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最終話
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珍しいな、鶴が二人きりで話をしたいなんて。
俺の部屋に行って座布団を出すと、鶴は座布団に正座して、俺は向かいに胡坐を掻いて腕を組んだ。
「んで?何の用なんだよ。」
「用、と言うよりは質問なのじゃが。」
だとしても珍しいんだよな。
「氷柱の昔いたあの村、確かにそなたが守り神をしておったのであろう?」
「お前それを疑うのか?」
だとしたら殴る。
「そうではない。そなたは鳳凰じゃ、そんなそなたがいた村に、何故鴉の様な悪しき者が入れたのかを聞きたかったのじゃ。」
そう言われて俺は気が付いた。そうだ、確かに俺が守り神をしていたんだ、多少だとしても神聖な場所だ。それなのに如何してあいつは入って来れた?
「と言う事は、そなたの力をある程度退ける事が出来る人物だと思うのじゃ。」
「いやちょっと待て、お前何で突然そんな話し出してんだよ。」
「ちと出掛けた時に気になってのう。」
だとしても、如何してそんな所に着眼点を置くんだよ。
「それから雉の依頼主じゃ。ある程度の富裕層にいる様な存在だとしても、果たしてそれ程の範囲で戦争を起こせるであろうか。それに如何して戦争等を起こす必要があったのじゃ。」
それを聞いて俺は硬直した。
「これを踏まえた上で割り出される答えは一つだと思うのじゃが、そなたの村に鴉を送り込み、戦争を起こした人物は同一人物だと思うのじゃ。」
俺はその人物を一人だけ知っているかもしれない。いや、そうだとしたら俺はそいつを誰よりも知っている。
(だとしたら最悪だ。)
何が起きるのか全く予想が出来ない。それに氷柱が危ない。
「暁光?そなた大丈夫かえ?」
昔の事を思い出して俺は呼吸が荒くなった。
「なぁ?暁光。」
あの声を思い出して俺は頭を抱えた。
俺の部屋に行って座布団を出すと、鶴は座布団に正座して、俺は向かいに胡坐を掻いて腕を組んだ。
「んで?何の用なんだよ。」
「用、と言うよりは質問なのじゃが。」
だとしても珍しいんだよな。
「氷柱の昔いたあの村、確かにそなたが守り神をしておったのであろう?」
「お前それを疑うのか?」
だとしたら殴る。
「そうではない。そなたは鳳凰じゃ、そんなそなたがいた村に、何故鴉の様な悪しき者が入れたのかを聞きたかったのじゃ。」
そう言われて俺は気が付いた。そうだ、確かに俺が守り神をしていたんだ、多少だとしても神聖な場所だ。それなのに如何してあいつは入って来れた?
「と言う事は、そなたの力をある程度退ける事が出来る人物だと思うのじゃ。」
「いやちょっと待て、お前何で突然そんな話し出してんだよ。」
「ちと出掛けた時に気になってのう。」
だとしても、如何してそんな所に着眼点を置くんだよ。
「それから雉の依頼主じゃ。ある程度の富裕層にいる様な存在だとしても、果たしてそれ程の範囲で戦争を起こせるであろうか。それに如何して戦争等を起こす必要があったのじゃ。」
それを聞いて俺は硬直した。
「これを踏まえた上で割り出される答えは一つだと思うのじゃが、そなたの村に鴉を送り込み、戦争を起こした人物は同一人物だと思うのじゃ。」
俺はその人物を一人だけ知っているかもしれない。いや、そうだとしたら俺はそいつを誰よりも知っている。
(だとしたら最悪だ。)
何が起きるのか全く予想が出来ない。それに氷柱が危ない。
「暁光?そなた大丈夫かえ?」
昔の事を思い出して俺は呼吸が荒くなった。
「なぁ?暁光。」
あの声を思い出して俺は頭を抱えた。
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