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第一章
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さてこの世界で漫画家になるという目的ができたのでさっそく行動に移そう。
と思ったが、具体的に何をすればいいのかわからない。
それどころか、この世界のマンガ(通称:戯画本)について何も知らない。
なので情報を集めるためにも、村の中央に繰り出すことにした。
ノイナ村は規模の大きな村で、ちょっとした町といえなくもない。
村の中心部は出店による商売も盛んで活気がある。
ということで何か聞くにはうってつけなのだ。
村にある唯一の本屋、そこの店主のおじさんに話しかけた。
内容についてはもちろん戯画本についてのことだ。
「ふええ! てことはそのルぺリア学園っていうのに入学するには莫大なお金が必要ってことですか!?」
「ああそうだな。入学費だけで100リブラノ、学費を含めると200リブラノくらいになるそうだ」
「そ、そんなにいるんですか……」
本屋にいけば何かわかるかもと思っていたのだが……
得られた情報はがっかりするようなものだけだった。
おじさんの話はこうだった。
トートルペリ王国には、王都トルトというこの世界でも有数の大きな都市があり、そこにルペリア学園という国一番の王立学校がある。
そして、そのルペリア学園には【戯画士の集い部】という組織が存在する。
【戯画士の集い】はその名の通り、戯画本の研究・制作・出版などを目的として活動している部活動で、この国のマンガ家(通称:戯画作家)はほとんどがそこに所属している。
戯画本の流通に関してもほとんどがそこから行われているらしい。
つまり、戯画作家になるにはルペリア学園の学生になって、そこに入るのが一番の近道だそうなのだ。
「……そ、それ以外で何か方法はないんですか? そんな大金持ってないですよ」
「さあ、おれも詳しくは知らん。他になる方法もあるにはあるんだろうが、この国のほとんどの戯画作家がルぺリア学園出身だと聞いているし。あの学園はこの国の文化や技術の最先端だからな」
しかし、問題があった。ルペリア学園に入学するには莫大なお金が必要みたいだ。
200リブラノ。金貨にして200枚。
この国ではリブラノという単位の紙幣と、その価値の基準となる金貨が流通しており、1リブラノは金貨一枚と同じ価値がある。
金貨一枚あれば、だいたい高級なパン菓子が百個くらい買える。
学園に入学するには200リブラノのお金が必要なので、日本のレートに換算すると家が一軒建つぐらい必要だそうだ。
つまり、学力はともかくとして、よほどのお金持ちでなければ入学することができないのである。
「じゃ、じゃあ学費を安くする方法とかは? 何かないんですか? 特待生の制度とか……」
「あのな、俺みたいなしもじものものにエリートたちの通う学校のことがわかるもんか。何度も言っているが、詳しくは知らん。コネとかあれば話は別だろうがよ」
リーリアの家は極端に貧乏というわけでもないが、特別に裕福というわけでもない。この世界における標準的な生活水準の家庭だ。
一般家庭に家一軒がぽんと建つような大金を支払うような余裕があるはずもない。
「裏口入学……コネなんてあるわけないよ」
「じゃあ、働いてお金を稼ぐんだな……もっとも、200リブルノなんて大金。嬢ちゃんみたいな若造に用意できるわけないが」
「ですよね……」
それに今から稼ごうにも、しがない少女がわずか一年間のうちに、200リブラノなんて大金稼げるわけもない。
あきらめるしかないみたいである。
「そういえば、ラナちゃんとメーロルちゃんは学費とかどうするんだろ……」
「あのむすめどもか。あいつらの片方は親が村長で大地主なのと、もう片方はそこそこ名の知れた魔法学の学者だからな。金は用意できるだろうさ」
「そ、そうなんだ……」
まあ、戯画作家になるためには、必ずルペリア学園に通わなければならないというわけでもないはずだ。
何か他に方法があるはずだし、それを見つけるしかないだろう。
「わかりました……ありがとうございました」
代替案を探すことにし、お礼を言って、その場を去ろうとした。
「ああ、そういえば、嬢ちゃんは剣の腕自慢大会にはでないのか? 今日はみんなそっちにかかりきりだぜ!」
「なんですかそれ?」
「え? 腕自慢大会を知らないのか? 毎年この日になったら開催されるってのに」
踵を返して歩き出すと後ろから呼び止められる。
何か用かな。わたしはこれでも忙しいのですが……
「周辺の村から剣の腕前に自信のあるやつらが集まって、剣技を競うんだよ。この村も含めて5つの村が合同で開催していてな。ちょっとした祭ごとだ。村長のところのむすめとマリッジのところのむすめは前年度の優勝者と準優勝だ。嬢ちゃん、知らなかったのか?」
何かと思えば、今日は特別なイベントがあるらしい。
そのイベントは剣に関することで、とても人気なものだそうだ。
「そ、そうですね……剣とか剣士とか興味がなくって……」
「ええ!? そうなのか。変わったやつだな。じゃあ、なんだ。嬢ちゃんは魔術師派ってことか?」
「いえ、魔術にもあまり興味はないです……」
「えぇ、まじかい!? そんなやついるのか……」
おじさんはわたしの顔を見ながら、目を丸くした。
どうやら、ラナやメーロルと同じくおじさんも剣士が大好きみたいだ。
この世界にきたばかりのわたしは、この世界の流行にも疎い。
この世界では剣士や魔術師は人気らしいがそんなこといわれてもという感じなんだけど。
「まあ、なんだ……けどよ。今回の腕自慢大会はちょっと特別なんだぜ! なんとあのミハニア様がゲストとしてくるらしい! 嬢ちゃんもせっかくだし、見に行ったらどうだ? こんな機会めったにないぞ!」
しかし、わたしのことなどは気にも止めず、すぐに気を取り直しておじさんは迫りくる。
目を輝かせて、少年のような笑顔をわたしに向けてきた。
どうやら、おじさんはミハニアさんという人物が気になるみたいだ。
「そのミハニアさんっていうのはそんなにすごい人なんですか? すいません、よく知らなくって……」
「すごいも何もミハニア様は霊熾院所属の剣士だぜ。剣士の中でも、一部の選ばれた剣士しか入れないっていうあの霊熾院だ! ……しかも、彼女は昔、剣技大会で活躍する剣士でもあったんだ! 俺はその頃からのファンでよお……!」
「そ、そうですか……」
さらに興奮しながら詰めよってきたので、一歩二歩後退さる。
ミハニアさんは剣士らしい。
おじさんはその人の大ファンらしい。
「そこで提案なんだがよお。嬢ちゃんにサインをもらってきてほしいんだ。俺はこの通り、店番があるからここから動けなくてよお」
「え……」
「たのむ、お願いだ!」
すると今度は頭を下げて、サインを貰ってくるように懇願してきた。
なるほど、呼び止めた目的はこれだったんだね……
「わたし、これから用事があって……もう帰らなきゃ……!」
とっさに、走って逃げようとする。
何が提案なのかな。わたしにメリットなんて一つもない。
剣なんて興味もないし、知らない人からサインをもらうなんて面倒くさそうなことやりたくないんだけど。
「ちょっと、待ってくれ……嬢ちゃんには戯画作家のことについて教えてあげただろう?」
しかし、無駄だったようで、腕を掴まれて逃走を阻止された。
おじさんは笑顔でそう言って、わたしに圧力を与えてくる。
「ぐぬぬ……」
その場で固まった。
何も言い返せない。
振りほどいて逃げようと思えばできるだろう。
だが、おじさんの言い分はたしかにその通りだった。
今ちょうど、いろいろ教えて貰ったばかりだし。
ここで断るのはあまりにも礼儀がなってないように思える。
「……わかりました、サインを貰ってくればいいんですね?」
「おお、助かる。あくまで大会を楽しむついででいいからな」
ついでも何もその大会自体に興味がないんだけど……
そんなにミハニアさんとやらが気になるなら、店を閉めてでも自分でサインをもらいにいけよな……
非常に不本意だが仕方ない。
そう思いつつも、しぶしぶ了解して行くことにした。
と思ったが、具体的に何をすればいいのかわからない。
それどころか、この世界のマンガ(通称:戯画本)について何も知らない。
なので情報を集めるためにも、村の中央に繰り出すことにした。
ノイナ村は規模の大きな村で、ちょっとした町といえなくもない。
村の中心部は出店による商売も盛んで活気がある。
ということで何か聞くにはうってつけなのだ。
村にある唯一の本屋、そこの店主のおじさんに話しかけた。
内容についてはもちろん戯画本についてのことだ。
「ふええ! てことはそのルぺリア学園っていうのに入学するには莫大なお金が必要ってことですか!?」
「ああそうだな。入学費だけで100リブラノ、学費を含めると200リブラノくらいになるそうだ」
「そ、そんなにいるんですか……」
本屋にいけば何かわかるかもと思っていたのだが……
得られた情報はがっかりするようなものだけだった。
おじさんの話はこうだった。
トートルペリ王国には、王都トルトというこの世界でも有数の大きな都市があり、そこにルペリア学園という国一番の王立学校がある。
そして、そのルペリア学園には【戯画士の集い部】という組織が存在する。
【戯画士の集い】はその名の通り、戯画本の研究・制作・出版などを目的として活動している部活動で、この国のマンガ家(通称:戯画作家)はほとんどがそこに所属している。
戯画本の流通に関してもほとんどがそこから行われているらしい。
つまり、戯画作家になるにはルペリア学園の学生になって、そこに入るのが一番の近道だそうなのだ。
「……そ、それ以外で何か方法はないんですか? そんな大金持ってないですよ」
「さあ、おれも詳しくは知らん。他になる方法もあるにはあるんだろうが、この国のほとんどの戯画作家がルぺリア学園出身だと聞いているし。あの学園はこの国の文化や技術の最先端だからな」
しかし、問題があった。ルペリア学園に入学するには莫大なお金が必要みたいだ。
200リブラノ。金貨にして200枚。
この国ではリブラノという単位の紙幣と、その価値の基準となる金貨が流通しており、1リブラノは金貨一枚と同じ価値がある。
金貨一枚あれば、だいたい高級なパン菓子が百個くらい買える。
学園に入学するには200リブラノのお金が必要なので、日本のレートに換算すると家が一軒建つぐらい必要だそうだ。
つまり、学力はともかくとして、よほどのお金持ちでなければ入学することができないのである。
「じゃ、じゃあ学費を安くする方法とかは? 何かないんですか? 特待生の制度とか……」
「あのな、俺みたいなしもじものものにエリートたちの通う学校のことがわかるもんか。何度も言っているが、詳しくは知らん。コネとかあれば話は別だろうがよ」
リーリアの家は極端に貧乏というわけでもないが、特別に裕福というわけでもない。この世界における標準的な生活水準の家庭だ。
一般家庭に家一軒がぽんと建つような大金を支払うような余裕があるはずもない。
「裏口入学……コネなんてあるわけないよ」
「じゃあ、働いてお金を稼ぐんだな……もっとも、200リブルノなんて大金。嬢ちゃんみたいな若造に用意できるわけないが」
「ですよね……」
それに今から稼ごうにも、しがない少女がわずか一年間のうちに、200リブラノなんて大金稼げるわけもない。
あきらめるしかないみたいである。
「そういえば、ラナちゃんとメーロルちゃんは学費とかどうするんだろ……」
「あのむすめどもか。あいつらの片方は親が村長で大地主なのと、もう片方はそこそこ名の知れた魔法学の学者だからな。金は用意できるだろうさ」
「そ、そうなんだ……」
まあ、戯画作家になるためには、必ずルペリア学園に通わなければならないというわけでもないはずだ。
何か他に方法があるはずだし、それを見つけるしかないだろう。
「わかりました……ありがとうございました」
代替案を探すことにし、お礼を言って、その場を去ろうとした。
「ああ、そういえば、嬢ちゃんは剣の腕自慢大会にはでないのか? 今日はみんなそっちにかかりきりだぜ!」
「なんですかそれ?」
「え? 腕自慢大会を知らないのか? 毎年この日になったら開催されるってのに」
踵を返して歩き出すと後ろから呼び止められる。
何か用かな。わたしはこれでも忙しいのですが……
「周辺の村から剣の腕前に自信のあるやつらが集まって、剣技を競うんだよ。この村も含めて5つの村が合同で開催していてな。ちょっとした祭ごとだ。村長のところのむすめとマリッジのところのむすめは前年度の優勝者と準優勝だ。嬢ちゃん、知らなかったのか?」
何かと思えば、今日は特別なイベントがあるらしい。
そのイベントは剣に関することで、とても人気なものだそうだ。
「そ、そうですね……剣とか剣士とか興味がなくって……」
「ええ!? そうなのか。変わったやつだな。じゃあ、なんだ。嬢ちゃんは魔術師派ってことか?」
「いえ、魔術にもあまり興味はないです……」
「えぇ、まじかい!? そんなやついるのか……」
おじさんはわたしの顔を見ながら、目を丸くした。
どうやら、ラナやメーロルと同じくおじさんも剣士が大好きみたいだ。
この世界にきたばかりのわたしは、この世界の流行にも疎い。
この世界では剣士や魔術師は人気らしいがそんなこといわれてもという感じなんだけど。
「まあ、なんだ……けどよ。今回の腕自慢大会はちょっと特別なんだぜ! なんとあのミハニア様がゲストとしてくるらしい! 嬢ちゃんもせっかくだし、見に行ったらどうだ? こんな機会めったにないぞ!」
しかし、わたしのことなどは気にも止めず、すぐに気を取り直しておじさんは迫りくる。
目を輝かせて、少年のような笑顔をわたしに向けてきた。
どうやら、おじさんはミハニアさんという人物が気になるみたいだ。
「そのミハニアさんっていうのはそんなにすごい人なんですか? すいません、よく知らなくって……」
「すごいも何もミハニア様は霊熾院所属の剣士だぜ。剣士の中でも、一部の選ばれた剣士しか入れないっていうあの霊熾院だ! ……しかも、彼女は昔、剣技大会で活躍する剣士でもあったんだ! 俺はその頃からのファンでよお……!」
「そ、そうですか……」
さらに興奮しながら詰めよってきたので、一歩二歩後退さる。
ミハニアさんは剣士らしい。
おじさんはその人の大ファンらしい。
「そこで提案なんだがよお。嬢ちゃんにサインをもらってきてほしいんだ。俺はこの通り、店番があるからここから動けなくてよお」
「え……」
「たのむ、お願いだ!」
すると今度は頭を下げて、サインを貰ってくるように懇願してきた。
なるほど、呼び止めた目的はこれだったんだね……
「わたし、これから用事があって……もう帰らなきゃ……!」
とっさに、走って逃げようとする。
何が提案なのかな。わたしにメリットなんて一つもない。
剣なんて興味もないし、知らない人からサインをもらうなんて面倒くさそうなことやりたくないんだけど。
「ちょっと、待ってくれ……嬢ちゃんには戯画作家のことについて教えてあげただろう?」
しかし、無駄だったようで、腕を掴まれて逃走を阻止された。
おじさんは笑顔でそう言って、わたしに圧力を与えてくる。
「ぐぬぬ……」
その場で固まった。
何も言い返せない。
振りほどいて逃げようと思えばできるだろう。
だが、おじさんの言い分はたしかにその通りだった。
今ちょうど、いろいろ教えて貰ったばかりだし。
ここで断るのはあまりにも礼儀がなってないように思える。
「……わかりました、サインを貰ってくればいいんですね?」
「おお、助かる。あくまで大会を楽しむついででいいからな」
ついでも何もその大会自体に興味がないんだけど……
そんなにミハニアさんとやらが気になるなら、店を閉めてでも自分でサインをもらいにいけよな……
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