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これは竜じゃねえ、でっけえウンコじゃ

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イチゴ「警察が味方になってくれるとはラッキーじゃ」

ミルク「はあ……」

ココア「ユーエフオーは自動で目的地に向かいます。そして、安全な所で降ろしてくれますが、そこからは徒歩での危険な移動になります」

ミルク「やだなあ……」

イチゴ「ホームシックけ?」

ミルク「家の方がマシかも。わざわざ死にに行くんだもん」

イチゴ「わしが守っちゃるけえ、安心せえ」

ミルク「イチゴが死んだらどうするの?」

イチゴ「なんちゅーこと言うんじゃ!怖くなってくるけ、やめて!」

ココア「二人とも私の話は聞いてます?」

ミルク「それどころじゃない」

ココア「貴女はリーダーですから、私とイチゴで必ず守ります。後ろに下がっていてください」

ミルク「後ろから食べられたらおしまいだもん」

イチゴ「困ったのう」

ココア「なら、ファミリアの召喚を試してみましょうか」

イチゴ「何じゃそれ」

ココア「ファミリアとは使い魔のことです。架空の生き物を具現化するかなり難しい魔法を使うので、世界でもほとんどおりません」

イチゴ「思い出した。テレビに出てた最強ファミリーの一つがファミリアを連れとったね」

ココア「それはモンスターテイマーのファミリー、オリオンサーカス団のことですね。六人全員が魔法使いで、みんながファミリアを連れています」

イチゴ「それじゃ。ドラゴンがかっこよかった」

ミルク「私はユニコーンが好き」

イチゴ「そんじゃ、さっそくココアに召喚してもらおう」

ココア「えーと、確かこのページ」

イチゴ「読めんのけ」

ココア「今さらですね。当然です。私は毎日きちんと勉強していますから」

イチゴ「その外道書には何が書いとるんじゃ」

ココア「イマジネーションのコツです。ミルクはユニコーンがよろしいのですか?」

ミルク「ううん。竜がいい」

ココア「ドラゴンとは別の蛇みたいな?」

ミルク「うん」

ココア「イメージが難しいですね」

ミルク「頑張って。私は絵が描けないから」

ココア「やってみます」

イチゴ「寝んの?」

ミルク「しっ!目をつむって瞑想するの!」

ココア「ううーん……」

イチゴ「ウンコしとるみたいじゃ」

ミルク「静かに!ほら見て、魔方陣が床に!」

イチゴ「何じゃ汚いのう」

ミルク「あ……」

イチゴ「ウンコが盛り上がってきよった。ありゃウンコじゃ」

ミルク「ココア、ちょっと待って。ストップ」

ココア「しっ!あともうちょっとです!」

イチゴ「もうちょいでウンコ出しきるぞ!いけ!」

ミルク「ココアやめて。もういいから、もうやめよう」

ココア「ふん!」

イチゴ「出たウンコじゃ!でっかいウンコじゃ!!ドラゴンウンコじゃあ!!!」

ココア「いやあー!」

クソ「ぶりゅぶりゅ」

ミルク「うええ……」

イチゴ「やり直しは出来んのけ?」

ココア「あ、本の内容が変わっています」

ミルク「だめじゃん!」

ココア「名前はゲリナメクジヨンダンクソマキドラゴン。争いが嫌いな優しい性格ですって」

ミルク「竜でもないじゃん!ウンコ決定じゃん!えええいいああ!!」

ココア「あーもう黙れ!仕方ないでしょう!そもそもこのバカが一生懸命イメージしてるときに横からウンコウンコウンコうるさいから」

イチゴ「わしのせいにすな。ココアの頭ん中がウンコじゃからウンコが出てきたんじゃ」

ココア「なんだと!おまえの頭ん中がクソまみれだ!」

イチゴ「口がクソ汚いのう」

ココア「歯磨きした!」

イチゴ「言葉が汚い言うとんじゃ。ウンコバカ」

ココア「ウンコバカは……おまえだあ!!」

イチゴ「ウンコ!ウンコウンコクソウンコ!!」

ミルク「喧嘩しないでえ!!」

クソ「ぷっ」

ココア「黙れクソ!」

クソ「……すぅ」
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