長く短い1週間

レイティア

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いつも定時で帰るあいつ〜先輩 2

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ニコニコ笑った課長が話し出した

「伊川君はね、前の仕事場がブラックで過労で倒れてね、使えないってクビになったんだよ」
「え?」

課長の言葉に驚いた

正直、伊川は成功ばかりしてるように思えてたから

同僚もびっくりしている

「本当はプライベートで教えちゃいけないんだけど、皆噂してて、変なのが信じられちゃう前に教えとこうかなと思ってね」

課内はシーンとし、課長の言葉を一言も逃すまいと聞いている

「伊川君はね、入院した病院で、好きな人ができたらしくてね、その人が手術が成功したら付き合う約束をしたらしいんだ」

課長は「でもね」と続けて悲しげに目を伏せた

「伊川君の好きな人がね、手術自体は成功したんだけど、今も昏睡してるんだって」

誰が息をのむ音が聞こえた

「伊川君は毎日、ここから1時間以上かかる病院に見舞いに行ってあげてるんだよ
それに、仕事は定時で帰れるように見舞いに行ったあと、自宅でしてるんだよ
会社から持ち出し禁止の書類は朝早く来てやってるんだ」

課長の言葉に課内が重い空気になる

だって…俺らは…

「でも、伊川君は同情とか、そんなのを欲してるわけじゃないから、今まで通りに接してあげてね」

課長の言葉に全員が答えられない

どこか伊川に悪い感情や、そうだったら面白いって感じてたから

でも、これからは…少しでも伊川の手伝いをしてやろうと思った


結局、手伝おうと思って手伝われたのだった…

やっぱこいつエリートじゃん…
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