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第弐拾話
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目の前の人が神様だなんて、信じられないのが当たり前だよね。まぁ星河の場合は信じてくれたけど、そもそも悪い存在だって教えられてきたから、誤解を解いてもらう所からだったけど。
信じられない継子ちゃんから質問責めにされて、己等は一つ一つ丁寧に、納得してもらえるまで、しっかりと答えた。
もう質問が無くなったのか、継子ちゃんは言葉を止めた。それでもまだ信じ切れていない様子だった。
「まだ何か聞きたい事ある?」
僕の問い掛けに対し、継子ちゃんは首を横に振った。
「まぁ見てくれの時点で、何だこいつとは思ってたけど、まさか神様だったなんてな。」
「結構素直に言うね。」
さて、そんな無駄話は如何でも良いとして、本題である継子ちゃんの両親を殺した妖怪の話に戻ろうか。
「その妖怪、どんな見た目だったか教えてくれる?」
己等の質問に対し、継子ちゃんは腕を組み、少し俯きながら、うーんうーんと唸り声に近い声を上げながら、自分の記憶を辿っていった。
「そうだな、蛇っぽかったかな。それにしては胴体が大分太かったけど。」
「他に特徴は?」
「他……他には……………そうだな、口はあったけど、目と鼻が無かった気がする。」
「あー、野槌だね。」
己等が名前を出すと、星河も継子ちゃんも首を傾げた。
深山に棲み、子兎や栗鼠なんかを食べる。だけど、偶に人間を食べる事もある。結構大きいのだと鹿を一飲みで食べちゃうのとかもいる。
人間を見付けると坂を転がり下って人の足に噛み付いたりするし、転がってくる野槌に当たると死ぬとか、野槌に見付けられただけでも病気を患って、高熱を出して死んだりとか、結構厄介な奴なんだよね。
己等が説明をしていると、星河は顔を真っ青にして継子ちゃんを見た。
「継子さんはお体は大丈夫なんですか!!?」
「あ、あぁ大丈夫。」
「継子ちゃんはもしかしてだけど、その日村の外にいたんじゃない?」
己等がそう言うと、継子ちゃんは肯定の言葉と共に、数回程首を縦に振った。それなら病気を患わない訳だ。だって野槌は継子ちゃんを見ていないんだから。
「まぁ妖怪の種類も分かった事だし、早速行こうか。」
腰を上げながらそう言うと、二人共首を傾げながら己等を見てくる。
「行くって何処に?」
「んー?勿論、敵討ち。」
信じられない継子ちゃんから質問責めにされて、己等は一つ一つ丁寧に、納得してもらえるまで、しっかりと答えた。
もう質問が無くなったのか、継子ちゃんは言葉を止めた。それでもまだ信じ切れていない様子だった。
「まだ何か聞きたい事ある?」
僕の問い掛けに対し、継子ちゃんは首を横に振った。
「まぁ見てくれの時点で、何だこいつとは思ってたけど、まさか神様だったなんてな。」
「結構素直に言うね。」
さて、そんな無駄話は如何でも良いとして、本題である継子ちゃんの両親を殺した妖怪の話に戻ろうか。
「その妖怪、どんな見た目だったか教えてくれる?」
己等の質問に対し、継子ちゃんは腕を組み、少し俯きながら、うーんうーんと唸り声に近い声を上げながら、自分の記憶を辿っていった。
「そうだな、蛇っぽかったかな。それにしては胴体が大分太かったけど。」
「他に特徴は?」
「他……他には……………そうだな、口はあったけど、目と鼻が無かった気がする。」
「あー、野槌だね。」
己等が名前を出すと、星河も継子ちゃんも首を傾げた。
深山に棲み、子兎や栗鼠なんかを食べる。だけど、偶に人間を食べる事もある。結構大きいのだと鹿を一飲みで食べちゃうのとかもいる。
人間を見付けると坂を転がり下って人の足に噛み付いたりするし、転がってくる野槌に当たると死ぬとか、野槌に見付けられただけでも病気を患って、高熱を出して死んだりとか、結構厄介な奴なんだよね。
己等が説明をしていると、星河は顔を真っ青にして継子ちゃんを見た。
「継子さんはお体は大丈夫なんですか!!?」
「あ、あぁ大丈夫。」
「継子ちゃんはもしかしてだけど、その日村の外にいたんじゃない?」
己等がそう言うと、継子ちゃんは肯定の言葉と共に、数回程首を縦に振った。それなら病気を患わない訳だ。だって野槌は継子ちゃんを見ていないんだから。
「まぁ妖怪の種類も分かった事だし、早速行こうか。」
腰を上げながらそう言うと、二人共首を傾げながら己等を見てくる。
「行くって何処に?」
「んー?勿論、敵討ち。」
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