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第33話 占いの館
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俺達はシュークリームを食べ終わると、三階の端にある教室の前で足を止める。教室の入り口には占いの館と書かれた看板が置かれていた。
「自分以外の人が占う占いに興味があるの」
「なるほどね」
「さぁ、入ろう」
「うん」
──教室内は薄暗くされていて、紫色のカーテンが三ヵ所つけられている。それっぽい雰囲気には仕上げてあるな。
「いらっしゃいませ。占いの館にようこそ~。ただいま右と真ん中が空いているので、お好きな方へお進みください」と、女子生徒が案内してくれる。
「どうする?」と俺が聞くと、星恵ちゃんは迷いもせずに「右にする」
「分かった」と俺は返事をして、女子生徒に向かって「これって、二人一緒に入れるんですか?」と質問した。
「はい、どうぞ」
「星恵ちゃん、一緒で良い?」
「うん。一緒が良い」
「分かった」
俺達は右側に進みカーテンを開けて、中に入る。そこには紫のフェイスベールに、占い師がよく被っている長い布を被った女子生徒が座っていた。ほとんど顔が隠れていて、目しか分からない。机の上にはちゃんと水晶玉まで用意されていた。
星恵ちゃんがハロウィンに着ていた衣装より、よっぽど……っと! これ以上は怒られてしまう。
占い師役の女の子は椅子を指し「どうぞ、お掛けください」
「どうする?」と、俺が星恵ちゃんに聞くと、星恵ちゃんは何故か「ふふふ」と笑い「お先にどうぞ」と答える
俺は首を傾げながら「分かった」と返事をして、占い師の前に座った。
「して、何を占う?」
「あ~……考えてなかった。うーん……やっぱり恋愛?」
「承知した」
占い師はそう返事をして、水晶玉に手をかざす。
「──おぉ~……見える! 見えるぞ!!」と、占い師は大袈裟にしゃべりだす。悪いけど胡散臭すぎて、俺は「プッ!!」と吹き出してしまった。
「これ! 静かにせいッ!! 消えてしまうではないか!」
「ごめんなさい……」
俺は後ろに居る星恵ちゃんの反応が気になり、後ろを振り向く。星恵ちゃんも後ろを向きながら、必死に笑いを堪えている様だった。
「よし、完璧に見えたぞ!」
「で、どうだったんです?」
「努力が足りない! もっと彼女を喜ばす事をしなければ、愛想を尽かされるぞ! と、出ておる!」
「えぇ……それは嫌だな。頑張ります」
「うむ!」
俺は席を立つと、星恵ちゃんの方を向き「だって……」
「大丈夫だよ」と星恵ちゃんは返事をして、微笑んでくれる。まさに天使!!!
「次、彼女の方どうぞ」
「はい、お願いします」
星恵ちゃんは返事をすると、占い師の前に座る。占い師は水晶玉に手をかざした。
「──おぉ~……見える! 見えるぞ!!」
だからそれ、やめてくれって!!! 笑いが込み上げてくるのを必死で堪える。
「んんっ!」と、占い師が咳払いをし、睨んでいるように見えるので「ごめんなさい……」と直ぐに謝った。
「──はい、完璧に見えました」
「どうですか?」
「素晴らしいです! 彼氏さえしっかりしてくれたら、無事に結婚し、幸せに暮らせるでしょう!」
なんか棘のある言い方だな……
「あと、披露宴に彼氏の幼馴染を呼ぶと良いですよ」
ん? 幼馴染って圭子の事か?
「分かりました。ありがとう、圭子ちゃん」
「どう致しまして」
「はぁ!!?」
「ちょっと、光輝。大きな声を出さないでよ。他の人に迷惑が掛かるじゃない」
「なんだお前だったのかぁ……通りで胡散臭いと思った」
「うっさい、鈍感男。声で気付けっつうの」
こいつ……フェイスベールをしているからって、絶対に舌を出してるな。
「くそ~……完全に負けた気分だ」
「へへん!」
圭子は誇らしげにそう言って、腰に手を当てる。
「じゃあ圭子ちゃん。またね」と星恵ちゃんが言うと、圭子は「うん、またね」と手を振った。
俺達は圭子に見送られながら、カーテンを開けて外に出る。そのまま歩き続け廊下に出ると、俺は「いつから圭子だって気付いていたの?」
「最初から。私、あなたの誕生日の出来事の後、圭子ちゃんと仲良くなってね。昨日、文化祭の出し物の何? って、聞いていたの」
「あぁ、そういうこと」
「ねぇ、私はこれで特に行きたい所は無いんだけど、何処に行く?」
「そうだな……俺も特にないから、このまま三年の教室を見て回って、終わったら下りていくか?」
「そうね」
──俺達は肩を並べて、ゆっくり歩き出す。
「あ、光輝君。明日の後夜祭は最後まで残るでしょ?」
「もちろん! 星恵ちゃんも残るでしょ?」
「うん、一緒に過ごそうね」
「うん! 楽しみだな~」
「ねぇ」
こうして俺達は、明日も一緒に過ごす約束をして、残りの時間を楽しく過ごした。
「自分以外の人が占う占いに興味があるの」
「なるほどね」
「さぁ、入ろう」
「うん」
──教室内は薄暗くされていて、紫色のカーテンが三ヵ所つけられている。それっぽい雰囲気には仕上げてあるな。
「いらっしゃいませ。占いの館にようこそ~。ただいま右と真ん中が空いているので、お好きな方へお進みください」と、女子生徒が案内してくれる。
「どうする?」と俺が聞くと、星恵ちゃんは迷いもせずに「右にする」
「分かった」と俺は返事をして、女子生徒に向かって「これって、二人一緒に入れるんですか?」と質問した。
「はい、どうぞ」
「星恵ちゃん、一緒で良い?」
「うん。一緒が良い」
「分かった」
俺達は右側に進みカーテンを開けて、中に入る。そこには紫のフェイスベールに、占い師がよく被っている長い布を被った女子生徒が座っていた。ほとんど顔が隠れていて、目しか分からない。机の上にはちゃんと水晶玉まで用意されていた。
星恵ちゃんがハロウィンに着ていた衣装より、よっぽど……っと! これ以上は怒られてしまう。
占い師役の女の子は椅子を指し「どうぞ、お掛けください」
「どうする?」と、俺が星恵ちゃんに聞くと、星恵ちゃんは何故か「ふふふ」と笑い「お先にどうぞ」と答える
俺は首を傾げながら「分かった」と返事をして、占い師の前に座った。
「して、何を占う?」
「あ~……考えてなかった。うーん……やっぱり恋愛?」
「承知した」
占い師はそう返事をして、水晶玉に手をかざす。
「──おぉ~……見える! 見えるぞ!!」と、占い師は大袈裟にしゃべりだす。悪いけど胡散臭すぎて、俺は「プッ!!」と吹き出してしまった。
「これ! 静かにせいッ!! 消えてしまうではないか!」
「ごめんなさい……」
俺は後ろに居る星恵ちゃんの反応が気になり、後ろを振り向く。星恵ちゃんも後ろを向きながら、必死に笑いを堪えている様だった。
「よし、完璧に見えたぞ!」
「で、どうだったんです?」
「努力が足りない! もっと彼女を喜ばす事をしなければ、愛想を尽かされるぞ! と、出ておる!」
「えぇ……それは嫌だな。頑張ります」
「うむ!」
俺は席を立つと、星恵ちゃんの方を向き「だって……」
「大丈夫だよ」と星恵ちゃんは返事をして、微笑んでくれる。まさに天使!!!
「次、彼女の方どうぞ」
「はい、お願いします」
星恵ちゃんは返事をすると、占い師の前に座る。占い師は水晶玉に手をかざした。
「──おぉ~……見える! 見えるぞ!!」
だからそれ、やめてくれって!!! 笑いが込み上げてくるのを必死で堪える。
「んんっ!」と、占い師が咳払いをし、睨んでいるように見えるので「ごめんなさい……」と直ぐに謝った。
「──はい、完璧に見えました」
「どうですか?」
「素晴らしいです! 彼氏さえしっかりしてくれたら、無事に結婚し、幸せに暮らせるでしょう!」
なんか棘のある言い方だな……
「あと、披露宴に彼氏の幼馴染を呼ぶと良いですよ」
ん? 幼馴染って圭子の事か?
「分かりました。ありがとう、圭子ちゃん」
「どう致しまして」
「はぁ!!?」
「ちょっと、光輝。大きな声を出さないでよ。他の人に迷惑が掛かるじゃない」
「なんだお前だったのかぁ……通りで胡散臭いと思った」
「うっさい、鈍感男。声で気付けっつうの」
こいつ……フェイスベールをしているからって、絶対に舌を出してるな。
「くそ~……完全に負けた気分だ」
「へへん!」
圭子は誇らしげにそう言って、腰に手を当てる。
「じゃあ圭子ちゃん。またね」と星恵ちゃんが言うと、圭子は「うん、またね」と手を振った。
俺達は圭子に見送られながら、カーテンを開けて外に出る。そのまま歩き続け廊下に出ると、俺は「いつから圭子だって気付いていたの?」
「最初から。私、あなたの誕生日の出来事の後、圭子ちゃんと仲良くなってね。昨日、文化祭の出し物の何? って、聞いていたの」
「あぁ、そういうこと」
「ねぇ、私はこれで特に行きたい所は無いんだけど、何処に行く?」
「そうだな……俺も特にないから、このまま三年の教室を見て回って、終わったら下りていくか?」
「そうね」
──俺達は肩を並べて、ゆっくり歩き出す。
「あ、光輝君。明日の後夜祭は最後まで残るでしょ?」
「もちろん! 星恵ちゃんも残るでしょ?」
「うん、一緒に過ごそうね」
「うん! 楽しみだな~」
「ねぇ」
こうして俺達は、明日も一緒に過ごす約束をして、残りの時間を楽しく過ごした。
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