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昔話
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朝食を食べ終え、俺は中庭を散策する事にした
ここ何年かはずっと仕事で散歩なんてする余裕はなかった
昨日花見が行われた桜の下には患者が何人もいた
きっと昨日の花見気分でも残ってるのだろう
俺は桜が見えるベンチに腰掛け、ボーとする
こんな時間が昔は沢山あったのにな…
「一真さん」
明るく弾んだ声
振り返れば昨日桜下で見た少年、生心が立っていた
「生心」
「隣いーい?」
「あぁ」
生心は俺の隣に腰掛ける
「一真さんなに見てたの?」
「ただボーとしてただけだ」
「ふぅん」
生心は1つ首を傾げ、桜を見た
「桜、好きなのか?」
「うん
昔、此処に入院する前に住んでた所にね、堤防下の公園があったの」
生心はまっすぐ桜を見ながら、懐かしげに微笑んだ
「僕、産まれたときから心臓が悪くて…長く生られないって」
「ッ」
こんなに明るく、人生はまだまだ長いだろうに…
小さい頃から…どんな思いだったんだろうか…
生心は俺をチラッと見て笑った
「そんな顔しないで?」
「そんな顔?」
「悲しそうな顔」
「…」
悲しい…俺はそう思ってるのか?
自分の心がわからない
「小さい頃は、なんで僕が!どうして僕だけ‼︎って思ったよ」
だろうな
「でもね、僕が公園の桜の下で泣いてた時、ある人と出会ったんだ」
生心は小さく微笑む
幼さの残る少年の顔が、何故かとても大人に見えた
ここ何年かはずっと仕事で散歩なんてする余裕はなかった
昨日花見が行われた桜の下には患者が何人もいた
きっと昨日の花見気分でも残ってるのだろう
俺は桜が見えるベンチに腰掛け、ボーとする
こんな時間が昔は沢山あったのにな…
「一真さん」
明るく弾んだ声
振り返れば昨日桜下で見た少年、生心が立っていた
「生心」
「隣いーい?」
「あぁ」
生心は俺の隣に腰掛ける
「一真さんなに見てたの?」
「ただボーとしてただけだ」
「ふぅん」
生心は1つ首を傾げ、桜を見た
「桜、好きなのか?」
「うん
昔、此処に入院する前に住んでた所にね、堤防下の公園があったの」
生心はまっすぐ桜を見ながら、懐かしげに微笑んだ
「僕、産まれたときから心臓が悪くて…長く生られないって」
「ッ」
こんなに明るく、人生はまだまだ長いだろうに…
小さい頃から…どんな思いだったんだろうか…
生心は俺をチラッと見て笑った
「そんな顔しないで?」
「そんな顔?」
「悲しそうな顔」
「…」
悲しい…俺はそう思ってるのか?
自分の心がわからない
「小さい頃は、なんで僕が!どうして僕だけ‼︎って思ったよ」
だろうな
「でもね、僕が公園の桜の下で泣いてた時、ある人と出会ったんだ」
生心は小さく微笑む
幼さの残る少年の顔が、何故かとても大人に見えた
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