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第壱拾五話
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「つー事で鶴を呼んだ訳だ。」
確かに鶴さんなら良い案を出してくれる様な気がする。
「そう言う訳か。それよりもまず、雀久しいのう。」
「お久しぶりっす。」
「随分と元気が無さそうじゃが、大丈夫かえ?」
「え!?あ、大丈夫っす!!ほら見て通りっす!!」
雀さんはそう言って笑って見せるけど、其れが空元気だってすぐに分かる。だってとてもつらそうだから。
雀さんを暫く見ていると、雀さんは私を見て笑った。余計に辛い。
鶴さんと暁光さんは二人で色々と話し合っている間、私は雀さんと一緒にお二人の様子を見ていた。
「何か、本当に申し訳ないっす。」
「雀さんは何もしてないじゃないですか。」
もしも誰かが雀さんが悪いと言うのなら、私が相手になります。多分一瞬で負けると思いますけど。
「よし、それで良いか。あんまり良くないけど。」
お二人の話が纏まったのか、そんな言葉が聞こえた。
私と雀さんは二人して首を傾げていると、暁光さんは大きく溜め息を吐いてから私と雀さんの方に向き直った。そんな横で鶴さんは小さく笑ってから私達の方を向いた。
「雀、そなたの主には暁光が好きな者は妾と伝えるのじゃ。」
「え!?」
「鶴さん?」
「俺としては嫌なんだけどな。だって俺が好きなの氷柱だし。だけど危険な事に巻き込むくらいならそう言った方が良いって判断したんだよ。それに白鳥より鶴の方が断然強いからその辺は心配無いんだよ。」
そう言えば初めて鶴さんとお会いした時も、鶴さんはあの人の形をした人ならざる者を一瞬で倒してましたからね。
「あ、姉さん。本当に済みませんっす。」
「気にするでない。妾もそなたと氷柱は大切だからのう。」
鶴さんにそう言われると雀さんは少し泣きそうな顔をした。
「じゃああっしは御主人にそう報告して来るっす!!多分姉さん相手なら御主人も諦めると思うっす!!」
そう言って雀さんは窓から飛び出して行った。
「全く、落ち着きの無い奴じゃのう。」
だけど雀さんの凄く嬉しそうな顔を見ると、文句なんて物は言えない。そもそも雀さんに言う文句なんて元々無いんですけど。
その日はそれでお開きになった。
確かに鶴さんなら良い案を出してくれる様な気がする。
「そう言う訳か。それよりもまず、雀久しいのう。」
「お久しぶりっす。」
「随分と元気が無さそうじゃが、大丈夫かえ?」
「え!?あ、大丈夫っす!!ほら見て通りっす!!」
雀さんはそう言って笑って見せるけど、其れが空元気だってすぐに分かる。だってとてもつらそうだから。
雀さんを暫く見ていると、雀さんは私を見て笑った。余計に辛い。
鶴さんと暁光さんは二人で色々と話し合っている間、私は雀さんと一緒にお二人の様子を見ていた。
「何か、本当に申し訳ないっす。」
「雀さんは何もしてないじゃないですか。」
もしも誰かが雀さんが悪いと言うのなら、私が相手になります。多分一瞬で負けると思いますけど。
「よし、それで良いか。あんまり良くないけど。」
お二人の話が纏まったのか、そんな言葉が聞こえた。
私と雀さんは二人して首を傾げていると、暁光さんは大きく溜め息を吐いてから私と雀さんの方に向き直った。そんな横で鶴さんは小さく笑ってから私達の方を向いた。
「雀、そなたの主には暁光が好きな者は妾と伝えるのじゃ。」
「え!?」
「鶴さん?」
「俺としては嫌なんだけどな。だって俺が好きなの氷柱だし。だけど危険な事に巻き込むくらいならそう言った方が良いって判断したんだよ。それに白鳥より鶴の方が断然強いからその辺は心配無いんだよ。」
そう言えば初めて鶴さんとお会いした時も、鶴さんはあの人の形をした人ならざる者を一瞬で倒してましたからね。
「あ、姉さん。本当に済みませんっす。」
「気にするでない。妾もそなたと氷柱は大切だからのう。」
鶴さんにそう言われると雀さんは少し泣きそうな顔をした。
「じゃああっしは御主人にそう報告して来るっす!!多分姉さん相手なら御主人も諦めると思うっす!!」
そう言って雀さんは窓から飛び出して行った。
「全く、落ち着きの無い奴じゃのう。」
だけど雀さんの凄く嬉しそうな顔を見ると、文句なんて物は言えない。そもそも雀さんに言う文句なんて元々無いんですけど。
その日はそれでお開きになった。
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