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「お前はここをいたぶられるのが好きだったな」
…自覚したことありません、そんなこと。
でも長年体を合わせている彼が言うのだから、きっとそうなんだろう。
実際いじられると声にならない声が出るし。
そして音を立てられながら、突起に吸い付かれた。
「ああんっ、やぁっ!」
同時に挿入が深くなり、幾度も奥を抉られる。
熱を擦るスピードも速くなり、足が突っ張ってきた。
三ヵ所を同時に責められ、先端からは再び先走りの液が溢れ出てくる。
それがイザヤの手の中で、クチュクチュと音を立てていた。
僕の中の彼の欲望も質量を増し、より深く・強く僕を求めてくる。
それが何より嬉しい…!
今のイザヤは僕だけを見て、僕だけを感じてくれている。
それが自分の体で分かるんだから、ますます彼とのセックスに溺れてしまいそうだ。
たまらず頭を振ると、汗をびっしょりかいていることに気付く。
髪の毛が顔中に貼り付き、枕に染みを作るぐらい、彼とのセックスに夢中になっていた。
「ああ…やっ! はっ、んあぁあ!」
最奥を突かれたまま激しく揺さぶられ、僕は激しく射精した。
イザヤも僕の中で、欲望の熱を爆ぜる。
「あっ、やっ…熱い…!」
何度も腹の中に注がれ、その熱さに体の中から溶けるようだ。
…本当にイザヤと一つになったまま、溶けてしまえば良いのに。
そうすれば離れることもなく、またレンにつまらない感情を抱くこともなくなるだろう。
「はあ…イザヤ」
潤んだ眼で見上げると、何も言わず深くキスをしてくれる。
イザヤは全てを出し切った後も、僕の中にいた。
心地良い気怠さにぼ~っとしていると、イザヤは僕の背後に手をやり、ようやくベルトを解いてくれた。
「イタタタ……」
今まで力んでいたせいで、両腕とも感覚がおかしくなっている。
「あ~、しっかり痣になってますねぇ」
震える腕を上げて見ると、ベルトの痕がしっかり赤く残っていた。
「どうしてくれるんですか? コレ」
声は喘ぎ過ぎてガラガラ、両腕には何かで縛った痕、顔だって泣いたせいで眼が赤くなっているだろう。
高校二年の男子があってはならないことが、体に出ていた。
「ほっとけば治る」
確かにそうですけどネ。
イザヤは僕の腕を掴むと、痣を舐めた。
「舐めても治りませんよ?」
「だろうな」
ククッと喉の奥で笑いながら、それでも楽しそうに痣を舐め続ける。
…本当にセックスをしている以外では、理解できない人だ。
翌朝、僕もレンもヒドイ顔で起きた。
理由はお互い一緒なので、あえて言い出すことはしない。
「レン、昨夜は何時に帰ってきたの?」
「ん~っと、二時過ぎだったかな? ケイトに迎えに来てもらった」
…随分と頑張ったんだな。
僕も僕であの後幾度となく抱かれて、ついには失神。
何時頃に気を失ったのかとか、全然分からないのが怖い…。
その後イザヤがベッドから出て、レンを迎えに行ったことなんて全く分からなかった。
それでも朝食は僕に作らせるんだから、本当にサドだ。
「う~。眠い、疲れた」
レンはよっぽどダメージが残ったのか、テーブルの上に頭を乗せてしまう。
コレには少々罪悪感を感じる。
「イザヤ、今日ぐらいはレンを休ませてあげてくれませんか?」
イザヤは昨夜あれほど熱くなったのに、今はいつものように人形みたいな無表情。
…この切り替えの良さを、学びたい気もする。
「今日中にお前が情報を聞き出すのか?」
「そのつもりです。もうレンがいなくても、大丈夫ですよ」
「えっ!」
慌てて顔を上げるレンだが悟ってほしい。
休ませる為に言っていることを。
「おっオレ、まだ頑張れるよ?」
しかし純粋なコには通用しなかったか。
単純に僕に見捨てられたと思って、焦っているのがまた可愛い。
「レンは今日、休みな。後はマジシャンである僕の仕事だ」
「うっ…」
「大丈夫。レンのおかげでアイツの口は軽くなっているし、僕もそろそろ本腰入れたいから。ね?」
「でっでも……」
レンは何か言い辛そうに僕を見た後、イザヤを見る。
彼の怒りに触れないか、心配していることに気付いた。
「イザヤ、良いですよね?」
だから僕は満面の笑みを浮かべつつ、強い意思を込めてイザヤに話しかける。
「―好きにしろ」
珍しく了解を得た。
…昨夜好き勝手に僕を抱いて、性欲を処理できたから機嫌が良いんだろうか?
まっ、何はともあれ良いことだ。
僕は微笑みながら、レンの頭を撫でた。
「だって、レン。今日は家で大人しくしてなよ?」
「うっうん、ありがとう。ユウマ」
レンの表情に僅かに明るい色が浮かんだ。
…自覚したことありません、そんなこと。
でも長年体を合わせている彼が言うのだから、きっとそうなんだろう。
実際いじられると声にならない声が出るし。
そして音を立てられながら、突起に吸い付かれた。
「ああんっ、やぁっ!」
同時に挿入が深くなり、幾度も奥を抉られる。
熱を擦るスピードも速くなり、足が突っ張ってきた。
三ヵ所を同時に責められ、先端からは再び先走りの液が溢れ出てくる。
それがイザヤの手の中で、クチュクチュと音を立てていた。
僕の中の彼の欲望も質量を増し、より深く・強く僕を求めてくる。
それが何より嬉しい…!
今のイザヤは僕だけを見て、僕だけを感じてくれている。
それが自分の体で分かるんだから、ますます彼とのセックスに溺れてしまいそうだ。
たまらず頭を振ると、汗をびっしょりかいていることに気付く。
髪の毛が顔中に貼り付き、枕に染みを作るぐらい、彼とのセックスに夢中になっていた。
「ああ…やっ! はっ、んあぁあ!」
最奥を突かれたまま激しく揺さぶられ、僕は激しく射精した。
イザヤも僕の中で、欲望の熱を爆ぜる。
「あっ、やっ…熱い…!」
何度も腹の中に注がれ、その熱さに体の中から溶けるようだ。
…本当にイザヤと一つになったまま、溶けてしまえば良いのに。
そうすれば離れることもなく、またレンにつまらない感情を抱くこともなくなるだろう。
「はあ…イザヤ」
潤んだ眼で見上げると、何も言わず深くキスをしてくれる。
イザヤは全てを出し切った後も、僕の中にいた。
心地良い気怠さにぼ~っとしていると、イザヤは僕の背後に手をやり、ようやくベルトを解いてくれた。
「イタタタ……」
今まで力んでいたせいで、両腕とも感覚がおかしくなっている。
「あ~、しっかり痣になってますねぇ」
震える腕を上げて見ると、ベルトの痕がしっかり赤く残っていた。
「どうしてくれるんですか? コレ」
声は喘ぎ過ぎてガラガラ、両腕には何かで縛った痕、顔だって泣いたせいで眼が赤くなっているだろう。
高校二年の男子があってはならないことが、体に出ていた。
「ほっとけば治る」
確かにそうですけどネ。
イザヤは僕の腕を掴むと、痣を舐めた。
「舐めても治りませんよ?」
「だろうな」
ククッと喉の奥で笑いながら、それでも楽しそうに痣を舐め続ける。
…本当にセックスをしている以外では、理解できない人だ。
翌朝、僕もレンもヒドイ顔で起きた。
理由はお互い一緒なので、あえて言い出すことはしない。
「レン、昨夜は何時に帰ってきたの?」
「ん~っと、二時過ぎだったかな? ケイトに迎えに来てもらった」
…随分と頑張ったんだな。
僕も僕であの後幾度となく抱かれて、ついには失神。
何時頃に気を失ったのかとか、全然分からないのが怖い…。
その後イザヤがベッドから出て、レンを迎えに行ったことなんて全く分からなかった。
それでも朝食は僕に作らせるんだから、本当にサドだ。
「う~。眠い、疲れた」
レンはよっぽどダメージが残ったのか、テーブルの上に頭を乗せてしまう。
コレには少々罪悪感を感じる。
「イザヤ、今日ぐらいはレンを休ませてあげてくれませんか?」
イザヤは昨夜あれほど熱くなったのに、今はいつものように人形みたいな無表情。
…この切り替えの良さを、学びたい気もする。
「今日中にお前が情報を聞き出すのか?」
「そのつもりです。もうレンがいなくても、大丈夫ですよ」
「えっ!」
慌てて顔を上げるレンだが悟ってほしい。
休ませる為に言っていることを。
「おっオレ、まだ頑張れるよ?」
しかし純粋なコには通用しなかったか。
単純に僕に見捨てられたと思って、焦っているのがまた可愛い。
「レンは今日、休みな。後はマジシャンである僕の仕事だ」
「うっ…」
「大丈夫。レンのおかげでアイツの口は軽くなっているし、僕もそろそろ本腰入れたいから。ね?」
「でっでも……」
レンは何か言い辛そうに僕を見た後、イザヤを見る。
彼の怒りに触れないか、心配していることに気付いた。
「イザヤ、良いですよね?」
だから僕は満面の笑みを浮かべつつ、強い意思を込めてイザヤに話しかける。
「―好きにしろ」
珍しく了解を得た。
…昨夜好き勝手に僕を抱いて、性欲を処理できたから機嫌が良いんだろうか?
まっ、何はともあれ良いことだ。
僕は微笑みながら、レンの頭を撫でた。
「だって、レン。今日は家で大人しくしてなよ?」
「うっうん、ありがとう。ユウマ」
レンの表情に僅かに明るい色が浮かんだ。
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