27 / 110
攻防
しおりを挟む
今、寝室のベッドの上では熱い攻防が繰り広げられている。
仰向けになった太郎は両足を高く上げて、鷹野の腹をゲシゲシと蹴っている。
両手は鷹野の手で押さえられているので武器は足しかない。
一週間は発情期の延長だろうとセックスするのは仕方ないか、と思っていた。
しかしもう休暇は明けてお互い仕事もしている。
「っなにしてやがる・・・」
「服を脱がそうとしてる」
「なんで」
「風呂は一緒に入っただろう?」
「そっれは、お前がネックガード外してくんなかったからだろーが」
「これは風呂の延長だと思って」
「思えるか!んな延長聞いたことないわ!」
睨み合う二人の間には火花が散っているが、体格差からどちらが優勢かは明らかだった。
なんとか起死回生のチャンスを、と太郎は口にする。
「ちょちょちょ、待って。話し合おう」
ひとまずベッドの上で正座して向かい合う。
なんで?という顔をしている鷹野に軽く殺意がわくがそれはちょっと置いといて。
「その、発情期以外でもセックスするの?」
「するよ」
即答!
「き、昨日もしたじゃん!」
「今日もする」
即答!
「無理無理無理無理」
そのなんで?って顔をやめろ。
サイドテーブルのスマホを取って検索する。
『セックス 頻度』
第1位 月1回~2回
毎日は疲れるのでこれくらいがちょうどいいです(28歳 主婦)
仕事が忙しい時に求めてこられると困りますね(32歳 会社員)
ズバっとスマホを印籠のように見せつける。
ふむふむと鷹野は顎に手を当ててスマホを見てから一言。
「これβだろ?αの統計見ないと」
え?そうなん?これは当てにならないの?と思っていると、今度は鷹野に自分のスマホの検索結果を見せつけられた。
『α100人に聞きました!』
Q 理想のセックスの頻度は?
毎日・・・87%
二日に1回・・・8%
その他・・・5%
毎日(18歳 学生)
毎日(25歳 会社役員)
二日に1回(56歳 士業)
Q 実際は?
毎日・・・63%
二日に1回・・・26%
その他・・・11%
毎日(18歳 学生)
二日に1回(25歳 会社役員)
三日に1回(56歳 士業)
開いた口が塞がらないとはこの事か、いつの間にか後ろにまわった鷹野に画面をスクロールされながら見ている。
すぐ隣に整った横顔がある。
近い、近い。
「わかった?」
「わかるわけねぇだろ」
だからそのなんで?っていう顔をやめろ。
ついでに裾から手を入れるのもやめろ。
改めて向き合って正座する。
どうしたものかと考えあぐねていると、とんでもない爆弾発言が降ってきた。
「毎日1回するか、二日に1回程々にするか(鷹野基準)、三日に1回気の済むまでするかどれがいい?」
「・・・・・・しないという選択肢は?」
「ない」
即答!
あ、でも毎日だったらすぐに飽きるんじゃ・・・
いや、待てよ、その1回を執拗にねちっこく時間をかけて攻められる気がする。
俺とてバカではない、それくらいは容易に想像がつく。
では、二日休めるなら三日に1回はどうだろうか。
待て待て待て、気の済むまでってなんだ。
大型犬がプピプピ鳴るゴムのおもちゃを咥えて首をブンブン振っている映像が脳裏に流れる。
無い無い無い、と己の首をブンブン振る。
だいたい体力おばけの馬鹿ちんこが気が済む想像ができない。
うんうんと唸りながら考えて一番マシそうなそれを選んだ。
「二日に1回程々に(太郎基準)で」
首を振ったりベッドに突っ伏したり悶々と悩む様子を愉快そうに眺めていた鷹野は、その言葉に満足そうに頷いた。
約束通りその日は何事もなく眠った。
程々とは?と、再度話し合いが設けられるのはこの2日後のことである。
仰向けになった太郎は両足を高く上げて、鷹野の腹をゲシゲシと蹴っている。
両手は鷹野の手で押さえられているので武器は足しかない。
一週間は発情期の延長だろうとセックスするのは仕方ないか、と思っていた。
しかしもう休暇は明けてお互い仕事もしている。
「っなにしてやがる・・・」
「服を脱がそうとしてる」
「なんで」
「風呂は一緒に入っただろう?」
「そっれは、お前がネックガード外してくんなかったからだろーが」
「これは風呂の延長だと思って」
「思えるか!んな延長聞いたことないわ!」
睨み合う二人の間には火花が散っているが、体格差からどちらが優勢かは明らかだった。
なんとか起死回生のチャンスを、と太郎は口にする。
「ちょちょちょ、待って。話し合おう」
ひとまずベッドの上で正座して向かい合う。
なんで?という顔をしている鷹野に軽く殺意がわくがそれはちょっと置いといて。
「その、発情期以外でもセックスするの?」
「するよ」
即答!
「き、昨日もしたじゃん!」
「今日もする」
即答!
「無理無理無理無理」
そのなんで?って顔をやめろ。
サイドテーブルのスマホを取って検索する。
『セックス 頻度』
第1位 月1回~2回
毎日は疲れるのでこれくらいがちょうどいいです(28歳 主婦)
仕事が忙しい時に求めてこられると困りますね(32歳 会社員)
ズバっとスマホを印籠のように見せつける。
ふむふむと鷹野は顎に手を当ててスマホを見てから一言。
「これβだろ?αの統計見ないと」
え?そうなん?これは当てにならないの?と思っていると、今度は鷹野に自分のスマホの検索結果を見せつけられた。
『α100人に聞きました!』
Q 理想のセックスの頻度は?
毎日・・・87%
二日に1回・・・8%
その他・・・5%
毎日(18歳 学生)
毎日(25歳 会社役員)
二日に1回(56歳 士業)
Q 実際は?
毎日・・・63%
二日に1回・・・26%
その他・・・11%
毎日(18歳 学生)
二日に1回(25歳 会社役員)
三日に1回(56歳 士業)
開いた口が塞がらないとはこの事か、いつの間にか後ろにまわった鷹野に画面をスクロールされながら見ている。
すぐ隣に整った横顔がある。
近い、近い。
「わかった?」
「わかるわけねぇだろ」
だからそのなんで?っていう顔をやめろ。
ついでに裾から手を入れるのもやめろ。
改めて向き合って正座する。
どうしたものかと考えあぐねていると、とんでもない爆弾発言が降ってきた。
「毎日1回するか、二日に1回程々にするか(鷹野基準)、三日に1回気の済むまでするかどれがいい?」
「・・・・・・しないという選択肢は?」
「ない」
即答!
あ、でも毎日だったらすぐに飽きるんじゃ・・・
いや、待てよ、その1回を執拗にねちっこく時間をかけて攻められる気がする。
俺とてバカではない、それくらいは容易に想像がつく。
では、二日休めるなら三日に1回はどうだろうか。
待て待て待て、気の済むまでってなんだ。
大型犬がプピプピ鳴るゴムのおもちゃを咥えて首をブンブン振っている映像が脳裏に流れる。
無い無い無い、と己の首をブンブン振る。
だいたい体力おばけの馬鹿ちんこが気が済む想像ができない。
うんうんと唸りながら考えて一番マシそうなそれを選んだ。
「二日に1回程々に(太郎基準)で」
首を振ったりベッドに突っ伏したり悶々と悩む様子を愉快そうに眺めていた鷹野は、その言葉に満足そうに頷いた。
約束通りその日は何事もなく眠った。
程々とは?と、再度話し合いが設けられるのはこの2日後のことである。
143
あなたにおすすめの小説
心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
オメガの復讐
riiko
BL
幸せな結婚式、二人のこれからを祝福するかのように参列者からは祝いの声。
しかしこの結婚式にはとてつもない野望が隠されていた。
とっても短いお話ですが、物語お楽しみいただけたら幸いです☆
婚約破棄を傍観していた令息は、部外者なのにキーパーソンでした
Cleyera
BL
貴族学院の交流の場である大広間で、一人の女子生徒を囲む四人の男子生徒たち
その中に第一王子が含まれていることが周囲を不安にさせ、王子の婚約者である令嬢は「その娼婦を側に置くことをおやめ下さい!」と訴える……ところを見ていた傍観者の話
:注意:
作者は素人です
傍観者視点の話
人(?)×人
安心安全の全年齢!だよ(´∀`*)
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
【運命】に捨てられ捨てたΩ
あまやどり
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。
婚約破棄された令息の華麗なる逆転劇 ~偽りの番に捨てられたΩは、氷血公爵に愛される~
なの
BL
希少な治癒能力と、大地に生命を呼び戻す「恵みの魔法」を持つ公爵家のΩ令息、エリアス・フォン・ラティス。
傾きかけた家を救うため、彼は大国アルビオンの第二王子、ジークフリート殿下(α)との「政略的な番契約」を受け入れた。
家のため、領民のため、そして――
少しでも自分を必要としてくれる人がいるのなら、それでいいと信じて。
だが、運命の番だと信じていた相手は、彼の想いを最初から踏みにじっていた。
「Ωの魔力さえ手に入れば、あんな奴はもう要らない」
その冷たい声が、彼の世界を壊した。
すべてを失い、偽りの罪を着せられ追放されたエリアスがたどり着いたのは、隣国ルミナスの地。
そこで出会ったのは、「氷血公爵」と呼ばれる孤高のα、アレクシス・ヴァン・レイヴンだった。
人を寄せつけないほど冷ややかな瞳の奥に、誰よりも深い孤独を抱えた男。
アレクシスは、心に傷を抱えながらも懸命に生きようとするエリアスに惹かれ、次第にその凍てついた心を溶かしていく。
失われた誇りを取り戻すため、そして真実の愛を掴むため。
今、令息の華麗なる逆転劇が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる