いします」
パシャ! パシャ!
‥‥‥‥これはいったいどうしたことだろう、突然撮影会が始まった。
言われるがままポーズを取り、撮影される途中で軽鎧まで着せられ、予定の時間を大幅に過ぎてしまっていた。
・・・・・・
・・・
契約と撮影会が終わり、次の目的地に車で向かう最中、なぜ撮影会になったかナタルさんに聞いたところ
「大昔にねぇ、竜騎士てのが有ってねぇー、小型の竜に乗って戦っていた時期があったんだよー、竜自体は戦争で命を落としすぎてて絶滅して、それに伴って竜騎士も無くなってね、でも竜騎士っていう名前だけは残って、軍で功績を上げると竜騎士の称号をもらえるんだよ、でもって今現在、人を乗せて飛べる生き物はいないときた」
「それでかー、あんなにはしゃいでたのは」
「そいうこと、それにしても面白い物を見せてもらったよ、次も頼むよー」
「今日はもう疲れたから明日じゃダメ?」
「だぁーめ、フフッ」
ぐったりと椅子にもたれ、次の召喚施設に向かっていった
派手というのは人から注目されるということ
「バレなきゃ大丈夫」
バレたらまずいというのに、派手に帰るとはどういうことか?
この頃巷では,、朝早い時間帯に魔法をぶっぱなしながら走っている人がいるという苦情があったらしい、
魔法契約は18歳から
この国にはそういう法律がある、自制心のない子供に覚えさせると色々と危ないからだ。
そして自制心の無い24歳が、この国のお巡りさんにお世話になっていた
「ハヤトぉ‥‥‥‥」
この国の治安を維持する人たちが働く建物の一室で、俺は下を向いて椅子に座っていた。
目の前に座っているのは、出来る女の外見を持つナタルさん(30歳)だ、その後ろには俺を捕まえたお巡りさんもいる。
「君ねぇ、自分の立場ってものを分かってるー?」
「はい」
「お客さんじゃないんだよ? ほぉーごぉ!! 保護してあげてるんだからね?」
「はい」
「もし、いらないっていうなら、どこに行ってもいいよ、出来るんならねぇー」
「いぇ、それはちょっと‥‥‥‥」
会社とかで女上司に怒られる男の部下の心境とはこんな感じなんだろうか?
「ミャマーがやらかした後だから、やたらと注目されてるんだよねぇー、君に問題起こされると、担当の私まで管理不行き届きで上に文句言われるんだよー」
「はい、すみません」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
部屋の中に沈黙が訪れ、無言のナタルさんの視線が俺に突き刺さる、手から汗がじんわりと滲んで出てくる、蛇に睨まれた蛙状態だ。
チラッと目線を上げてみると、何故だかお巡りさんも緊張しているようだ。
ナタルさんと目が合う、ここでウインクとかしてみたらどうだろう?
余計なことを考えていたら何だか笑いそうになってくる、それはダメだ、ここで笑ったら話が長くなる
「はぁ‥‥‥‥まぁいいよ、今後はこんなことは絶対しないでねぇー」
「はい、わかりました」
身柄引き取りのため、ナタルさんが手続きをしている間、いかにも反省している様に見えるよう、頭をうな垂れた姿でナタルさんを待つ、ここで気を抜くと延長戦に入るからだ。
「ほら、終わったよ、車にのってそのまま出かけるから」
寮に帰ってシャワーを浴びて‥‥‥無理か
「はい」
車に乗り走り出す
「これ食べなー」
小さいバスケットを出してくるナタルさん
「あっ! もしかしてパナン?ダイモの塩漬けしか食べてないからおなか減ってたんだよね」
「10時過ぎだからね、そりゃ減るだろう」
バスケットの中からパナンを取り出す、いつも食べている主食だ。調理済みのパナンを油で炒め、その上に砂糖をまぶし、元から甘いパナンを更に甘くする。
朝昼晩と食事にはすべて甘いパナンが出てくる、甘いのが嫌いな人にはつらいでしょう、慣れればおいしいですよ菓子パンみたいで。
私は慣れました
パナンをモグモグしなからナタルさんに尋ねる
「さっき出かけるって言ってたけど、どこに向かっているの?」
「召喚獣の契約だよ」
「えっ? マジで!」
召喚の契約は一般人には許されていない、契約を許されている職業に就いた者、もしくは申請し、許可が下りた者のみ許される。
それに加え、魔法と同じで適正がないと召喚できない
俺が召喚したポッポ(実際はイデラムのはずだった)は、伝言・情報の伝達を得意とする
即座に相手と連絡が取れる通信手段もこの世界にはあるが、盗聴や情報を盗まれることもある、そこで召喚獣イデラムを使うと少し時間はかかるが、安全で確実に相手に伝えることが出来る。
もしその召喚獣を捕まえたとしても、即座に召喚者に伝わり、その伝言情報を破棄できる
よってこのイデラムを召喚出来るだけで、政府や会社、軍などから重宝される事になる、
これから就職、専門校への進学を迎える俺にしてみれば、資格が一つ増え有利になるということだ
ポッポだけでもかなり有利なのに、さらに資格が増えるようなものだ
「2種類の召喚の契約をしてもらうからねぇ」
「いいの?」
「まぁ、実験もかねているから、その肩のうえにいる変な鳥いるでしょ?」
「クルッポー!」
ポッポが俺の肩の上で強く抗議しているみたい、「変」ってのに引っかかったな。
「ええ、まぁ」
肯定してみる
「召喚獣を使役している施設とか、専門にしている人達からもっと契約させろって催促が来ててねぇー、また変なのが出てくるのを期待しているんでしょうねぇ、あと勧誘かなぁ」
「そんな都合よく契約できるとも限らないし、出たとしても今度はちゃんとするよ?」
ポッポが少し傷ついたように首をうな垂れる、『今度はちゃんと』、じゃー自分の時はどうだったのか、ちゃんとしてなかったのだろうか? なんて考えているのだろうか?
「まぁ、そうだねぇ出来るともかぎらないしねぇ、やって見てればわかるさ」
◇
「はい到着ぅ」
やってきたのは軍施設の敷地内、ここの施設では主に新兵などの訓練をしているという、重要な魔法陣などはこういう厳重な警備の中にあったりする
一応ポッポはこれから儀式をするので帰還させておいた
「今回カーネロの契約をするウエタケ ハヤトを連れてきました、許可をお願いします」
ナタルさんが施設の門の警衛の人に許可書を見せる
警衛の人は一旦詰所にもどると、通信道具で確認しすぐに出てきた。
「確認しました、お通りください」
門が開けられ車はそのまま前進する
「ここにはねぇ、カーネロっていう人を乗せて走ることが出来る召喚獣がいるの」
フライドチキンみたいな名前だな
「空を飛ぶように軽やかに走り、その爪での一撃は何でも破壊するみたいよぉー」
「いきなり物騒な召喚獣と契約させるんだね」
「軍の方からもハヤトに契約させるように催促きていたからねぇ、召喚者っていうのはねぇ、物凄い戦力になるの、わかる?」
「なーんとなく分かりました」
なるほど、勧誘ね。
契約施設の建物に入ると兵士らしき人が二人というか‥‥‥‥剣士? 腰に剣を帯刀してるし服装も軽鎧っぽい、初めてこの国の軍人を見たが、思っていたのとちょっと違う。
門番の人も今思うと鎧っぽい恰好だったなぁ・・儀式用とか・・かな?
兵士改め剣士の二人の他になにやら結構なギャラリーの人たちが奥の方に集まっていた
「今日はよろしくお願いします」
ナタルさんがまじめな顔で話す、1週間目にして初めて見たなぁー
「こちらこそ、変わった召喚獣と契約したと話を伺ったので今回は見学させていただくことになりましたがよろしいでしょうか」
鎧姿ではなく軍服っぽい恰好をした男性が聞いてくる、その人の周りには同じく軍服‥‥制服かな? 恰好をした人がズラリと並ぶ
「ええ、構いませんこちらこそ契約の魔法陣を使わせていただいて感謝します」
ミャマーさんやナタルさんと違って完全に偉い人だと分かるので、丁寧な言葉で返す。
初等部で子供たち相手にしていたから油断すると話し方が子供っぽくなってるんだよなー、直さないと。
軍の多分偉い人であろう男性がニッコリとほほ笑み頷き、俺の隣では「えっ、そんな言葉使い出来たの?」といいたげなナタルさんの顔がある。
「では魔法陣の方へどうぞ」
剣士の人がコチラにという感じで手を魔法陣の方へ向けた
ポッポの時と同じ黄色の魔法陣だ、壁に魔道具で映し出されている召喚獣は茶色い色の‥‥色の‥‥‥‥
あれ虎じゃん
映像には体を大きくした茶色の虎、まんま虎だった
なるほど、何でも破壊する爪に、ネコ科だから‥‥軽やかに走る、チーターとかそうだよね、虎が走っているところは見たこと無いけど、まぁそうなんだろう
魔法陣に近づくと凄い視線を感じる、シーンと静まり返り唾を飲み込む音がした。
すっごいプレッシャーを感じるよ、もしこれで契約出来なかった・・・イヤイヤ考えるな感じろ
注目されている中、魔法陣に手を添える
飛ぶように軽やかに、飛ぶように、でもって一撃で‥‥‥‥モグラみたいな色してて汚いなー茶色か、色変えられないかな?
ポッポの時と同じでまた余計なことを考えてしまった、で、そのまま魔力を流す。
魔法陣が黄色に光り前回と同じで魔法陣の中に煙が充満する。煙の中で召喚獣が体を構築し姿を現した
「ヒヒヒーーーン」
「「「ん゛ん゛っ!????」」」
その場にいた全員が出て来た召喚獣に目を見張った
俺の目の前には真っ白なペガサスがいた
この世界には馬と同じ姿をした動物が存在しない、尚且つ翼がある。
後ろにいる人たちは、サンバカーニバルのごとく騒ぎ出した、気にせずそのまま契約に移った。俺が手を出すと、ペガサスはその頭をゆっくりと垂れた
『力を欲す、召喚獣よ共に立ち我と契約を果たせ、コスモ!』
ペガサスと言ったらあれしか思い出さない、で、名前はコスモだ。
コスモと名付けた召喚獣は光の粒になり、出現した黄色の魔法陣の中に吸い込まれていく
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
契約が無事終了し振り返ると、その場は静まり返っていた。
‥‥‥‥が
「「「 もう一度みせてくれぇ!! 」」」
その場にいた軍人さん達が一斉に叫んだ
◇
「召喚・コスモ」
コスモと同サイズの魔法陣が現れ、陣の中からゆっくりとコスモが出てくる、軍の偉い人達は大騒ぎ、これはどうゆう生き物か? 人が乗れるのか? 乗って飛べるのか? 翼があるという事は飛べるんだね?! 飛べるんだよね!
など、色々と質問された、特に乗って飛べるかどうかという所に興味を持ったみたいだ
飛べるというかさっきからちょっと浮いているんだけど、すこし乗って見たくなったので、コスモに尋ねる
「のってもいい?」
「ブルルルル」
コスモは畳んでいた翼を広げふわっと地面に降りるとそこから動かなくなる、多分乗ってもいいんだろう、翼を広げたのは乗りやすいように気を使ってくれたのか、賢い
コスモの左側、左翼の後ろ辺りに移動し、背中の上に手を乗せそのまま飛び乗る、飛んだ瞬間に右足を上げコスモを跨ぐ、右足はコスモの右わき腹辺りに収まるはずだったが‥‥‥‥
跨ぐ直前、重力に引っ張られ、宙に浮いた左足がコスモのお腹の下に入り込み、そのまま体ごとお腹の下あたりにクルッっと回り込み鈍い音を立て━━
ドスン!
「んふっ!」
落ちた。
「「んん゛っ」」
笑いをこらえている声が聞こえる、こうゆう時は逆に笑ってくれた方が助かるんだけども、こっちも
「いやー落ちちゃいましたハハハ」
とか言えるのに
それでも真面目な軍人さんなのか、沈黙を保とうとする、近くにいた軽鎧を身に着けた兵士が
「大丈夫ですか?」
と聞いてきた、心配している言葉を投げかけてくるが、顔は半笑いに近い
こんな恥辱を味わったのはいつぶりだろうか、最後に味合わせてくれたのはもちろん姉の洋子だ
「ォホン」
周りが、今の事を無かったことにしたいらしく、俺もそれに乗っかる
コスモの横に立ち、背中に手を添えジャンプしようとするが、さっきの落ちた時の恐怖心からか、先ほどよりも高く飛べない、見かねた兵士の内の一人が
「どうぞ」
と、自分の膝を貸してくれた
「すいません」
いい人だ、膝を借り今度こそうまく乗れた
さっきまで動かなかったコスモが翼を軽く羽ばたかせる。するとフワッと2メートルほど浮かび上がった、天井があるのでこれ以上は無理
あー凄いわ、浮いてる
「「「おおーーっ!!」」」
ここにいる軍人さん全員が感嘆の声を上げる、中にはウットリしている人もいる。男の人にそんな顔されてもねぇ
その時兵士の一人がドアを蹴破るように開け、走って部屋を出て行った。
トイレかな?
コスモに乗って気になったことがある、ポッポの場合は、イデラムと同じ性質の伝言・伝達があった。
でもコスモの場合、カーネロの特徴である「空を飛ぶように軽やかに走る」これは乗り心地だろうか?まあ実際飛んでるし合っている、でも
「爪で何でも破壊」と言うのは無い、爪は爪でも蹄だし
うーんと考えているとコスモは何かを感じたのか床に降りた。
すると翼が光り出し黄色い粒子になって散っていった、そしてどこからともなくまた粒子が出てきて、コスモの頭の辺りに集まり始める、それはそのまま一つの形になり、光が収まった時にはコスモの頭には一本の角が生えていた。
「変形した!」
思わず叫んじゃったけど、ユニコーン!ユニコーンだよこれ、ああぁ! そうか! 角か!
「角で攻撃できるのか?」
「ブヒヒン」
肯定した、もう一つ気になったことを聞いておこう
「俺処女じゃないけど、乗っててもいいの?」
「ブヒヒン」
いいらしい
処女という言葉に反応した人もいたが、いきなり変形する召喚獣についていけず、ポカーンと口を開けている人がほとんどだ、ナタルさんも一言も発せず口を大きく開けている
そこへバターンと扉が開き、先ほど出て行った剣士が槍を携えて入ってきた
「す、すいませんこの槍を!・・・・あれ、あの、さっきの翼の生えた召喚獣は・・」
「え、ああ、これですよ」
この剣士の人はさっきユニコーンに変身するところを見てなかったからね
「でも・・翼は・・」
「さっきの姿の方がいいですか?」
「はい、お願いします」
「コスモお願い」
先ほどと逆のことが起きる、角が消え白い翼が出現した
剣士は少し思考を停止させていたが、すぐ正気に戻り、槍を俺に差し出しこう言った。
「この槍を持って飛んでみてください!!」
その言葉で思考がフワフワとしていた軍人さんたちは一瞬で我に返った
「それだ!」
「よくやった!」
「撮影器具の準備を!」
・・・・・・
・・・・
「槍を右のわきの下に挟んで・・・あっ!穂先は少し上げてください」
パシャ!
「今度は逆手でもって、穂先は下向きで!」
「少し右に体を傾けて首の横から槍先を出すのはどうだろう?」
「いいですねそれ!、あっ右に傾けてもらえますか?・・・そうそうそんな感じで」
パシャ!
「槍はそのままね、すこし前に体を乗り出そうか」
「なら空いた左の手で魔法を放つようにしないか?」
「「「いいよ! すごくいいよ」」」
「火の魔法出せる?そうそう!、それだと火の揺らぎが上の方に昇ってるでしょ?こう、手から出てる感じ出来ない?」
「じゃー私がそれをやろう」
「お願いします」
パシャ! パシャ!
‥‥‥‥これはいったいどうしたことだろう、突然撮影会が始まった。
言われるがままポーズを取り、撮影される途中で軽鎧まで着せられ、予定の時間を大幅に過ぎてしまっていた。
・・・・・・
・・・
契約と撮影会が終わり、次の目的地に車で向かう最中、なぜ撮影会になったかナタルさんに聞いたところ
「大昔にねぇ、竜騎士てのが有ってねぇー、小型の竜に乗って戦っていた時期があったんだよー、竜自体は戦争で命を落としすぎてて絶滅して、それに伴って竜騎士も無くなってね、でも竜騎士っていう名前だけは残って、軍で功績を上げると竜騎士の称号をもらえるんだよ、でもって今現在、人を乗せて飛べる生き物はいないときた」
「それでかー、あんなにはしゃいでたのは」
「そいうこと、それにしても面白い物を見せてもらったよ、次も頼むよー」
「今日はもう疲れたから明日じゃダメ?」
「だぁーめ、フフッ」
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