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《十》
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片目片足を失ったときとおなじ大病院で千之助せんのすけを出産したのは、蝉しぐれが耳をつんざく八月初旬。
医者も産婆も安産だったと褒めそやしたがそんなふうには思えない。初産のわりに後陣痛が尾を引いた。
退院までの世話の一切はまつが担ってくれて、不便はない。
旦那様は一度見舞いに来て、大旦那様の遺言書が整ったという話をして帰っていった。
お乳の出はよかったが、よすぎるゆえに溜まってしまって乳腺炎となり、入院が二日延びた。高熱にうなされながら子に乳を吸わせ、それでも張れば硬い乳を無理やり押して母乳を出す。
痛い。
旦那様が新たな妾を迎え入れたらしい。名はヨシコ。わたしのひとつ歳下で、旦那様が視察した子会社のお茶くみをしていたのがきっかけだという。ヨシコを迎え入れた日が、千之助の誕生日とおなじと知ったのは退院したあとだった。
痛い。
それまでの日々は一変した。
わたしはまた熱が出てはいけないからと三時間に一度お乳をやり、昼も夜もない毎日だ。日中はまつや女中にお世話をまかせたとしても、夜は誰かを起こすにもしのびなく、わたし自身で対処する。
当然旦那様の足は遠のき、朝以外、本邸に姿をあらわすこともなくなった。たまに顔を合わせたかと思えば千之助を様子を見て、寝不足のわたしに「体をいたわるように」とやさしいことばをおかけなさる。
痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたい……──
わたしは喜んでいた。
ええそう、よろこんでいた。ちっとも悲しくなんてなかった。後継となる健康な男児が生まれ、旦那様はおやさしく、大旦那様はそう長くない。遺言書は旦那様と弁護士立ち会いのもと作成され、すべての遺産は旦那様の管理下に置かれることが決まっている。それにこれからは、夜のお相手だってしなくていいのかもしれない。
ああ、なにもかもが順調だ。
よろこばしいことだ。
でも……とにかく痛かった。
*
正確な時間はおぼえていない。
寝室の縁側から、鈴虫の鳴き声が終わるのをただ待つだけの乾燥した夜更けに、あの男が姿を見せた。
「お嬢さん」
いや、姿は見ていない。
中秋の月明かりを背に、障子の向こうにそれらしい影と、旦那様によく似た声がしただけだ。それでもわたしは布団からはね起きてしまうくらい、おもわず目の奥が熱くなるくらい、それが誰だか分かってしまう。
「おまえなの……?」
喉から絞りだした声は、自分でも驚くほど弱々しく女女しかった。
「さきほど祖父が亡くなりました」
全身が総毛立つ。わたしは口もとをおさえた。
隣には千之助がいて、覚悟をしていたはずなのに、口を塞いでいなければ今すぐにでも悲鳴をあげてしまいそうだ。
大旦那様はこの屋敷でひ孫の千之助を迎え入れたあと、体調を崩してわたしと入れかわりにあの大病院へ入院していた。でも、昨日の報告ではぶどうを三粒召し上がったと聞いていたのに。
ああ、賽は投げられてしまった──
「この屋敷にももうすぐ知らせがくるかと思います。僕はこのまましばらく身を隠しますが、お嬢さんはどうぞそのまま、普段どおりに過ごしていてください」
「すがたをみせて」
全身が細かくふるえて、がちがちと上下の歯がぶつかる。
「ひとめでいいんです、お姿を拝見すればそれで……おねがい、お顔をみせてください……!」
「お嬢さん」
「だいたいっ、おまえが悪いのよ! 今の今までほったらかしにして、連絡のひとつよこさないで……このまま別れ別れになるなんて、もう、もうわたし、こらえられない……さみしいんです……! さみしくて、このままではおかしくなってしまいそうなんです。ねえ、おねがい、すこしでいいから、お顔を────」
「だったら逃げますか」
落ち着き払った声だった。
すこしも、わたしをあわれと思ってくれない声だった。
「どこへなりともお供します。お子さんも、連れていくでも、置いていくでも構いません。それとももう一切をなかったことにいたしましょうか。今のままの生活で満足なら、それもまたよろしいでしょう」
背中に冷たい汗が流れる。
あんなに震えていた体は止まり、歯も鳴らなくなった。かわりに灼熱のような怒りが、いらだちが、腹の底からじりじりとせり上がってくる。
この怒りは、七年前のあの夜に似ている。
夜の池に犬が浮いていた、あの夜。
思えば、この男ほどわたしをいらだたせるものはなかった。両親でも、あの旦那様ですら、わたしをここまで剥き身にはできない。わたしはもう落ち着いていた。しゃんと背筋をのばして、たったひとこと、思ったままを口にした。
「あなどらないで」
そう、賽は投げられたのではない。
わたしが、わたしの手で投げた。
でもあまりに遠くへ投げてしまったから、いざ戻ってきてもその形が分からなかっただけだ。これはわたしが望んだことで、望みどおりのはずなのに、受け取るわたしが変わってしまっただけなのだ。
わたしの怒りは、わたし自身に向けられて轟々と火柱をあげている。
屋敷の遠くで足音が聞こえた。
女中たちが大旦那様死去の報せを受け取ったのだろう。男の筋書きどおりだ。わたしはひとつ深呼吸をした。なすべきことはもう決まっている。
「わたしはここで、おまえを待っていればいいのね?」
「はい」
「わかりました、ではもう行って。見つからないうちに」
「はい」
「千景さん」
動き出そうとした影が、わたしの声ひとつでぴたりと止まる。からくり人形のようで、なんだかおかしくて喉から「ふふ」と声が出た。恋する少女のような、今の自分にはとても似つかわしくない声だった。
「……ありがとう」
障子の向こうの人影が宵闇に溶けてゆく。
わたしは布団にもぐって、女中が呼びにくるのを静かに待った。
医者も産婆も安産だったと褒めそやしたがそんなふうには思えない。初産のわりに後陣痛が尾を引いた。
退院までの世話の一切はまつが担ってくれて、不便はない。
旦那様は一度見舞いに来て、大旦那様の遺言書が整ったという話をして帰っていった。
お乳の出はよかったが、よすぎるゆえに溜まってしまって乳腺炎となり、入院が二日延びた。高熱にうなされながら子に乳を吸わせ、それでも張れば硬い乳を無理やり押して母乳を出す。
痛い。
旦那様が新たな妾を迎え入れたらしい。名はヨシコ。わたしのひとつ歳下で、旦那様が視察した子会社のお茶くみをしていたのがきっかけだという。ヨシコを迎え入れた日が、千之助の誕生日とおなじと知ったのは退院したあとだった。
痛い。
それまでの日々は一変した。
わたしはまた熱が出てはいけないからと三時間に一度お乳をやり、昼も夜もない毎日だ。日中はまつや女中にお世話をまかせたとしても、夜は誰かを起こすにもしのびなく、わたし自身で対処する。
当然旦那様の足は遠のき、朝以外、本邸に姿をあらわすこともなくなった。たまに顔を合わせたかと思えば千之助を様子を見て、寝不足のわたしに「体をいたわるように」とやさしいことばをおかけなさる。
痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたい……──
わたしは喜んでいた。
ええそう、よろこんでいた。ちっとも悲しくなんてなかった。後継となる健康な男児が生まれ、旦那様はおやさしく、大旦那様はそう長くない。遺言書は旦那様と弁護士立ち会いのもと作成され、すべての遺産は旦那様の管理下に置かれることが決まっている。それにこれからは、夜のお相手だってしなくていいのかもしれない。
ああ、なにもかもが順調だ。
よろこばしいことだ。
でも……とにかく痛かった。
*
正確な時間はおぼえていない。
寝室の縁側から、鈴虫の鳴き声が終わるのをただ待つだけの乾燥した夜更けに、あの男が姿を見せた。
「お嬢さん」
いや、姿は見ていない。
中秋の月明かりを背に、障子の向こうにそれらしい影と、旦那様によく似た声がしただけだ。それでもわたしは布団からはね起きてしまうくらい、おもわず目の奥が熱くなるくらい、それが誰だか分かってしまう。
「おまえなの……?」
喉から絞りだした声は、自分でも驚くほど弱々しく女女しかった。
「さきほど祖父が亡くなりました」
全身が総毛立つ。わたしは口もとをおさえた。
隣には千之助がいて、覚悟をしていたはずなのに、口を塞いでいなければ今すぐにでも悲鳴をあげてしまいそうだ。
大旦那様はこの屋敷でひ孫の千之助を迎え入れたあと、体調を崩してわたしと入れかわりにあの大病院へ入院していた。でも、昨日の報告ではぶどうを三粒召し上がったと聞いていたのに。
ああ、賽は投げられてしまった──
「この屋敷にももうすぐ知らせがくるかと思います。僕はこのまましばらく身を隠しますが、お嬢さんはどうぞそのまま、普段どおりに過ごしていてください」
「すがたをみせて」
全身が細かくふるえて、がちがちと上下の歯がぶつかる。
「ひとめでいいんです、お姿を拝見すればそれで……おねがい、お顔をみせてください……!」
「お嬢さん」
「だいたいっ、おまえが悪いのよ! 今の今までほったらかしにして、連絡のひとつよこさないで……このまま別れ別れになるなんて、もう、もうわたし、こらえられない……さみしいんです……! さみしくて、このままではおかしくなってしまいそうなんです。ねえ、おねがい、すこしでいいから、お顔を────」
「だったら逃げますか」
落ち着き払った声だった。
すこしも、わたしをあわれと思ってくれない声だった。
「どこへなりともお供します。お子さんも、連れていくでも、置いていくでも構いません。それとももう一切をなかったことにいたしましょうか。今のままの生活で満足なら、それもまたよろしいでしょう」
背中に冷たい汗が流れる。
あんなに震えていた体は止まり、歯も鳴らなくなった。かわりに灼熱のような怒りが、いらだちが、腹の底からじりじりとせり上がってくる。
この怒りは、七年前のあの夜に似ている。
夜の池に犬が浮いていた、あの夜。
思えば、この男ほどわたしをいらだたせるものはなかった。両親でも、あの旦那様ですら、わたしをここまで剥き身にはできない。わたしはもう落ち着いていた。しゃんと背筋をのばして、たったひとこと、思ったままを口にした。
「あなどらないで」
そう、賽は投げられたのではない。
わたしが、わたしの手で投げた。
でもあまりに遠くへ投げてしまったから、いざ戻ってきてもその形が分からなかっただけだ。これはわたしが望んだことで、望みどおりのはずなのに、受け取るわたしが変わってしまっただけなのだ。
わたしの怒りは、わたし自身に向けられて轟々と火柱をあげている。
屋敷の遠くで足音が聞こえた。
女中たちが大旦那様死去の報せを受け取ったのだろう。男の筋書きどおりだ。わたしはひとつ深呼吸をした。なすべきことはもう決まっている。
「わたしはここで、おまえを待っていればいいのね?」
「はい」
「わかりました、ではもう行って。見つからないうちに」
「はい」
「千景さん」
動き出そうとした影が、わたしの声ひとつでぴたりと止まる。からくり人形のようで、なんだかおかしくて喉から「ふふ」と声が出た。恋する少女のような、今の自分にはとても似つかわしくない声だった。
「……ありがとう」
障子の向こうの人影が宵闇に溶けてゆく。
わたしは布団にもぐって、女中が呼びにくるのを静かに待った。
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