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第23話 せっかく良い物もってきてあげたのにさ
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部屋に戻ると、まず机の上にあった携帯を手に取る。星恵ちゃんに『ごめん、今日。学校に行けない』とメールを打って、送信した。
ベッドに座り返信を待っていると、直ぐに星恵ちゃんから『え? 何で? もしかして昨日ので風邪ひいちゃった?』
『当たり、楽しみにしていたのに、ごめんね。今日はダメでもまだ明日ある。今日中に治すから、許して』
『うん、分かった。無理しないで、ゆっくり休んでね』
『うん、ありがとう』
俺はそう返信すると、携帯を机の上に戻し、ベッドに横になる。さて、熱を下げるために滅茶苦茶、休むぞ~と、意気込みながら目を閉じた。
※※※
次の日。昨日は沢山、寝たはずなのに、夜に38℃まで上がってしまった。目が覚めた時はスッキリしている感じはあったが……どうだろうか?
俺はベッドから起きると、直ぐにリビングに向かう──救急箱から体温計を取り出し、測ってみた。
37℃ジャストかぁ……体の調子から、行けない事もない気がするが──。
「やめておくかぁ……星恵ちゃんにうつしたらいけないし」
俺は救急箱に体温計を戻すと、大人しく自室へと戻った──机の上にある携帯を手に取ると『ごめん、無理だった』と星恵ちゃんにメールをした。
──少しその場で待っていると星恵ちゃんから『そっかぁ。仕方ないから気にしないで! 来年もあるんだし、ゆっくり休んでね』と返信が来た。
『ありがとう』と、俺は返信をすると、机に携帯を戻す。まだ立っていると、だるくなるのを感じ、直ぐにベッドに向かった。
はぁ……ついてないなぁ、と思いながら、眠りにつく──目が覚めたらお昼ちょい過ぎだった。
お腹が空いたので、とりあえずダイニングに行くと、母親が「大丈夫?」と声を掛けてきた。
「うん、だいぶ良くなったみたい」
「そう。御飯、食べる?」
「うん、腹減った」
「分かった。用意するわね」
──母親が用意してくれた軽めの昼食を食べると、俺は直ぐに部屋に戻る。
「ん? 何か来てるな」
俺は携帯が光っているのに気づき、机の前に来ると携帯を手に取った。電源を入れると『何も気にせず、ゆっくり休むと吉!』と、星子さんからメールが届いていた。
優しいなぁ、もう。俺は携帯を机に置くと、またベッドに向かい、眠りについた──コンコンコン……誰かが俺の部屋のドアをノックしている音に気付き、目を覚ます。随分と熟睡していた様で、部屋の中はすっかり暗くなっていた。
誰だ? 俺はムクっと上半身を起こす。まさか……星恵ちゃんが御見舞に来てくれたのか!?
俺はベッドから起き上がり部屋の電気を点けると「はーい」と返事をした。ドアがガチャっと開き入ってきたのは「──なんだ。姉ちゃんかよ」
「何だとは何よ~。せっかく良い物もってきてあげたのにさ」
俺はとりあえずベッドに座る。
「良い物って何?」
「ふふーん」と、姉ちゃんが自慢げに突き出してきたのは、ピンク色の可愛らしい封筒と、魚の形をしたクッキー、略してフィッキーという御菓子の箱だった。
「どうしたの? それ」
「仕事から帰ってきたら、家の前であんたと同じぐらいの女の子がウロウロしていてね。どうしたの?って、聞いたら、あんたに渡してくださいって渡してきた」
「え……それって──」
「星恵ちゃんって子だったよ。彼女?」
姉ちゃんはニヤニヤしながら、そう聞いてくる。俺は照れ臭くて「え、まぁ……そんなとこ」と返事をした。
「彼氏なんだから、ハッキリしなさいよ。まったく……あぁ、あんな可愛い子があんたの彼女なのかぁ……やだぁ、お姉ちゃん照れちゃう……」
「──あのさ、一人で盛り上がってないで、さっさと渡してくれる?」
姉ちゃんは黙って俺に近づくと、ベッドの上に封筒と御菓子を置く。
「はい、どうぞ! ところであんたフィッキー好きだったっけ?」
「あぁ。多分、魚釣りが好きだから選んでくれたんだと思う」
「そういうこと。良い子だね、大事にしなよ」
「分かってるって」
俺が返事をすると姉ちゃんはニコッと微笑んで、部屋を出て行った──俺は早速、封筒の中身を取り出して見る。
そこにはメッセージカードが入っていて、可愛い字で『大丈夫ですか? 体調の方が良くなったら、また一緒に釣りに行きましょうね。元気になったら、お腹が空くと思うのでフィッキー、もし良かったら食べて下さい』と書かれていた。
俺はベッドから立ち上がると、机の上にある携帯を手に取り『お菓子と手紙ありがとう。お蔭で元気が出たので、早く釣りに行けそうです』とメールを送信した。
文化祭に行けなかったのは残念だったけど、これはこれで良い思い出だな。そう思えるのは君のお蔭だよ、星恵ちゃん。
ベッドに座り返信を待っていると、直ぐに星恵ちゃんから『え? 何で? もしかして昨日ので風邪ひいちゃった?』
『当たり、楽しみにしていたのに、ごめんね。今日はダメでもまだ明日ある。今日中に治すから、許して』
『うん、分かった。無理しないで、ゆっくり休んでね』
『うん、ありがとう』
俺はそう返信すると、携帯を机の上に戻し、ベッドに横になる。さて、熱を下げるために滅茶苦茶、休むぞ~と、意気込みながら目を閉じた。
※※※
次の日。昨日は沢山、寝たはずなのに、夜に38℃まで上がってしまった。目が覚めた時はスッキリしている感じはあったが……どうだろうか?
俺はベッドから起きると、直ぐにリビングに向かう──救急箱から体温計を取り出し、測ってみた。
37℃ジャストかぁ……体の調子から、行けない事もない気がするが──。
「やめておくかぁ……星恵ちゃんにうつしたらいけないし」
俺は救急箱に体温計を戻すと、大人しく自室へと戻った──机の上にある携帯を手に取ると『ごめん、無理だった』と星恵ちゃんにメールをした。
──少しその場で待っていると星恵ちゃんから『そっかぁ。仕方ないから気にしないで! 来年もあるんだし、ゆっくり休んでね』と返信が来た。
『ありがとう』と、俺は返信をすると、机に携帯を戻す。まだ立っていると、だるくなるのを感じ、直ぐにベッドに向かった。
はぁ……ついてないなぁ、と思いながら、眠りにつく──目が覚めたらお昼ちょい過ぎだった。
お腹が空いたので、とりあえずダイニングに行くと、母親が「大丈夫?」と声を掛けてきた。
「うん、だいぶ良くなったみたい」
「そう。御飯、食べる?」
「うん、腹減った」
「分かった。用意するわね」
──母親が用意してくれた軽めの昼食を食べると、俺は直ぐに部屋に戻る。
「ん? 何か来てるな」
俺は携帯が光っているのに気づき、机の前に来ると携帯を手に取った。電源を入れると『何も気にせず、ゆっくり休むと吉!』と、星子さんからメールが届いていた。
優しいなぁ、もう。俺は携帯を机に置くと、またベッドに向かい、眠りについた──コンコンコン……誰かが俺の部屋のドアをノックしている音に気付き、目を覚ます。随分と熟睡していた様で、部屋の中はすっかり暗くなっていた。
誰だ? 俺はムクっと上半身を起こす。まさか……星恵ちゃんが御見舞に来てくれたのか!?
俺はベッドから起き上がり部屋の電気を点けると「はーい」と返事をした。ドアがガチャっと開き入ってきたのは「──なんだ。姉ちゃんかよ」
「何だとは何よ~。せっかく良い物もってきてあげたのにさ」
俺はとりあえずベッドに座る。
「良い物って何?」
「ふふーん」と、姉ちゃんが自慢げに突き出してきたのは、ピンク色の可愛らしい封筒と、魚の形をしたクッキー、略してフィッキーという御菓子の箱だった。
「どうしたの? それ」
「仕事から帰ってきたら、家の前であんたと同じぐらいの女の子がウロウロしていてね。どうしたの?って、聞いたら、あんたに渡してくださいって渡してきた」
「え……それって──」
「星恵ちゃんって子だったよ。彼女?」
姉ちゃんはニヤニヤしながら、そう聞いてくる。俺は照れ臭くて「え、まぁ……そんなとこ」と返事をした。
「彼氏なんだから、ハッキリしなさいよ。まったく……あぁ、あんな可愛い子があんたの彼女なのかぁ……やだぁ、お姉ちゃん照れちゃう……」
「──あのさ、一人で盛り上がってないで、さっさと渡してくれる?」
姉ちゃんは黙って俺に近づくと、ベッドの上に封筒と御菓子を置く。
「はい、どうぞ! ところであんたフィッキー好きだったっけ?」
「あぁ。多分、魚釣りが好きだから選んでくれたんだと思う」
「そういうこと。良い子だね、大事にしなよ」
「分かってるって」
俺が返事をすると姉ちゃんはニコッと微笑んで、部屋を出て行った──俺は早速、封筒の中身を取り出して見る。
そこにはメッセージカードが入っていて、可愛い字で『大丈夫ですか? 体調の方が良くなったら、また一緒に釣りに行きましょうね。元気になったら、お腹が空くと思うのでフィッキー、もし良かったら食べて下さい』と書かれていた。
俺はベッドから立ち上がると、机の上にある携帯を手に取り『お菓子と手紙ありがとう。お蔭で元気が出たので、早く釣りに行けそうです』とメールを送信した。
文化祭に行けなかったのは残念だったけど、これはこれで良い思い出だな。そう思えるのは君のお蔭だよ、星恵ちゃん。
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