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第23話 対決
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夜のネオン街――と呼ぶには寂れている感が否めないが、清春から連絡を受けた大樹は、暗くなった道路を自転車で疾走して、着いた目的のビルを駆け上がる。
三階のあるセクシーという店を見渡せる位置で、愛美の監視を頼んでいた清春が手を上げた。
「まだ入ったばかり」
夜は夜でも、何度も夢で見せられた時間帯よりずっと早い。屋上で愛美は汚れたと涙した。それならその前に助け出せばいい。
「楓は?」
「ちゃんと家に帰した。そっちは」
「やるべきことはやった。確証が持てないのが痛いけど、信じるしかない。愛ってやつを」
自分を安心させる意味も込めて不敵に笑ったあと、制服姿という飲み屋には相応しくない格好でセクシーのドアを開ける。
そこはまさしく別世界だった。天井にミラーボールがあり、七色の光が客席に降り注ぐ。中は意外と広く、左右にソファで区切られたスペースがある。
壁に沿って一つ置かれ、高級そうな茶色のテーブルを真ん中に、上下にもオレンジ色の三人掛けはできそうなソファがある。それを一区画として、フロアの左右に三区画ずつの合計六区画が存在する。
「大樹、あれ!」
親友の言葉で視線を中央奥に向ける。黒服や露出度の高いワンピース姿の女性が通路代わりに歩くその向こうに、小さなステージがあった。
一段と悪趣味なライトに照らされるそこでは、今にも泣きそうな顔の愛美が心細げにワンピースの肩紐を外そうとしているところだった。
「おい、ここはガキが来る店じゃねえぞ。五年後に札束持って出直してきな!」
肩を怒らせてこちらへ来るのは、現実では初対面だが、夢の世界ではお馴染みの丸眼鏡だった。整髪料のにおいが漂ってきそうなオールバックで、口元では歪な笑みを作っている。
「そのガキを働かせるのはいいのかよ。立派な法律違反だろ」
「……ほう。訳ありか。ならこのままさようならってわけにもいかねえよな。特別にタダにしといてやるから、しっかり口の堅さを勉強していけや」
残虐さを隠そうともしなくなった男の雰囲気に呑まれそうになるも、愛美の懇願が場の邪な空気を切り裂いて、大樹の耳に届いた。
「やめてっ! きちんとやるから! 大樹には手を出さないで!」
「ククク。必死だな。もしかして彼氏か? だったら特別に鑑賞させてやれよ。愛美ちゃんの色っぽいストリップショウをな!」
半ば理解していたとはいえ、やはりろくでもない店だった。高校生と知っていて違法に働かせ、あまつさえ店内でストリップさせるなど正気の沙汰ではない。
「どうにもならない現実に涙を流して悔しがれば、少しは男として成長できるかもしれねえぞ。そのあとの個室でのイベントは見せてやるわけにはいかねえけどな」
薄ら笑いの丸眼鏡が、馴れ馴れしく大樹の首に手を回す。細身そうに見えて筋肉がついており、頸動脈が軽く締められる。
苦しさで咳き込むよりも、怒りで全身が熱くなる。考えないようにしていた汚れたの意味をこうまではっきり意識させられては、平常心でいるなど不可能だった。
「てめえっ!」
「イキがるなよ、ガキが!」
体勢を変えて強引に殴りかかろうとしたところで、鳩尾に膝を見舞われて身体がくの字に曲がる。こみ上げてきた胃液を堪えられずに床へぶちまけ、情けなくも泣きながら崩れかける。
「この程度で泣くなよ。俺がいじめっ子みたいだろ」
「大樹から手を離せ」
清春が挑みかかるも、丸眼鏡には敵わない。揃って床に蹲るはめになるが、それでも大樹は相手の目を見て得意げな顔をしてみせる。
「泣きべそ小僧がたいしたもんだ。殺されたいか?」
「……まさか。だから予防も……して、ある……」
「予防だと?」
「携帯電話って便利だよな」
はったりだ。実際にはそこまでの準備はできなかった。
けれど、それまでニヤニヤしていた黒服達の様子が一変する。後ろめたい商売をしている自覚があるからこそ、外部へ情報が漏れるのを嫌うはずだという、大樹の予測は正しかった。
――と思われたが、丸眼鏡だけは余裕の態度を崩さなかった。
「足りない頭でご苦労さん。けど大人の世界ってのは、ガキが考えるほど単純じゃねえんだわ。金もかかるが、見返りもある。わかるか? 小細工なんざ無意味なんだよ」
腹部に衝撃を受け、入口付近まで転がる。
丸眼鏡の背後で、愛美が涙で顔面をくしゃくしゃにして「もうやめて!」と叫んだ。
今にもこちらへ駆け出してきそうな少女に左手で軽く応えると、大樹はゴホゴホと新たな胃液を巻き散らしながらもなんとか立ち上がる。
「やけに……蹴りが苛ついてるぞ。気にしなくていいなら、俺なんて放っておけばいいだろ。それとも……はあ、っぐ……で、できない理由でもあるのか……」
「口の減らねえガキだぜ。いいだろう。お望みなら、きっちり殺してやる!」
「だめえっ」
左肩の紐が外れたままなのも構わず、丸眼鏡の横をすり抜けた愛美が滑り込むように大樹の前にしゃがみ込んで両手を広げた。
「お願いします。あたしなら何でもしますから、彼を……大樹を帰してくださいっ」
懸命な愛美の哀願を受け、丸眼鏡はつまらなさそうに鼻を鳴らす。
「男のくせに女に守ってもらうのか。情けなくねえのか、テメエは」
「情け……ないさ。けど、プライド、捨てて……でも、守りたい、ものが……ある……!」
「結局守れてねえだろうが! そこで女が見世物になるのを泣きながら見てろ!」
男が大樹の顔を蹴り、愛美の髪の毛を掴んで無理矢理立たせる。ニヤニヤする異質な客の注目が集まる中、見せた背中に今度は清春が挑みかかる。
「チッ、ガキどもが! おい、ボロ雑巾にしてやれ!」
他の黒服も暴力の喜びに酔いしれ、客もショウの一種と言わんばかりに手拍子で盛り上げる。
囲まれた大樹は突き飛ばされた清春を助け起こし、すまないと謝罪してから最後の最後まで足掻いてやろうと拳を握る。
甲高い愛美の悲鳴が、店内のエロチックな雰囲気を醸し出す音楽を打ち消した刹那、ドアが勢いよく開かれた。
大乱闘が始まろうとしていた時だったが、客も含めた全員の視線がそちらへ向かう。
「これは……どうやら少し遅れてしまったみたいだね」
セクシーにやってきたのは愛美の父親だった。いつか見たスーツ姿で背筋を伸ばして立っている。
愛娘が乱暴に卑猥なステージへ連行されようとしているのを見て、怒りと悲しみに顔を歪めて唇を噛む。
「全部、君の言った通りだよ。私が愚かだったせいで、こんな状況にまでしてしまった……狂って……いたんだろうな……」
呟いて廊下に目をやり、店内に新たな人物を招き寄せる。それは愛美の母親と、いつだったか愛美の父親に絡んでいた借金取りの二人組だった。
何が起こるんだと店内はシンとし、濡れたようなミュージックだけが響く。
「娘を離してもらえますか」
進み出た愛美の父親の言葉で我に返った丸眼鏡が、冗談じゃないと首を横に振る。
「この女を雇うのに大金を払ってるんだ。それともテメエが買い戻すとでも言うのか!」
「その通り」
愛美の父親はどこか晴れやかな笑みを作り、借金取りへ向き直った。
「妻の借金分も上乗せしてください。私が……働いて返します」
借金取りがほうと口笛でも吹きそうな顔をする。
「どういうことかわかって言ってるんだろうな」
「もちろんです。借りたお金はきちんとお返しします」
「ならいい。融資はしてやるが、今すぐに出発してもらうぜ」
借金取りの一人が、丸眼鏡に紙袋を放り投げる。床に落ち、僅かに袋から顔を見せたのは札束だった。
軽く舌打ちをしながらも、丸眼鏡は愛美を離して金を拾い、状況を見守っていた客に軽く謝ってから、さっさと帰れとばかりに大樹たちを睨みつけた。
三階のあるセクシーという店を見渡せる位置で、愛美の監視を頼んでいた清春が手を上げた。
「まだ入ったばかり」
夜は夜でも、何度も夢で見せられた時間帯よりずっと早い。屋上で愛美は汚れたと涙した。それならその前に助け出せばいい。
「楓は?」
「ちゃんと家に帰した。そっちは」
「やるべきことはやった。確証が持てないのが痛いけど、信じるしかない。愛ってやつを」
自分を安心させる意味も込めて不敵に笑ったあと、制服姿という飲み屋には相応しくない格好でセクシーのドアを開ける。
そこはまさしく別世界だった。天井にミラーボールがあり、七色の光が客席に降り注ぐ。中は意外と広く、左右にソファで区切られたスペースがある。
壁に沿って一つ置かれ、高級そうな茶色のテーブルを真ん中に、上下にもオレンジ色の三人掛けはできそうなソファがある。それを一区画として、フロアの左右に三区画ずつの合計六区画が存在する。
「大樹、あれ!」
親友の言葉で視線を中央奥に向ける。黒服や露出度の高いワンピース姿の女性が通路代わりに歩くその向こうに、小さなステージがあった。
一段と悪趣味なライトに照らされるそこでは、今にも泣きそうな顔の愛美が心細げにワンピースの肩紐を外そうとしているところだった。
「おい、ここはガキが来る店じゃねえぞ。五年後に札束持って出直してきな!」
肩を怒らせてこちらへ来るのは、現実では初対面だが、夢の世界ではお馴染みの丸眼鏡だった。整髪料のにおいが漂ってきそうなオールバックで、口元では歪な笑みを作っている。
「そのガキを働かせるのはいいのかよ。立派な法律違反だろ」
「……ほう。訳ありか。ならこのままさようならってわけにもいかねえよな。特別にタダにしといてやるから、しっかり口の堅さを勉強していけや」
残虐さを隠そうともしなくなった男の雰囲気に呑まれそうになるも、愛美の懇願が場の邪な空気を切り裂いて、大樹の耳に届いた。
「やめてっ! きちんとやるから! 大樹には手を出さないで!」
「ククク。必死だな。もしかして彼氏か? だったら特別に鑑賞させてやれよ。愛美ちゃんの色っぽいストリップショウをな!」
半ば理解していたとはいえ、やはりろくでもない店だった。高校生と知っていて違法に働かせ、あまつさえ店内でストリップさせるなど正気の沙汰ではない。
「どうにもならない現実に涙を流して悔しがれば、少しは男として成長できるかもしれねえぞ。そのあとの個室でのイベントは見せてやるわけにはいかねえけどな」
薄ら笑いの丸眼鏡が、馴れ馴れしく大樹の首に手を回す。細身そうに見えて筋肉がついており、頸動脈が軽く締められる。
苦しさで咳き込むよりも、怒りで全身が熱くなる。考えないようにしていた汚れたの意味をこうまではっきり意識させられては、平常心でいるなど不可能だった。
「てめえっ!」
「イキがるなよ、ガキが!」
体勢を変えて強引に殴りかかろうとしたところで、鳩尾に膝を見舞われて身体がくの字に曲がる。こみ上げてきた胃液を堪えられずに床へぶちまけ、情けなくも泣きながら崩れかける。
「この程度で泣くなよ。俺がいじめっ子みたいだろ」
「大樹から手を離せ」
清春が挑みかかるも、丸眼鏡には敵わない。揃って床に蹲るはめになるが、それでも大樹は相手の目を見て得意げな顔をしてみせる。
「泣きべそ小僧がたいしたもんだ。殺されたいか?」
「……まさか。だから予防も……して、ある……」
「予防だと?」
「携帯電話って便利だよな」
はったりだ。実際にはそこまでの準備はできなかった。
けれど、それまでニヤニヤしていた黒服達の様子が一変する。後ろめたい商売をしている自覚があるからこそ、外部へ情報が漏れるのを嫌うはずだという、大樹の予測は正しかった。
――と思われたが、丸眼鏡だけは余裕の態度を崩さなかった。
「足りない頭でご苦労さん。けど大人の世界ってのは、ガキが考えるほど単純じゃねえんだわ。金もかかるが、見返りもある。わかるか? 小細工なんざ無意味なんだよ」
腹部に衝撃を受け、入口付近まで転がる。
丸眼鏡の背後で、愛美が涙で顔面をくしゃくしゃにして「もうやめて!」と叫んだ。
今にもこちらへ駆け出してきそうな少女に左手で軽く応えると、大樹はゴホゴホと新たな胃液を巻き散らしながらもなんとか立ち上がる。
「やけに……蹴りが苛ついてるぞ。気にしなくていいなら、俺なんて放っておけばいいだろ。それとも……はあ、っぐ……で、できない理由でもあるのか……」
「口の減らねえガキだぜ。いいだろう。お望みなら、きっちり殺してやる!」
「だめえっ」
左肩の紐が外れたままなのも構わず、丸眼鏡の横をすり抜けた愛美が滑り込むように大樹の前にしゃがみ込んで両手を広げた。
「お願いします。あたしなら何でもしますから、彼を……大樹を帰してくださいっ」
懸命な愛美の哀願を受け、丸眼鏡はつまらなさそうに鼻を鳴らす。
「男のくせに女に守ってもらうのか。情けなくねえのか、テメエは」
「情け……ないさ。けど、プライド、捨てて……でも、守りたい、ものが……ある……!」
「結局守れてねえだろうが! そこで女が見世物になるのを泣きながら見てろ!」
男が大樹の顔を蹴り、愛美の髪の毛を掴んで無理矢理立たせる。ニヤニヤする異質な客の注目が集まる中、見せた背中に今度は清春が挑みかかる。
「チッ、ガキどもが! おい、ボロ雑巾にしてやれ!」
他の黒服も暴力の喜びに酔いしれ、客もショウの一種と言わんばかりに手拍子で盛り上げる。
囲まれた大樹は突き飛ばされた清春を助け起こし、すまないと謝罪してから最後の最後まで足掻いてやろうと拳を握る。
甲高い愛美の悲鳴が、店内のエロチックな雰囲気を醸し出す音楽を打ち消した刹那、ドアが勢いよく開かれた。
大乱闘が始まろうとしていた時だったが、客も含めた全員の視線がそちらへ向かう。
「これは……どうやら少し遅れてしまったみたいだね」
セクシーにやってきたのは愛美の父親だった。いつか見たスーツ姿で背筋を伸ばして立っている。
愛娘が乱暴に卑猥なステージへ連行されようとしているのを見て、怒りと悲しみに顔を歪めて唇を噛む。
「全部、君の言った通りだよ。私が愚かだったせいで、こんな状況にまでしてしまった……狂って……いたんだろうな……」
呟いて廊下に目をやり、店内に新たな人物を招き寄せる。それは愛美の母親と、いつだったか愛美の父親に絡んでいた借金取りの二人組だった。
何が起こるんだと店内はシンとし、濡れたようなミュージックだけが響く。
「娘を離してもらえますか」
進み出た愛美の父親の言葉で我に返った丸眼鏡が、冗談じゃないと首を横に振る。
「この女を雇うのに大金を払ってるんだ。それともテメエが買い戻すとでも言うのか!」
「その通り」
愛美の父親はどこか晴れやかな笑みを作り、借金取りへ向き直った。
「妻の借金分も上乗せしてください。私が……働いて返します」
借金取りがほうと口笛でも吹きそうな顔をする。
「どういうことかわかって言ってるんだろうな」
「もちろんです。借りたお金はきちんとお返しします」
「ならいい。融資はしてやるが、今すぐに出発してもらうぜ」
借金取りの一人が、丸眼鏡に紙袋を放り投げる。床に落ち、僅かに袋から顔を見せたのは札束だった。
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