剣聖じゃありません!!

かんたろう

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デート三日目(ショート)

忘れてないよ?

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ドサッ

外から僅かな物音が聞こえ、ハルトは目を覚ます。
すばやくベッドから出て甲板へ出るとそこに倒れている人影があった。
「フ、フレーム!?」
「や、やあ…」
「どうした!?何があった!?」
「………」
フレームは傷まみれの状態で気を失った。
「くそ…」
ハルトは組織の医療小型船を手配し、待つ間に応急処置をする事にした。
フレームは4枚羽があるのだが、2枚は根本から取られていて、コアは砕かれていた。
「天使間の戦いか…?そんな報告受けて無いが…」
ハルトは腕時計のスイッチを押しそこに話しかける。
「シャノン、聞こえるか?」
「……はい。聞こえますよ。」
「今から観測所で天使のコアの動きをすべて記録しておいてくれ。」
「はい。わかりました。」
「以上。」

しばらくすると船が到着し、医療チームが降り立った。
「ご苦労。ラボに運んだらまず麻酔、羽の蘇生とコアの復元を行ってくれ。」
「了解です。」
フレームは運ばれていった。
「…大丈夫かな。」


ハルトは部屋に戻りベッドに腰をかける。
「(のんきに寝てるな…)」
うつ伏せになって寝ているユイのしっぽを嗅ぐと、しっぽの毛が逆立った。
「(飯、作っとくか…)」

20分ほど経って戻って来ても、案の定寝ていた。
ただ、仰向けになっていたので、お腹に触ることができる。
服の隙間から手を入れてお腹をさわさわ触りつつ、しっぽの付け根を擦る。
「ひゃい?!」
変な声を出してユイが目を覚ます。
「おはよ。」
「…おはよ。………えーと…」
「どうしたの?」
「しっぽは…やめてほしいな。」
「ごめんね。」
「ん………zz」
「こらこら!ご飯できてるよ?」
「はっ…ごめんっ!起きる!」
「じゃ、支度して待ってるね。」
「うん。」


「お待たせ。」
「大丈夫。」
「いただきます。」
「どうぞ。」
「今日、商店街行きたいんだけど、いい?」
「ああ、いいよ。昨日は行けなかったもんね。」
「うん…まあ、ね。」
「ん?気にしてる?」
「ううん。別に。」
「ならいいけど。あと、今日はしないよ?」
「え、うん。」
「えっ…て、したかったの?」
「違う!」
「明日仕事だからね。起きれなくなっちゃうもんね。」
「だかーら!」
「ごめん。冗談だよ。」
「もう…」

つづく
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