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第弐拾五話
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「お前、そりゃ恋ってもんだな。」
「こ、恋かのう。」
顔がやたらと熱くなると感じながら、妾は暁光にそう言った。確かに人よりは明らかに長生きはしておるが、恋と言う物をした事は、実は今の今まで無かったのじゃ。だからこの感じが恋だと言う事は、暁光に言われるまで全く分からなかった。
それにしても、暁光は恋を知っておるのか。妾は毎日の様に訪れておったが、何時も一人でおったから、てっきり知らぬと思っておったのだが、やはり何事も見掛けに寄らぬのう。
「それで、妾は如何したら良いのじゃ?」
「は?」
「こ、こう、寂しくて仕方が無いのじゃ。」
胸が締め付けられる様な、心が刺される様な、そのせいかとても息苦しくて仕方が無いのじゃ。
「いや、会いに行きゃ良いじゃねぇか。」
「そなた何を言うておる、妾は物の怪じゃぞ?人間に会いに行ける訳が……………」
そうじゃ、何を言うておるのじゃ暁光は。彼は人間、妾は妖怪。だと言うのに会いに行ける訳が無いのじゃ。
「いや、だから何で正体明かすんだよ。黙ってりゃ良いだろ。」
「しかし……………」
そんな事をしたとしても、何時かは発覚してしまう事じゃ。
「その何時かを来ない様に頑張りゃ良いんだよ。」
そう言って妾の肩を叩くと、暁光は立ち上がって部屋を出て行ってしまった。
妾は一人、その場に正座し続けて考え続けていた。
「こ、恋かのう。」
顔がやたらと熱くなると感じながら、妾は暁光にそう言った。確かに人よりは明らかに長生きはしておるが、恋と言う物をした事は、実は今の今まで無かったのじゃ。だからこの感じが恋だと言う事は、暁光に言われるまで全く分からなかった。
それにしても、暁光は恋を知っておるのか。妾は毎日の様に訪れておったが、何時も一人でおったから、てっきり知らぬと思っておったのだが、やはり何事も見掛けに寄らぬのう。
「それで、妾は如何したら良いのじゃ?」
「は?」
「こ、こう、寂しくて仕方が無いのじゃ。」
胸が締め付けられる様な、心が刺される様な、そのせいかとても息苦しくて仕方が無いのじゃ。
「いや、会いに行きゃ良いじゃねぇか。」
「そなた何を言うておる、妾は物の怪じゃぞ?人間に会いに行ける訳が……………」
そうじゃ、何を言うておるのじゃ暁光は。彼は人間、妾は妖怪。だと言うのに会いに行ける訳が無いのじゃ。
「いや、だから何で正体明かすんだよ。黙ってりゃ良いだろ。」
「しかし……………」
そんな事をしたとしても、何時かは発覚してしまう事じゃ。
「その何時かを来ない様に頑張りゃ良いんだよ。」
そう言って妾の肩を叩くと、暁光は立ち上がって部屋を出て行ってしまった。
妾は一人、その場に正座し続けて考え続けていた。
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