泡沫の如く儚い平和

琴里 美海

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第七話

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 朝目を覚まして、私は暁光さんが起きていないかを確認した。まだ起きてないらしく、何の物音もしない。
 次に確認したのは窓の外。今日も雨でお外にはいけないかな。
 ポタポタと屋根の縁から水滴が落ちていって、私は暫くその水滴を目線で追って遊んでいた。これが遊びって呼べるのかは分からないけど。

「雨ばっかり。」

 お外に出られないと寂しい気持ちになっちゃう。
 足音が聞こえて振り返ると、其処には暁光さんが立っていた。

「氷柱、おはよう。」
「暁光さんおはようございます。今日も雨ですね。」
「そうだな。」

 そう言いながら私の所まで歩いて来て窓の外を見た。

「あー、これは雷も落ちるだろうな。」
「え?」

 暁光さんの言う通り、その直後に雷が落ち、私は驚いて変な声を出して暁光さんに飛び付いてしまった。
 暁光さんが倒れると私はすぐに暁光さんを揺すった。

「暁光さん!?」
「可愛い………………」
「暁光さん!!?」

 暁光さんは如何してすぐに私の事を可愛いとい言うんですか。本当に恥ずかしいので止めてほしいです。
 少しして暁光さんが起き上がると朝御飯を作ると言って台所の方へ歩いて行ってしまった。その間私はどうやって時間を潰そうかなと考えていた。
 バサバサと羽の音が聞こえてくると、私はすぐに窓の外を見た。其処には一羽の鳩がいて、家の前で人の姿になった。

「鳩さん!!」
「氷柱、暁光いるか?」
「はい、今朝御飯を作ってる最中です。」
「呼んでくれるか?」

 何処か雰囲気の違う鳩さんに少し怖いなと思いながら、私は返事をして暁光さんを呼びに台所へ向かった。
 包丁でタンタンと音を立てながらお野菜を切っている暁光さんに話し掛けるのが少し申し訳無くて、如何したら良いのか分からず、入口の所でもじもじとしてしまっていた。すると暁光さんが私に気が付いてくれた。

「氷柱?」
「あ、暁光さん。」
「何かあったか?」
「あの、鳩さんが来て、暁光さんを呼んでくれって。」

 すると暁光さんは突然真剣な目をして、包丁を置いて鳩さんの所へ行ってしまった。私は暁光さんの後を追うと、もう既に鳩さんの所へ行っていた暁光さんが、二人でお話をしていた。何だかやっぱり鳩さんの雰囲気が何時もと違う。

「暁光さん、鳩さん、何かあったんですか?」

 私が声を掛けると、暁光さんはまるで鳩さんを隠す様に私の前に立った。

「氷柱、少し出掛けるぞ。」
「え、でも暁光さん朝御飯の準備中じゃ………………」
「色々問題があるから出掛けるんだよ。」

 そうは言われても何が問題なのか分からず、私は暁光さんに付いて行くと言う訳ではなく、背負われて連れて行かれた。
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