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最終話
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「氷柱!!!」
「……………ぎょ……………こう、さん?」
何時もの赤色から橙色へと変わっていく不思議な髪の色。とても大きくて優しい手。間違い無く暁光さんだった。
暁光さんがいるって事は此処は死後の世界ですか?
そんな事を考えていると暁光さんは私を強く抱きしめた。少し痛いです。だけどその時気が付いた。暁光さん以外に人がいる。雀さん、鳩さん、槿花さん、雉さん、鶴さん、如何してそんなに泣きそうになってるんですか。と言うか雀さんと槿花さんは号泣してる。
「氷柱さんの馬鹿っす!!!」
「氷柱ちゃん!!!死んじゃったかと思ったずら!!!」
え、あれ?
「本当に、あんた何考えてんだ。」
「あー、もう心臓に悪い。」
「氷柱、そなた帰ったらみっちり説教じゃからのう。」
私、生きてる?
皆さんがいるって事は私は生きてるって事。だけど如何して暁光さんがいるんだろう。如何して……………………
「暁光さん、如何して……………………」
「……………確かにあの時俺は死んだよ。だけどな、神の死ってのは人間のとは違う。現世で自分の事を覚えてる人間がいれば戻って来れるんだよ。だけど瑞光は自分の事を信仰している奴で、『瑞光』って名前を知ってる奴が居なかった、だから戻って来れなかった。」
それって詰まり。
「俺が戻って来れたのは、お前がいたからだ。氷柱のお陰なんだよ。」
もう暁光さんが瑞光さんに怯える事は無いんですね、暁光さんは傍にいてくれるんですね。暁光さんは生きてるんですね。
それが分かると私は涙が溢れて来て、暁光さんにしがみ付いた。
「暁光さん………………」
「何だ?」
「私ずっと寂しかったんです、暁光さんに会えないと思うと悲しくて…………………でも、今は居てくれるんですよね!?暁光さんいなくなったりしませんよね!?」
泣きながらそう言うと暁光さんは私の頭を撫でてくれた。
「あぁ、随分と長い間留守にしちまったけど、それでも良いなら、一緒に居ても良いか?」
「構いません!!!暁光さんが居てくれるなら!!!」
私はずっと待っていたんですから、ずっと寂しかったんですから、その埋め合わせをちゃんとしてください。
これからも私の傍にいてください。
「暁光さん、大好きです!!!ずっとずっと大好きです!!!」
私がそう言うと暁光さんは嬉しそうに笑って涙を拭って頭を撫でてくれた。
これは一人の青年が己の過去を乗り越える話。
そして
これは一人の少女が、愛する者と一緒にいる話。
「……………ぎょ……………こう、さん?」
何時もの赤色から橙色へと変わっていく不思議な髪の色。とても大きくて優しい手。間違い無く暁光さんだった。
暁光さんがいるって事は此処は死後の世界ですか?
そんな事を考えていると暁光さんは私を強く抱きしめた。少し痛いです。だけどその時気が付いた。暁光さん以外に人がいる。雀さん、鳩さん、槿花さん、雉さん、鶴さん、如何してそんなに泣きそうになってるんですか。と言うか雀さんと槿花さんは号泣してる。
「氷柱さんの馬鹿っす!!!」
「氷柱ちゃん!!!死んじゃったかと思ったずら!!!」
え、あれ?
「本当に、あんた何考えてんだ。」
「あー、もう心臓に悪い。」
「氷柱、そなた帰ったらみっちり説教じゃからのう。」
私、生きてる?
皆さんがいるって事は私は生きてるって事。だけど如何して暁光さんがいるんだろう。如何して……………………
「暁光さん、如何して……………………」
「……………確かにあの時俺は死んだよ。だけどな、神の死ってのは人間のとは違う。現世で自分の事を覚えてる人間がいれば戻って来れるんだよ。だけど瑞光は自分の事を信仰している奴で、『瑞光』って名前を知ってる奴が居なかった、だから戻って来れなかった。」
それって詰まり。
「俺が戻って来れたのは、お前がいたからだ。氷柱のお陰なんだよ。」
もう暁光さんが瑞光さんに怯える事は無いんですね、暁光さんは傍にいてくれるんですね。暁光さんは生きてるんですね。
それが分かると私は涙が溢れて来て、暁光さんにしがみ付いた。
「暁光さん………………」
「何だ?」
「私ずっと寂しかったんです、暁光さんに会えないと思うと悲しくて…………………でも、今は居てくれるんですよね!?暁光さんいなくなったりしませんよね!?」
泣きながらそう言うと暁光さんは私の頭を撫でてくれた。
「あぁ、随分と長い間留守にしちまったけど、それでも良いなら、一緒に居ても良いか?」
「構いません!!!暁光さんが居てくれるなら!!!」
私はずっと待っていたんですから、ずっと寂しかったんですから、その埋め合わせをちゃんとしてください。
これからも私の傍にいてください。
「暁光さん、大好きです!!!ずっとずっと大好きです!!!」
私がそう言うと暁光さんは嬉しそうに笑って涙を拭って頭を撫でてくれた。
これは一人の青年が己の過去を乗り越える話。
そして
これは一人の少女が、愛する者と一緒にいる話。
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