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2章 少年と王国騎士団員
第5話 少年と少女の対話
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カルラが二度目の気絶から目覚めて最初の一言は…
「やっぱ夢じゃねえのかぁ」
だった。
「私は夢見心地だけどね♡」
「俺は地獄なの!解放しやがれこのイカれメンヘラサイコパス!」
「…異世界語で話されてもなんとなく馬鹿にされてることは分かるね。でも安心してよ。貴方を殺して私も死ぬ的なのはできないからさ。その『半不死の首輪』のせいで。(はぁ~心中したかったんだけどな~)」
「知ってるか?俺耳いいんだぞ?」
(チッ、さっさとこっから逃げねぇとな…とはいえここがどこなのか、出口はどこなのか、そしてこいつの『導具』がなんなのか。それだけは知っておきてぇな…)
カルラが脳内でこれから聞き出すことを考えているとヴァリから話が振られてきた。
「でもこれって本当に運命だよね!だって狭き門であるはずの王国騎士団に二人共入ることができてしかも二人共ランクX!!これはもう結婚するしかないよ!さぁここにサインを!」
そう言ってヴァリが出したのは一枚の紙だった。
「なんだぁ、こりゃ?」
「ムッフッフッ、これはステイツの婚姻届。さぁさぁ早くサインを!」
「する訳ねぇだろ…ってなにこれ?!腕が勝手に動いてんだけど?!」
何故かカルラの意志と関係なく手が名前を書き始めた。
「フフフフフ、これは私の『導具』の効果でね、見て。目の下とか腕とか足とかに糸が通ってるでしょ?これは『操り糸』っていうんだ。そしてこの糸は全身を張り巡らされていて、身体中どこからでも糸の放出と操作ができるんだ~。そしてこの糸が繋がっている生物は私の思い通りに動かせるの。まだ同時に四体までしか操れないけど…ちなみに動きに逆らうと激しい痛みが伴うし筋肉が断裂するから抵抗はしない方がお利口さんよ」
それを聞いたカルラは…
「ふーん、エイッ!」
…筋肉の断裂を恐れずに思いっきり腕を引っ張った。
「何してんのーー?!」
「痛て…悪いな。俺は痛み程度なら気にしない。食人ウサギに指を食わせたことだってあるんだから」
「え…何そのエピソード。私そのウサギになりたかった」
「サイコパスが…まぁ、取り敢えずこの方法は俺がいくらでも反抗するから失敗だが?」
「クッ、まぁいいわ。なら貴方がその気になるまでここで一緒にいましょう」
「え、今日俺国王と話があるんだけど……」
「行きたければここにサインを」
そう言ってヴァリは婚姻届を突きつけた。
(うーん…どうしよう。恐らくこの縄もさっきの糸でできているんだろうが…どうやって抜け出す?やっぱり強引に無理矢理抜けるか?でもこいつチョロそうだしなんとか説得できねぇかな)
カルラが思考の沼にハマっていると向こうから話かけてきた。
「そういえば国王様との話ってなんなの?」
「……それは言えねぇな」
「なーんでよー」
(こんなやつに「俺、国王に家貰うんだ」なんて言ったら絶対「じゃあ私もそこに住む」とか言い出すよな…秘密にしとくか…)
「いや、実は割と守秘義務的な話でな」
「にゃるほど…ホントに大事そうな話だね…」
「そーなんだよ!国防に直結するんだ!頼む!戻ってくるから!」
「信じていいの?」
「当たり前だ!俺はクズだが約束は守るからな!だから頼む!行かせてくれ。行かせてくれたらお礼になんかしてやっから」
「……………戻って来なかったら怒るからね」
「あぁ」
カルラが内心チョロッ、と思っているとカルラを縛っていた縄が解けた。
「ありがとな」
カルラが作り笑い100%で微笑みかけるとヴァリは幸せそうな表情になり、手を振って見送ってくれた。
(前回拘束されたときも家の中なら基本自由だったしあいつは束縛したいんじゃなくて側にいて欲しいだけなんだろうな…とはいえ拘束はまっぴらごめんだが)
そんなことを考えながらカルラは城へと歩き始めた。部屋を出てようやく分かったのだがここは王国騎士団の寮だった。比較的城とも近く、割といい立地だ。とはいえ時間が時間なので、
「はぁ~、遅刻確定だな~」
「おぉ、遅かったなカルラ」
国王は遅刻に対して怒ってはいないようだった。
「こっちは色々あったの。で、家は?」
「もう渡せるよ。まぁ、掃除とかをする必要はあるんじゃがな」
「じゃぁこっちで掃除しとくわ。場所は?」
「ええっと、このシユウド市場街から徒歩で二分のところにある…」
「おい!今、シユウド市場街って言ったか?言ったよね?よっしゃぁぁぁあ!」
読者の皆様のためにシユウド市場街について説明しよう。シユウド市場街はディアラの中で最も店の数が多く、品物も一級品しかないのに各店舗が赤字覚悟で商売をしていてほとんどの商品は本来の値段より大分安くなっている。そのため、ディアラに来る観光客の目当ては九割方ここである。以上!
「ホッホッホッ、喜んでくれて良かったよ。あと、家は結構広いから同居人とかも自由にしてくれて構わんよ」
「おう、孤独な生活は既に満喫しまくったからな。同居人は何人入れる?」
「五人までならリビング以外で一人一部屋準備できるな」
「さんきゅ。とりまマコっちゃんでも誘ってみっか」
そう言って部屋から出ようとしたら国王がもう一度話しかけてきた。
「あ、あともう一ついいかい?」
「なんだ?」
「実はこいつの世話を頼みたいのじゃ」
「こ…こいつは……食人ウサギ!」
「実はお前の指を食ってから豚肉も牛肉も食わなくなってな…頼む、こいつはもうお前しか食わんのじゃ。世話してくれ」
「いいぞ」
「そんなあっさり?!」
「別に無くなるもんじゃねぇし別にいいよ。じゃ、またな~」
「あ、あぁ。また」
(さて、わざわざあんな奴のとこ行きたくねぇし一旦貰った家に帰るか……)
(で、なーんで俺はここにいんだろうなー)
今カルラがいるのはヴァリの住む寮の目の前。戻ってきてしまったのだ。
(まぁ約束、しちゃったしな。事情を話して帰るか)
「おーい、この俺様が戻ってきてやったぞー」
カルラがドアの前で呼びかけても反応は無かった。
「?、おーい」
また無反応。
「入るぞー?」
カルラが一応警戒しながらドアを開けると、そこには誰もいなかったが、どこかから音が聞こえた。
「いるのかー?」
カルラが恐る恐る音のする方に近づいて行くと…
ヴァリが風呂に入っていた。
「……ゑ?」
カルラが固まっているとヴァリが急に抱きついてきてカルラは倒れ込んでしまった。
「な、おま、何すんだ急に!」
「…戻ってきてくれた…戻ってきてくれた!!」
「いやまぁ、約束、だしな?」
どうやらヴァリ自身もう戻ってきてくれないと思っていたらしい。カルラは取り敢えず服を着るよう言うとこう切り出した。
「いいか?俺はお前の家には監禁されたくないし住みたくない。だけど運がいいな。今俺は絶賛同居人募集中だ。さっき騎士団長にも話したし、家は賑やかな方がいいしな。孤独は嫌だ。そうだろ?お前だって昔、孤独な生活が嫌で俺と一緒に住みたかったんだよな。あの時はただ怖かったけど俺もあれから孤独をしばらく味わってお前の気持ちも分かるようになった。で、どうすんだ?このままこの寮で独りぼっちか、俺の家で賑やかに暮らすか」
「カルラ、そうやって誰にでも優しくするから私みたいなんに好かれるんだよ?」
「黙れ!んなことより返事!返事寄越せや!」
「もちろんイエスよ。絶対貴方を落としてやるから!」
「ヘーヘー。ま、頑張れよ」
こうしてカルラは同居人を二人手に入れた。
___今回出てきた『導具』___
『操り糸』
身体中を張り巡る糸を身体のどこからでも放出、操作ができる。この糸が繋がった生物の行動は『操り糸』の所有者の意のままに操ることが可能。もし操作に逆らうと激しい痛みが伴い、最終的に筋肉が断裂する。ランクはX。
「やっぱ夢じゃねえのかぁ」
だった。
「私は夢見心地だけどね♡」
「俺は地獄なの!解放しやがれこのイカれメンヘラサイコパス!」
「…異世界語で話されてもなんとなく馬鹿にされてることは分かるね。でも安心してよ。貴方を殺して私も死ぬ的なのはできないからさ。その『半不死の首輪』のせいで。(はぁ~心中したかったんだけどな~)」
「知ってるか?俺耳いいんだぞ?」
(チッ、さっさとこっから逃げねぇとな…とはいえここがどこなのか、出口はどこなのか、そしてこいつの『導具』がなんなのか。それだけは知っておきてぇな…)
カルラが脳内でこれから聞き出すことを考えているとヴァリから話が振られてきた。
「でもこれって本当に運命だよね!だって狭き門であるはずの王国騎士団に二人共入ることができてしかも二人共ランクX!!これはもう結婚するしかないよ!さぁここにサインを!」
そう言ってヴァリが出したのは一枚の紙だった。
「なんだぁ、こりゃ?」
「ムッフッフッ、これはステイツの婚姻届。さぁさぁ早くサインを!」
「する訳ねぇだろ…ってなにこれ?!腕が勝手に動いてんだけど?!」
何故かカルラの意志と関係なく手が名前を書き始めた。
「フフフフフ、これは私の『導具』の効果でね、見て。目の下とか腕とか足とかに糸が通ってるでしょ?これは『操り糸』っていうんだ。そしてこの糸は全身を張り巡らされていて、身体中どこからでも糸の放出と操作ができるんだ~。そしてこの糸が繋がっている生物は私の思い通りに動かせるの。まだ同時に四体までしか操れないけど…ちなみに動きに逆らうと激しい痛みが伴うし筋肉が断裂するから抵抗はしない方がお利口さんよ」
それを聞いたカルラは…
「ふーん、エイッ!」
…筋肉の断裂を恐れずに思いっきり腕を引っ張った。
「何してんのーー?!」
「痛て…悪いな。俺は痛み程度なら気にしない。食人ウサギに指を食わせたことだってあるんだから」
「え…何そのエピソード。私そのウサギになりたかった」
「サイコパスが…まぁ、取り敢えずこの方法は俺がいくらでも反抗するから失敗だが?」
「クッ、まぁいいわ。なら貴方がその気になるまでここで一緒にいましょう」
「え、今日俺国王と話があるんだけど……」
「行きたければここにサインを」
そう言ってヴァリは婚姻届を突きつけた。
(うーん…どうしよう。恐らくこの縄もさっきの糸でできているんだろうが…どうやって抜け出す?やっぱり強引に無理矢理抜けるか?でもこいつチョロそうだしなんとか説得できねぇかな)
カルラが思考の沼にハマっていると向こうから話かけてきた。
「そういえば国王様との話ってなんなの?」
「……それは言えねぇな」
「なーんでよー」
(こんなやつに「俺、国王に家貰うんだ」なんて言ったら絶対「じゃあ私もそこに住む」とか言い出すよな…秘密にしとくか…)
「いや、実は割と守秘義務的な話でな」
「にゃるほど…ホントに大事そうな話だね…」
「そーなんだよ!国防に直結するんだ!頼む!戻ってくるから!」
「信じていいの?」
「当たり前だ!俺はクズだが約束は守るからな!だから頼む!行かせてくれ。行かせてくれたらお礼になんかしてやっから」
「……………戻って来なかったら怒るからね」
「あぁ」
カルラが内心チョロッ、と思っているとカルラを縛っていた縄が解けた。
「ありがとな」
カルラが作り笑い100%で微笑みかけるとヴァリは幸せそうな表情になり、手を振って見送ってくれた。
(前回拘束されたときも家の中なら基本自由だったしあいつは束縛したいんじゃなくて側にいて欲しいだけなんだろうな…とはいえ拘束はまっぴらごめんだが)
そんなことを考えながらカルラは城へと歩き始めた。部屋を出てようやく分かったのだがここは王国騎士団の寮だった。比較的城とも近く、割といい立地だ。とはいえ時間が時間なので、
「はぁ~、遅刻確定だな~」
「おぉ、遅かったなカルラ」
国王は遅刻に対して怒ってはいないようだった。
「こっちは色々あったの。で、家は?」
「もう渡せるよ。まぁ、掃除とかをする必要はあるんじゃがな」
「じゃぁこっちで掃除しとくわ。場所は?」
「ええっと、このシユウド市場街から徒歩で二分のところにある…」
「おい!今、シユウド市場街って言ったか?言ったよね?よっしゃぁぁぁあ!」
読者の皆様のためにシユウド市場街について説明しよう。シユウド市場街はディアラの中で最も店の数が多く、品物も一級品しかないのに各店舗が赤字覚悟で商売をしていてほとんどの商品は本来の値段より大分安くなっている。そのため、ディアラに来る観光客の目当ては九割方ここである。以上!
「ホッホッホッ、喜んでくれて良かったよ。あと、家は結構広いから同居人とかも自由にしてくれて構わんよ」
「おう、孤独な生活は既に満喫しまくったからな。同居人は何人入れる?」
「五人までならリビング以外で一人一部屋準備できるな」
「さんきゅ。とりまマコっちゃんでも誘ってみっか」
そう言って部屋から出ようとしたら国王がもう一度話しかけてきた。
「あ、あともう一ついいかい?」
「なんだ?」
「実はこいつの世話を頼みたいのじゃ」
「こ…こいつは……食人ウサギ!」
「実はお前の指を食ってから豚肉も牛肉も食わなくなってな…頼む、こいつはもうお前しか食わんのじゃ。世話してくれ」
「いいぞ」
「そんなあっさり?!」
「別に無くなるもんじゃねぇし別にいいよ。じゃ、またな~」
「あ、あぁ。また」
(さて、わざわざあんな奴のとこ行きたくねぇし一旦貰った家に帰るか……)
(で、なーんで俺はここにいんだろうなー)
今カルラがいるのはヴァリの住む寮の目の前。戻ってきてしまったのだ。
(まぁ約束、しちゃったしな。事情を話して帰るか)
「おーい、この俺様が戻ってきてやったぞー」
カルラがドアの前で呼びかけても反応は無かった。
「?、おーい」
また無反応。
「入るぞー?」
カルラが一応警戒しながらドアを開けると、そこには誰もいなかったが、どこかから音が聞こえた。
「いるのかー?」
カルラが恐る恐る音のする方に近づいて行くと…
ヴァリが風呂に入っていた。
「……ゑ?」
カルラが固まっているとヴァリが急に抱きついてきてカルラは倒れ込んでしまった。
「な、おま、何すんだ急に!」
「…戻ってきてくれた…戻ってきてくれた!!」
「いやまぁ、約束、だしな?」
どうやらヴァリ自身もう戻ってきてくれないと思っていたらしい。カルラは取り敢えず服を着るよう言うとこう切り出した。
「いいか?俺はお前の家には監禁されたくないし住みたくない。だけど運がいいな。今俺は絶賛同居人募集中だ。さっき騎士団長にも話したし、家は賑やかな方がいいしな。孤独は嫌だ。そうだろ?お前だって昔、孤独な生活が嫌で俺と一緒に住みたかったんだよな。あの時はただ怖かったけど俺もあれから孤独をしばらく味わってお前の気持ちも分かるようになった。で、どうすんだ?このままこの寮で独りぼっちか、俺の家で賑やかに暮らすか」
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「黙れ!んなことより返事!返事寄越せや!」
「もちろんイエスよ。絶対貴方を落としてやるから!」
「ヘーヘー。ま、頑張れよ」
こうしてカルラは同居人を二人手に入れた。
___今回出てきた『導具』___
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身体中を張り巡る糸を身体のどこからでも放出、操作ができる。この糸が繋がった生物の行動は『操り糸』の所有者の意のままに操ることが可能。もし操作に逆らうと激しい痛みが伴い、最終的に筋肉が断裂する。ランクはX。
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