156 / 260
再会に次ぐ再会
しおりを挟む
「ぷはぁぁぁ! 美味い! やっぱり酒豪だらけの飲み会での酒は美味いねぇー!」
「酒豪は一人しかいませんよ」
「なーに言っちゃってるのタウロン、1、2、3、4。ほら4人いるじゃん」
やっとエンジンがかかってきたニーアは口がよく回り、喋らない時は酒を飲んでいる時だけだ。一方で既にオーバーヒート欠気味のエクレール
「なんだか飲みしゅぎてしまったようだ ヒック!」
顔を真っ赤に染め呂律が怪しい
「まだ三杯しか飲んでないじゃないですか、酔ったふりをして逃げようとしても私の目の黒いうちは誤魔化せませんよ」
「そうだ! エクレール。今夜は逃がさないからなー!」
酒があまり飲めないエクレールに対し、タウロンとニーアは容赦ない。エクレールが弱いのは知ってたがここまで弱かったかな? 酒入りのチョコレートはいくら食べても酔わないのに。
エクレールが飲んでいる酒はそんなに強いのか‥‥俺もちょっと飲んでみようかな
「すいませーん、これと同じの一つもらえますか」
ちょっと興味が出たので同じ物を注文してみる
「今夜って言ったかニーア? 冗談だろ? 今太陽は真上辺りだぞ。あっ隊長、こ、こ、コレが飲みたいなら私のを飲んでくれ、こる‥‥こら、コレは私にはきつすぎる」
呂律がすでに‥‥大丈夫かなこの人、帰りにおんぶして帰るとか勘弁してよ
これ以上飲ませたら本気でやばそうだったので渡されたコップを貰い、代わりに飲むことにする。コップに口を付けようとするとアルコール独特の匂いが鼻に伝わる。思わず『うっ!』となる位キツイ匂い、今まで嗅いだことの無い強烈な匂いだったが、ここの酒はこんな物かな? と思いそのままコップに口を付けた。
「あっ!! くっ!」
きっつぅぅ!! 何これ!? 消毒液かよ! いや、消毒液なんか飲んだこと無いけどさ
「あっ! 間接、間接だ!」
ニーアがなにやら騒いでいるが
「タウロン見た? エクレールが口を付けたコップでハヤトが飲んだよ!」
間接キスの事ですか‥‥いい年した大人が間接キスとか。それにしてもエクレールはこんなのを3杯も飲んだの?
そのエクレールの前には新たに同じ物が運ばれてくる、多少絶望顔のエクレールだが注文したのはニーアだ。そしてニーアの前にはエクレールと同じ飲み物が‥‥つまりニーアは消毒液を今現在10杯以上飲んでいる。体内の菌という菌が死滅していそうだ
まあニーアの体内とかどうでもいいけれど
「所でタウロン達はさ、何でコントルにいるの? 二人とも中央の担当だったと思うけれど」
タウロンとニーアは元々、大陸中央緩衝地帯付近での任務に当たっていたはず、それなのにどうして‥‥
まさかとは思うけれど‥‥
「はい、私の部隊もニーアの部隊もとある作戦の為にここに来ているのです、ここから船に乗りその場所に向かうらしいのですが、私とニーアはもちろん、隊長ですらその内容を聞いていないみたいで‥‥それよりも私達が抜けた後の穴の方が不安なんですよね、大陸中央ですからこまめに間引きに出向いて魔物が集落を作るのを阻止しないといけないのですが‥‥」
「そ、そう、なんだ‥‥」
◆◇◆◇
軍港都市コントルに来る前
「へぇー ラベル島、それってどこにあるの?」
次はラベル島に移動とタクティアに聞いた時の事だった
「大陸の西側にある結構大きな離島ですよ、中等部の歴史の授業で習いますし、軍学校でも習うはずですが」
軍学校の座学で‥‥あー
「あったな確か、この大陸以外では一番デカい島だったか?」
大陸西側にあり大陸からかなり離れた場所にある島、どちらかといったらマシェルモビア側、つまり中間よりも北側にあり、地図だけを見るとマシェルモビアの海域に見えるが、実際は海軍力で勝るハルツールの領域になっている。
そのラベル島は陸軍が駐留しているが、その島を守る為に海軍が厳重に海域を守っており、実質陸軍はやる事が無い。海軍はかなりの数の軍艦をその島に回しており、絶対に落ちない島とも言われている
「はい、そこがハヤト隊の最終任務地になりますね」
「最終?」
「次は無い、つまりはハヤト隊は永久にそこに駐留することになります」
「永久って、結構凄いこと‥‥‥でもないか」
あちこち飛ばされるハヤト隊が特別であるだけで、他の部隊なんかは殆ど動き回ったりしない、ずっとその場所にいる兵士や部隊だってあるくらいだ
「そうですね、やっと落ち着く事が出来ますよ。なんとか間に合ったし」
「何? なんか時間と戦ってたのかい?」
「‥‥‥これはウチの部隊の隊員にも秘密にして欲しいのですが」
「うん」
なんだろう? 真剣モードだ
「近々、マシェルモビアの領土に直接侵攻する事になります」
「直接って‥‥無理じゃん。戦力的に均衡してるしここから勝ち越すって出来ないとおもうよ、緩衝地帯すら抜けられないのにどうやって」
「当然の事ながら緩衝地帯を使って侵攻するのは無理でしょう、ですから海から軍艦を使い大陸西部の直接マシェルモビアの領土に侵入、そこで一番近い移転門を一気に落とします」
「‥‥それって成功するの?」
「私個人の考えだと難しいでしょうね、していたなら既に過去にどちらかがしているでしょう」
「何故今それを実行する?」
「私が軍に入る前から計画があった様です、その為制海権を完全に掌握する必要がありました。その為の海軍の予算増だったんです。海軍の予算が増額された時点で作戦が進行していたのも同然ですね」
「タクティアは成功しないと思っているんだろ?」
「成功しないとまでは言い切りませんが」
「で? 本部はその作戦を何故実行するの、勝算はあるんだろうね」
「勝算があるから実行するんでしょうね]
タクティアは少し間を置いた後
「‥‥‥軍団が‥‥動くそうです」
「マジで!?」
今現在マシェルモビアにある軍団、兵数は3万以上の大部隊である。ハルツール軍は軍団規模の部隊を編成していない。軍団に対する対応を後回しにしていた
「はい、ハルツールはマシェルモビアの軍団がハルツール側に攻撃をかけるのと同時、ほぼ全ての戦力をもって陸、そして海で戦いを仕掛けます、マシェルモビアの軍団が緩衝地帯で進行している隙に、しかも、ハルツールの今作戦の主力が無事に上陸出来るよう、つまりこれは大規模な陽動作戦でもあります。
陸で足りない分は大陸西部と中央の緩衝地帯の兵も引っ張り出し、海は東も西も一斉に押し上げます。そして西側を進む軍艦には陸軍を乗船させ目的地に到達後マシェルモビア領土に直接上陸、陸軍は移転門を落とすことになるでしょう。
ハルツールが上陸させる兵士の数は軍団規模、兵士の中でも精鋭が選ばれる事になります」
一通りの説明をしてくれたタクティアは深くため息を付き
「本当に‥‥間に合って良かったです」
◆◇◆◇
もう少しラベル島に配属が遅れていたら、ハヤト隊もその中に入っていたのかもしれないとタクティアは言っていた。
タウロンとニーア、この二人の任務が敵中に突っ込むような無謀ともいえる作戦では無いと願いたい
「それにしてもハヤトはラベル島ですか、いいですねぇ。陸軍にとっての楽園、羨ましいです」
「いいでしょ? ウチの参謀があれこれ裏で手を回してたみたいでね、ただ休暇を取るに帰るにしても船での移動になるし、大陸からかなり離れてるから時間が掛かるのが問題らしいよ。
ほとんどの人はラベル島に家族まで呼んでそこに住む人もいるらしいんだ。俺ももしかしたらそこで家でも借りて住もうかと思ってるんだよね」
サーナタルエの家はゴルジア首相からの借りものだから、家賃とか税金とか払わなくてもいいし
その後もタウロン達と飲み続け、店の客の殆どが入れ替わり、日が沈んでもまだ俺達は飲んでいた。
ニーアはさっきから酔いのせいかずっと笑い続け、エクレールは酒を飲むふりをしつつ何とか持ちこたえている。さっきから水ばっかり飲んでいるが、完全に出来上がっているニーアはそれに気づいていない。
ニーアの部隊では酒を飲める人がいないらしく、他の人と一緒に飲めるのが嬉しくエクレールが進めるアルコール度数が高い酒を次々に口に運ぶ。
どうやらエクレールはニーアを潰す魂胆でいるらしい‥‥その手が通じるといいですね
俺とタウロンはペースを考え大人の飲み方をしていたが、しばしばニーアから自分が飲んでいるのと同じ度数の酒を差し入れされる
「━━でさぁ! ウチの隊長もビビっちゃってね、アタシがハヤトを部隊に入れてって言っても入れてくれなかったんだよね」
昔同じ部隊にいた事で、話は自然と昔の部隊の話に流れていく‥‥‥だが、4人共死んでしまった隊員達の話はしなかった。
いくら昔の事とはいえ、まだ4人共完全に忘れてはおらず、まだ思い出にはしたくないのだろう。俺も自然と死んでしまった仲間の話はしなかったし避けていた
「それは仕方ないだろう、あの時の隊長は『威圧』がまだあったからな、私も最初は━━っ!」
話の内容が俺の昔の話になっていき、威圧の話になった時だが、ついつい口を滑らしてしまったエクレール
「え、何? 最初は?」
「あ、いや‥‥特には」
「何、何なの? ねえハヤト、エクレールはどんなんだった?」
ニーアからそう聞かれたが、俺も酔いが回っていたためかつい‥‥
「最初に顔を合わせた時はエクレールが泣きながらお漏ら━━」
「わーっ! わーっ!」
必死に大きな声を出し手で俺の口を塞ごうとするが、テーブルを挟んで正面に居たため手は届かず、勢いよくテーブルにお腹が当たりそのままテーブルにつんのめる
「えっ!? 『おもら』って言った!? おもらって、もしかしてお漏らしの事!」
羞恥で顔が赤いのか、それともテーブルに顔をぶつけたせいで赤くなったのか、そのどちらかで顔を赤く染めたエクレールがニーアの口を押える
「ちっ! 違う! 私はそんな事━━!」
つい口が滑ってしまったあとに、あちゃーと思ったが、俺もかなり酔いが回っていたので、まぁいいかと思い直す。
エクレールには悪いけど、最初に口走ったのは彼女だし
「まぁまぁエクレール、ハヤトの威圧は我々も実体験しているので別に粗相をしたのもしょうがないと思いますよ?」
「タウロンも決めつけるような事を言うなぁ!」
タウロンもニーアもお漏らしには厳しいのか、さらに追及する
「エクレールが漏らしてから別の部隊が救助に来るまでの着替えとかは? まさかそのままで!?」
しかも面白いものを見つけたような目をするニーアの追及は止まらない
「ち、違う! 着替えだってもちろん持っているし、あの時は隊長に『洗浄』をかけて貰った!」
「「「あ‥‥」」」
おっとぉ‥‥これはエクレールの失言、俺とタウロン、ニーアは同時に声を出し
「え? ‥‥あ!」
一歩遅れてエクレールも自分で言った事を理解した
「あっはっはっは! やっぱり漏らしたんじゃん! ぷーっ!クスクス」
全く容赦のないニーアに、あれだけ否定していたエクレールは、元々赤かった顔がさらに赤くなり、恥ずかしさからか目に涙を浮かべてしまった
‥‥‥なんか、こう
そのエクレールの顔を見るともっとからかってやろうという気持ちがムクムクと起き上がって来るが‥‥
やめとこう、後が怖い
その後、エクレールは煽るように酒を飲みバタリと机に伏したり、タウロンの中二病が炸裂したり、15年前の思い出が汚されたような顔をニーアがしたりと、そんな話をしたりして、多分閉店ぐらいまで居たような記憶がある
・・・・
・・・・
左の頬が何か硬い物に押し付けられているような感覚、結構な痛みが頬にあるが、意識が覚醒するまでその痛みに耐えなければならなかった。
そして自分という存在を確認しその痛みの元を探ると、どうやら硬い床の上にうつ伏せで寝ているらしく、痛みから逃れるため頭を上げようとするが
動かない
何かに後頭部押さえつけられ頭を上げられない
「いって‥‥‥」
押さえつけられている物をどかそうと腕に力を入れるが、その腕も動かない、それどころか足すら動かす事が出来なかった。
ふと、右腕を誰かに掴まれているような感覚があり、右腕があるであろう場所に眼球を動かすと、そこには俺の腕を掴んだままのエクレールが倒れていた
「エクレール!」
咄嗟に名を呼んだが、俺の声は掠れ、力が無い。だが倒れているエクレールの姿を見て一気に意識が覚醒する
な、何があった! エクレールが!
動かない左手に無理やり力を入れると何かに左手が挟まれている感覚、完全に押さえつけられている訳ではなく、無理やり左手を抜き取り力を込め、頭ごと上半身を起き上がらせた
その瞬間
「へぇぇぇぇー」
という声と同時に頭を押さえつけていた物がゴロンと転がる感覚
「なんだ?」
転がった物をみると
「タウロン?」
少し頭を整理するのに時間が掛かったが、俺の上で押さえつけていたのはタウロンの体だったらしい、それで何となく昨日の事を思い出してみると‥‥‥
「ああ、昨日は4人で飲んで‥‥それから‥‥‥」
周りを見渡すと倒れている俺達を、これから出勤であろう人たちが避けて道を通っていた
「道路で寝た訳ね‥‥」
ちなみに俺の両足にはニーアが乗っかり寝ていた
「どうりで動かない訳だ」
最後まで意識があったニーア曰く
エクレールが最初に潰れ、ニーアの標的になったのは正面に座っていたタウロンになり、タウロンが潰れた後俺に標的が向いたが、丁度閉店時間となり、潰れたエクレールとタウロンを俺が抱えるようにして運ぶことになった。
ちなみに俺はその事も覚えていない。
そして帰る途中(どこに帰ろうとしたのかは不明)バランスを崩した俺が倒れ、そのままエクレールも倒れることに、タウロンはそれに巻き込まれるように俺の上に倒れ込み、それを後ろから見ていたニーアは何となくめんどくさくなったそうでそのまま自分も寝る事に、しかし、地べたに直接寝たく無いので俺の足の上に乗っかるように寝たと
互いに目を覚ました3人だが、ニーアは何事も無かったように普通で
「いやぁ昨日‥‥今日か? 今日は楽しかったよハヤトまた飲みに行こうね、今度はサシだぞ!?」
と上機嫌で帰って行き
「うっぷ!‥‥また機会がありましたら‥‥うっっ!」
「『洗浄』」
「あ、ありがとうハヤト、どうかハヤトも元気で‥‥‥」
ふらふらになりながらタウロンも帰って行った
二人は今日軍艦に乗りこの都市を出るらしい。
そうであっては欲しく無いが、もし二人があの作戦で直接上陸する作戦に携わっていたのなら‥‥
もしかしたら二人の最後の姿を見るのは今日が最後かもしれない
そう思いつつ二人の後ろ姿を見送った
「さて、これはどうしよう」
まだ意識が曖昧で「うー」とか「あー」とか言っているこの人、俺の腕を掴んだまましゃがみ込んでいるエクレールだ。
ハヤト隊の出発は昼なのでそれまで回復してくれればいいのだけれど
当然だがここに放置して行くわけにもいかず、かと言ってこの出勤する人達が見ている中、抱えて連れて行くのは恥ずかしい。でも連れて行かなきゃどうするの? という状況のなか、彼女の背に手を回しぐっと力を入れ起き上がらせる━━
「ハヤト?」
ん? 呼んだ?
「ハヤトだよな‥‥‥」
俺にそう呼びかけてきたのは、やたらとカッコイイ男性兵士だった。その後ろにはもう1人男性兵士がいたが、二人の恰好は海軍の制服、つまり海軍の人間になるが、
海軍に俺の知り合いは‥‥‥
「バール? お前、バール!」
俺が唯一知っている海軍の人間
「おおう! やっぱりかハヤト!」
軍学校において、陸軍に入れる才能を持ちつつも、竜翼機乗りに志願し、4年の所を3年で軍学校を卒業。その後、巡洋艦アルドレスに配属される事となった俺の親友の一人
バール・エリネルだった
「酒豪は一人しかいませんよ」
「なーに言っちゃってるのタウロン、1、2、3、4。ほら4人いるじゃん」
やっとエンジンがかかってきたニーアは口がよく回り、喋らない時は酒を飲んでいる時だけだ。一方で既にオーバーヒート欠気味のエクレール
「なんだか飲みしゅぎてしまったようだ ヒック!」
顔を真っ赤に染め呂律が怪しい
「まだ三杯しか飲んでないじゃないですか、酔ったふりをして逃げようとしても私の目の黒いうちは誤魔化せませんよ」
「そうだ! エクレール。今夜は逃がさないからなー!」
酒があまり飲めないエクレールに対し、タウロンとニーアは容赦ない。エクレールが弱いのは知ってたがここまで弱かったかな? 酒入りのチョコレートはいくら食べても酔わないのに。
エクレールが飲んでいる酒はそんなに強いのか‥‥俺もちょっと飲んでみようかな
「すいませーん、これと同じの一つもらえますか」
ちょっと興味が出たので同じ物を注文してみる
「今夜って言ったかニーア? 冗談だろ? 今太陽は真上辺りだぞ。あっ隊長、こ、こ、コレが飲みたいなら私のを飲んでくれ、こる‥‥こら、コレは私にはきつすぎる」
呂律がすでに‥‥大丈夫かなこの人、帰りにおんぶして帰るとか勘弁してよ
これ以上飲ませたら本気でやばそうだったので渡されたコップを貰い、代わりに飲むことにする。コップに口を付けようとするとアルコール独特の匂いが鼻に伝わる。思わず『うっ!』となる位キツイ匂い、今まで嗅いだことの無い強烈な匂いだったが、ここの酒はこんな物かな? と思いそのままコップに口を付けた。
「あっ!! くっ!」
きっつぅぅ!! 何これ!? 消毒液かよ! いや、消毒液なんか飲んだこと無いけどさ
「あっ! 間接、間接だ!」
ニーアがなにやら騒いでいるが
「タウロン見た? エクレールが口を付けたコップでハヤトが飲んだよ!」
間接キスの事ですか‥‥いい年した大人が間接キスとか。それにしてもエクレールはこんなのを3杯も飲んだの?
そのエクレールの前には新たに同じ物が運ばれてくる、多少絶望顔のエクレールだが注文したのはニーアだ。そしてニーアの前にはエクレールと同じ飲み物が‥‥つまりニーアは消毒液を今現在10杯以上飲んでいる。体内の菌という菌が死滅していそうだ
まあニーアの体内とかどうでもいいけれど
「所でタウロン達はさ、何でコントルにいるの? 二人とも中央の担当だったと思うけれど」
タウロンとニーアは元々、大陸中央緩衝地帯付近での任務に当たっていたはず、それなのにどうして‥‥
まさかとは思うけれど‥‥
「はい、私の部隊もニーアの部隊もとある作戦の為にここに来ているのです、ここから船に乗りその場所に向かうらしいのですが、私とニーアはもちろん、隊長ですらその内容を聞いていないみたいで‥‥それよりも私達が抜けた後の穴の方が不安なんですよね、大陸中央ですからこまめに間引きに出向いて魔物が集落を作るのを阻止しないといけないのですが‥‥」
「そ、そう、なんだ‥‥」
◆◇◆◇
軍港都市コントルに来る前
「へぇー ラベル島、それってどこにあるの?」
次はラベル島に移動とタクティアに聞いた時の事だった
「大陸の西側にある結構大きな離島ですよ、中等部の歴史の授業で習いますし、軍学校でも習うはずですが」
軍学校の座学で‥‥あー
「あったな確か、この大陸以外では一番デカい島だったか?」
大陸西側にあり大陸からかなり離れた場所にある島、どちらかといったらマシェルモビア側、つまり中間よりも北側にあり、地図だけを見るとマシェルモビアの海域に見えるが、実際は海軍力で勝るハルツールの領域になっている。
そのラベル島は陸軍が駐留しているが、その島を守る為に海軍が厳重に海域を守っており、実質陸軍はやる事が無い。海軍はかなりの数の軍艦をその島に回しており、絶対に落ちない島とも言われている
「はい、そこがハヤト隊の最終任務地になりますね」
「最終?」
「次は無い、つまりはハヤト隊は永久にそこに駐留することになります」
「永久って、結構凄いこと‥‥‥でもないか」
あちこち飛ばされるハヤト隊が特別であるだけで、他の部隊なんかは殆ど動き回ったりしない、ずっとその場所にいる兵士や部隊だってあるくらいだ
「そうですね、やっと落ち着く事が出来ますよ。なんとか間に合ったし」
「何? なんか時間と戦ってたのかい?」
「‥‥‥これはウチの部隊の隊員にも秘密にして欲しいのですが」
「うん」
なんだろう? 真剣モードだ
「近々、マシェルモビアの領土に直接侵攻する事になります」
「直接って‥‥無理じゃん。戦力的に均衡してるしここから勝ち越すって出来ないとおもうよ、緩衝地帯すら抜けられないのにどうやって」
「当然の事ながら緩衝地帯を使って侵攻するのは無理でしょう、ですから海から軍艦を使い大陸西部の直接マシェルモビアの領土に侵入、そこで一番近い移転門を一気に落とします」
「‥‥それって成功するの?」
「私個人の考えだと難しいでしょうね、していたなら既に過去にどちらかがしているでしょう」
「何故今それを実行する?」
「私が軍に入る前から計画があった様です、その為制海権を完全に掌握する必要がありました。その為の海軍の予算増だったんです。海軍の予算が増額された時点で作戦が進行していたのも同然ですね」
「タクティアは成功しないと思っているんだろ?」
「成功しないとまでは言い切りませんが」
「で? 本部はその作戦を何故実行するの、勝算はあるんだろうね」
「勝算があるから実行するんでしょうね]
タクティアは少し間を置いた後
「‥‥‥軍団が‥‥動くそうです」
「マジで!?」
今現在マシェルモビアにある軍団、兵数は3万以上の大部隊である。ハルツール軍は軍団規模の部隊を編成していない。軍団に対する対応を後回しにしていた
「はい、ハルツールはマシェルモビアの軍団がハルツール側に攻撃をかけるのと同時、ほぼ全ての戦力をもって陸、そして海で戦いを仕掛けます、マシェルモビアの軍団が緩衝地帯で進行している隙に、しかも、ハルツールの今作戦の主力が無事に上陸出来るよう、つまりこれは大規模な陽動作戦でもあります。
陸で足りない分は大陸西部と中央の緩衝地帯の兵も引っ張り出し、海は東も西も一斉に押し上げます。そして西側を進む軍艦には陸軍を乗船させ目的地に到達後マシェルモビア領土に直接上陸、陸軍は移転門を落とすことになるでしょう。
ハルツールが上陸させる兵士の数は軍団規模、兵士の中でも精鋭が選ばれる事になります」
一通りの説明をしてくれたタクティアは深くため息を付き
「本当に‥‥間に合って良かったです」
◆◇◆◇
もう少しラベル島に配属が遅れていたら、ハヤト隊もその中に入っていたのかもしれないとタクティアは言っていた。
タウロンとニーア、この二人の任務が敵中に突っ込むような無謀ともいえる作戦では無いと願いたい
「それにしてもハヤトはラベル島ですか、いいですねぇ。陸軍にとっての楽園、羨ましいです」
「いいでしょ? ウチの参謀があれこれ裏で手を回してたみたいでね、ただ休暇を取るに帰るにしても船での移動になるし、大陸からかなり離れてるから時間が掛かるのが問題らしいよ。
ほとんどの人はラベル島に家族まで呼んでそこに住む人もいるらしいんだ。俺ももしかしたらそこで家でも借りて住もうかと思ってるんだよね」
サーナタルエの家はゴルジア首相からの借りものだから、家賃とか税金とか払わなくてもいいし
その後もタウロン達と飲み続け、店の客の殆どが入れ替わり、日が沈んでもまだ俺達は飲んでいた。
ニーアはさっきから酔いのせいかずっと笑い続け、エクレールは酒を飲むふりをしつつ何とか持ちこたえている。さっきから水ばっかり飲んでいるが、完全に出来上がっているニーアはそれに気づいていない。
ニーアの部隊では酒を飲める人がいないらしく、他の人と一緒に飲めるのが嬉しくエクレールが進めるアルコール度数が高い酒を次々に口に運ぶ。
どうやらエクレールはニーアを潰す魂胆でいるらしい‥‥その手が通じるといいですね
俺とタウロンはペースを考え大人の飲み方をしていたが、しばしばニーアから自分が飲んでいるのと同じ度数の酒を差し入れされる
「━━でさぁ! ウチの隊長もビビっちゃってね、アタシがハヤトを部隊に入れてって言っても入れてくれなかったんだよね」
昔同じ部隊にいた事で、話は自然と昔の部隊の話に流れていく‥‥‥だが、4人共死んでしまった隊員達の話はしなかった。
いくら昔の事とはいえ、まだ4人共完全に忘れてはおらず、まだ思い出にはしたくないのだろう。俺も自然と死んでしまった仲間の話はしなかったし避けていた
「それは仕方ないだろう、あの時の隊長は『威圧』がまだあったからな、私も最初は━━っ!」
話の内容が俺の昔の話になっていき、威圧の話になった時だが、ついつい口を滑らしてしまったエクレール
「え、何? 最初は?」
「あ、いや‥‥特には」
「何、何なの? ねえハヤト、エクレールはどんなんだった?」
ニーアからそう聞かれたが、俺も酔いが回っていたためかつい‥‥
「最初に顔を合わせた時はエクレールが泣きながらお漏ら━━」
「わーっ! わーっ!」
必死に大きな声を出し手で俺の口を塞ごうとするが、テーブルを挟んで正面に居たため手は届かず、勢いよくテーブルにお腹が当たりそのままテーブルにつんのめる
「えっ!? 『おもら』って言った!? おもらって、もしかしてお漏らしの事!」
羞恥で顔が赤いのか、それともテーブルに顔をぶつけたせいで赤くなったのか、そのどちらかで顔を赤く染めたエクレールがニーアの口を押える
「ちっ! 違う! 私はそんな事━━!」
つい口が滑ってしまったあとに、あちゃーと思ったが、俺もかなり酔いが回っていたので、まぁいいかと思い直す。
エクレールには悪いけど、最初に口走ったのは彼女だし
「まぁまぁエクレール、ハヤトの威圧は我々も実体験しているので別に粗相をしたのもしょうがないと思いますよ?」
「タウロンも決めつけるような事を言うなぁ!」
タウロンもニーアもお漏らしには厳しいのか、さらに追及する
「エクレールが漏らしてから別の部隊が救助に来るまでの着替えとかは? まさかそのままで!?」
しかも面白いものを見つけたような目をするニーアの追及は止まらない
「ち、違う! 着替えだってもちろん持っているし、あの時は隊長に『洗浄』をかけて貰った!」
「「「あ‥‥」」」
おっとぉ‥‥これはエクレールの失言、俺とタウロン、ニーアは同時に声を出し
「え? ‥‥あ!」
一歩遅れてエクレールも自分で言った事を理解した
「あっはっはっは! やっぱり漏らしたんじゃん! ぷーっ!クスクス」
全く容赦のないニーアに、あれだけ否定していたエクレールは、元々赤かった顔がさらに赤くなり、恥ずかしさからか目に涙を浮かべてしまった
‥‥‥なんか、こう
そのエクレールの顔を見るともっとからかってやろうという気持ちがムクムクと起き上がって来るが‥‥
やめとこう、後が怖い
その後、エクレールは煽るように酒を飲みバタリと机に伏したり、タウロンの中二病が炸裂したり、15年前の思い出が汚されたような顔をニーアがしたりと、そんな話をしたりして、多分閉店ぐらいまで居たような記憶がある
・・・・
・・・・
左の頬が何か硬い物に押し付けられているような感覚、結構な痛みが頬にあるが、意識が覚醒するまでその痛みに耐えなければならなかった。
そして自分という存在を確認しその痛みの元を探ると、どうやら硬い床の上にうつ伏せで寝ているらしく、痛みから逃れるため頭を上げようとするが
動かない
何かに後頭部押さえつけられ頭を上げられない
「いって‥‥‥」
押さえつけられている物をどかそうと腕に力を入れるが、その腕も動かない、それどころか足すら動かす事が出来なかった。
ふと、右腕を誰かに掴まれているような感覚があり、右腕があるであろう場所に眼球を動かすと、そこには俺の腕を掴んだままのエクレールが倒れていた
「エクレール!」
咄嗟に名を呼んだが、俺の声は掠れ、力が無い。だが倒れているエクレールの姿を見て一気に意識が覚醒する
な、何があった! エクレールが!
動かない左手に無理やり力を入れると何かに左手が挟まれている感覚、完全に押さえつけられている訳ではなく、無理やり左手を抜き取り力を込め、頭ごと上半身を起き上がらせた
その瞬間
「へぇぇぇぇー」
という声と同時に頭を押さえつけていた物がゴロンと転がる感覚
「なんだ?」
転がった物をみると
「タウロン?」
少し頭を整理するのに時間が掛かったが、俺の上で押さえつけていたのはタウロンの体だったらしい、それで何となく昨日の事を思い出してみると‥‥‥
「ああ、昨日は4人で飲んで‥‥それから‥‥‥」
周りを見渡すと倒れている俺達を、これから出勤であろう人たちが避けて道を通っていた
「道路で寝た訳ね‥‥」
ちなみに俺の両足にはニーアが乗っかり寝ていた
「どうりで動かない訳だ」
最後まで意識があったニーア曰く
エクレールが最初に潰れ、ニーアの標的になったのは正面に座っていたタウロンになり、タウロンが潰れた後俺に標的が向いたが、丁度閉店時間となり、潰れたエクレールとタウロンを俺が抱えるようにして運ぶことになった。
ちなみに俺はその事も覚えていない。
そして帰る途中(どこに帰ろうとしたのかは不明)バランスを崩した俺が倒れ、そのままエクレールも倒れることに、タウロンはそれに巻き込まれるように俺の上に倒れ込み、それを後ろから見ていたニーアは何となくめんどくさくなったそうでそのまま自分も寝る事に、しかし、地べたに直接寝たく無いので俺の足の上に乗っかるように寝たと
互いに目を覚ました3人だが、ニーアは何事も無かったように普通で
「いやぁ昨日‥‥今日か? 今日は楽しかったよハヤトまた飲みに行こうね、今度はサシだぞ!?」
と上機嫌で帰って行き
「うっぷ!‥‥また機会がありましたら‥‥うっっ!」
「『洗浄』」
「あ、ありがとうハヤト、どうかハヤトも元気で‥‥‥」
ふらふらになりながらタウロンも帰って行った
二人は今日軍艦に乗りこの都市を出るらしい。
そうであっては欲しく無いが、もし二人があの作戦で直接上陸する作戦に携わっていたのなら‥‥
もしかしたら二人の最後の姿を見るのは今日が最後かもしれない
そう思いつつ二人の後ろ姿を見送った
「さて、これはどうしよう」
まだ意識が曖昧で「うー」とか「あー」とか言っているこの人、俺の腕を掴んだまましゃがみ込んでいるエクレールだ。
ハヤト隊の出発は昼なのでそれまで回復してくれればいいのだけれど
当然だがここに放置して行くわけにもいかず、かと言ってこの出勤する人達が見ている中、抱えて連れて行くのは恥ずかしい。でも連れて行かなきゃどうするの? という状況のなか、彼女の背に手を回しぐっと力を入れ起き上がらせる━━
「ハヤト?」
ん? 呼んだ?
「ハヤトだよな‥‥‥」
俺にそう呼びかけてきたのは、やたらとカッコイイ男性兵士だった。その後ろにはもう1人男性兵士がいたが、二人の恰好は海軍の制服、つまり海軍の人間になるが、
海軍に俺の知り合いは‥‥‥
「バール? お前、バール!」
俺が唯一知っている海軍の人間
「おおう! やっぱりかハヤト!」
軍学校において、陸軍に入れる才能を持ちつつも、竜翼機乗りに志願し、4年の所を3年で軍学校を卒業。その後、巡洋艦アルドレスに配属される事となった俺の親友の一人
バール・エリネルだった
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる