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接触
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背中に仕込まれた銃でユースケはナイフを弾かれ、左足を撃たれた。振り向いたところで銃口は既に俺に向いていて左肩を撃たれた。ユースケは倒れこみ、俺は撃たれた肩の傷を押さえた。
「ちっ……男気の無ぇ奴だ。」
「あははは! タイマンなんて意味の分からないことする訳ないでしょう?」
大笑いしたあとで、少しだけ悲しい表情をクアリクは浮かべた。
「相変わらず代が変わっても罵苦乱のお頭さんは面白いですねぇ!」
「なに……? お前……!」
「まぁいいです。もう死んでください。……これで終わりです。」
クアリクが「死ね」という言葉を発すると同時に、俺の前に何かが飛び込んで来た。
「待てぇ!!」
「!!……ミズエ!」
ミズエが俺とクアリクの間に入り込み、両手を広げて立ちはだかった。
"誰?"という表情を見せるクアリクだったが、ミズエの掌の紋章に気がつき、こいつがどこの人間なのかすぐに分かり驚愕した。
「な……なんで、水組の子が罵維菌族を…?」
少しの間2人は固まり、クアリクは舌打ちをした。
「……改めます!」
クアリクは髪をクシャクシャとかき乱し、その場から走り去っていった。
一息ついてから振り向いて、ミズエは俺に何かを言おうとしたけど、遮ってユースケの元へ走った。
「ユースケ、大丈夫か?」
「すいません兄貴、油断しました」
「ばかやろ、弾は?」
「抜けたみたいっす。いてて……。」
ユースケの持ってた包帯の残りで止血した。撃たれたのが頭とかじゃなくて良かった。生きてて良かった。
「……悪かったなユースケ、こんなことになるなんて。」
「いえ、平気っすよ。だって兄貴が決めたことじゃないっすか。俺ら、ついてくの当たり前っすよ。」
曇りなく笑うユースケの言葉で泣きそうになった。
「あ、兄貴こそ肩の傷……!」
「平気だ。本当にかすり傷だから。」
これからどうしたもんかと肩の傷を押さえながら考え始めたところで背後から声が聞こえた。
「ごめん!!」
「え。」
振り向くとミズエが深く頭を下げていた。
「お、おい何して……。」
「あたし、あいつのこと甘く見てた。」
顔を上げないままで、俺の言葉も聴かずにミズエは続けた。
「もしかしたらあたしがタイマンなんて提案しないで、あのまま扉を開けたところで刺してしまえば、そこで終わったかもしれないのに……余計なこと言って、本当ごめんなさい!!」
いい終わってもまだミズエは頭を上げない。手も震えてる。
「ちっ……男気の無ぇ奴だ。」
「あははは! タイマンなんて意味の分からないことする訳ないでしょう?」
大笑いしたあとで、少しだけ悲しい表情をクアリクは浮かべた。
「相変わらず代が変わっても罵苦乱のお頭さんは面白いですねぇ!」
「なに……? お前……!」
「まぁいいです。もう死んでください。……これで終わりです。」
クアリクが「死ね」という言葉を発すると同時に、俺の前に何かが飛び込んで来た。
「待てぇ!!」
「!!……ミズエ!」
ミズエが俺とクアリクの間に入り込み、両手を広げて立ちはだかった。
"誰?"という表情を見せるクアリクだったが、ミズエの掌の紋章に気がつき、こいつがどこの人間なのかすぐに分かり驚愕した。
「な……なんで、水組の子が罵維菌族を…?」
少しの間2人は固まり、クアリクは舌打ちをした。
「……改めます!」
クアリクは髪をクシャクシャとかき乱し、その場から走り去っていった。
一息ついてから振り向いて、ミズエは俺に何かを言おうとしたけど、遮ってユースケの元へ走った。
「ユースケ、大丈夫か?」
「すいません兄貴、油断しました」
「ばかやろ、弾は?」
「抜けたみたいっす。いてて……。」
ユースケの持ってた包帯の残りで止血した。撃たれたのが頭とかじゃなくて良かった。生きてて良かった。
「……悪かったなユースケ、こんなことになるなんて。」
「いえ、平気っすよ。だって兄貴が決めたことじゃないっすか。俺ら、ついてくの当たり前っすよ。」
曇りなく笑うユースケの言葉で泣きそうになった。
「あ、兄貴こそ肩の傷……!」
「平気だ。本当にかすり傷だから。」
これからどうしたもんかと肩の傷を押さえながら考え始めたところで背後から声が聞こえた。
「ごめん!!」
「え。」
振り向くとミズエが深く頭を下げていた。
「お、おい何して……。」
「あたし、あいつのこと甘く見てた。」
顔を上げないままで、俺の言葉も聴かずにミズエは続けた。
「もしかしたらあたしがタイマンなんて提案しないで、あのまま扉を開けたところで刺してしまえば、そこで終わったかもしれないのに……余計なこと言って、本当ごめんなさい!!」
いい終わってもまだミズエは頭を上げない。手も震えてる。
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