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ちょっくらでかけてくるぜ!
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明くる朝。
チト「ココ、よく聞きなさい」
ココ「今日も僕、左手の指が四本だよ」
チト「それがどうしたの」
ココ「明日こそ生えるかな?」
チト「かもね。て、いいから聞きなさい」
ココ「何?」
チト「今から家を出るよ」
ココ「え!?どうして!?」びっくり!
チト「金を稼ぐ」
ココ「お金ないの?」
チト「そう。最近、まともに飯食えてないでしょう」
ココ「うん。ひもじい」
チト「てわけで、行くよ」
ココ「やだよ!お父さんとお母さんと、チトも皆一緒がいい!」
ぺちん!
チト「甘ったれんじゃないよ!男でしょう!」
ココ「ふぇぇん……」しくしく
チト「泣くな」
ココ「だってえ……チトが……」しくしく
チト「ぶったのは謝るわ。ごめんね」なでなで
ココ「ん……」くすん
チト「ココ、一生会えないわけじゃないのよ。金を稼いだら帰るから」
ココ「本当?」
チト「嘘じゃねえよ」
ココ「……わかった」
チト「しゃあ!じゃあ、顔洗って、出掛ける準備をなさい」
ココ「はーい」
それから二人は準備をして、両親が出掛けるのを待ちました。
チト「二人とも、仕事に行ったね」
ココ「バイバイしてない」
チト「手紙を十枚も書いたでしょう。あーもったないもったない」
ココ「ねえ、いつ帰ってくるの?」
チト「さあね」
ココ「ええ……」
チト「シャキッとしなさい!男でしょう!」
ココ「はい!」シャキッ
そして二人は家を出て、両親の仕事場である明るい森とは反対の、深く暗い森の奥へと歩き出しました。
チト「あらあら嫌な感じー」
ココ「怖いよお……」ぎゅ
チト「狼とかいるしねえ」
ココ「チト、帰ろう!」
チト「帰り道わかるの?」
ココ「…………」ふりむき
チト「どう?」
ココ「わかんない」くびふりふり
チト「でしょう」
と。
闇が深まってきたところで、ココがグズりだしました。
ココ「チト、お腹空いた……」く~
二人は今日、何も食べていません。
もちろん食料はありません。
チト「あークソッたれ。町はどこよ」
ココ「あ!チト!」
チト「何よ」
ココ「あれ見て!」
二人の前に現れたのは、月明かりに照らされた、美しく立派なお菓子の家でした。
チト「ここで大人しく待ってなさい」
ココ「うん」
チト「ごめんくださーい」コンコン
しーん……。
チト「いないの?あ、いっけね。ドアノブ取れちゃった」カポン
ココ「チトー!」
チト「しゃあないよね」
てことで。
二人はムシャムシャしました。
チト「たまんねえよまったく……ん?」
するとそこへ、一人の老婆が帰宅しました。
老婆「あんた達、何をしているんだい?」
チト「見てわかるでしょう。腹減ってムシャムシャしてんの」むしゃり!
ココ「か、勝手にごめんなさい」ぺこり
老婆「そうかい……よし。じゃあ、二人ともお入り」
ココ「え?」
老婆「今日はここに泊まりなさい。御馳走もあるわよ」
ココ「いいの!?」
老婆「ほっほっほっ、かまいませんよ」にんまり
チト「でも、扉も屋根も窓もないしー」ためいき
老婆「たくさんムシャムシャしたねえ」
チト「ごめんね、おばあさん」
老婆「いいのいいの。ほら、元通り」
なんと老婆は魔女だったのです。
お菓子の家は、あっという間に元通り。
ココ「すごーい!魔女だ!」
チト「ココ。私達を食うつもりかもよ」
ココ「え」びくっ
魔女「大丈夫。そんなのメルヘンだけよ」にんまり
ココ「そうだよね!」
チト「メルヘン……ちっ。なーんか嫌な予感がするわ……でも」
こうして。
行く当てのない二人は、お菓子の家に泊めてもらうことにしましたとさ。
続け!
チト「ココ、よく聞きなさい」
ココ「今日も僕、左手の指が四本だよ」
チト「それがどうしたの」
ココ「明日こそ生えるかな?」
チト「かもね。て、いいから聞きなさい」
ココ「何?」
チト「今から家を出るよ」
ココ「え!?どうして!?」びっくり!
チト「金を稼ぐ」
ココ「お金ないの?」
チト「そう。最近、まともに飯食えてないでしょう」
ココ「うん。ひもじい」
チト「てわけで、行くよ」
ココ「やだよ!お父さんとお母さんと、チトも皆一緒がいい!」
ぺちん!
チト「甘ったれんじゃないよ!男でしょう!」
ココ「ふぇぇん……」しくしく
チト「泣くな」
ココ「だってえ……チトが……」しくしく
チト「ぶったのは謝るわ。ごめんね」なでなで
ココ「ん……」くすん
チト「ココ、一生会えないわけじゃないのよ。金を稼いだら帰るから」
ココ「本当?」
チト「嘘じゃねえよ」
ココ「……わかった」
チト「しゃあ!じゃあ、顔洗って、出掛ける準備をなさい」
ココ「はーい」
それから二人は準備をして、両親が出掛けるのを待ちました。
チト「二人とも、仕事に行ったね」
ココ「バイバイしてない」
チト「手紙を十枚も書いたでしょう。あーもったないもったない」
ココ「ねえ、いつ帰ってくるの?」
チト「さあね」
ココ「ええ……」
チト「シャキッとしなさい!男でしょう!」
ココ「はい!」シャキッ
そして二人は家を出て、両親の仕事場である明るい森とは反対の、深く暗い森の奥へと歩き出しました。
チト「あらあら嫌な感じー」
ココ「怖いよお……」ぎゅ
チト「狼とかいるしねえ」
ココ「チト、帰ろう!」
チト「帰り道わかるの?」
ココ「…………」ふりむき
チト「どう?」
ココ「わかんない」くびふりふり
チト「でしょう」
と。
闇が深まってきたところで、ココがグズりだしました。
ココ「チト、お腹空いた……」く~
二人は今日、何も食べていません。
もちろん食料はありません。
チト「あークソッたれ。町はどこよ」
ココ「あ!チト!」
チト「何よ」
ココ「あれ見て!」
二人の前に現れたのは、月明かりに照らされた、美しく立派なお菓子の家でした。
チト「ここで大人しく待ってなさい」
ココ「うん」
チト「ごめんくださーい」コンコン
しーん……。
チト「いないの?あ、いっけね。ドアノブ取れちゃった」カポン
ココ「チトー!」
チト「しゃあないよね」
てことで。
二人はムシャムシャしました。
チト「たまんねえよまったく……ん?」
するとそこへ、一人の老婆が帰宅しました。
老婆「あんた達、何をしているんだい?」
チト「見てわかるでしょう。腹減ってムシャムシャしてんの」むしゃり!
ココ「か、勝手にごめんなさい」ぺこり
老婆「そうかい……よし。じゃあ、二人ともお入り」
ココ「え?」
老婆「今日はここに泊まりなさい。御馳走もあるわよ」
ココ「いいの!?」
老婆「ほっほっほっ、かまいませんよ」にんまり
チト「でも、扉も屋根も窓もないしー」ためいき
老婆「たくさんムシャムシャしたねえ」
チト「ごめんね、おばあさん」
老婆「いいのいいの。ほら、元通り」
なんと老婆は魔女だったのです。
お菓子の家は、あっという間に元通り。
ココ「すごーい!魔女だ!」
チト「ココ。私達を食うつもりかもよ」
ココ「え」びくっ
魔女「大丈夫。そんなのメルヘンだけよ」にんまり
ココ「そうだよね!」
チト「メルヘン……ちっ。なーんか嫌な予感がするわ……でも」
こうして。
行く当てのない二人は、お菓子の家に泊めてもらうことにしましたとさ。
続け!
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