メルヘンなんてクソくらえ!

旭ガ丘ひつじ

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メルヘンなんてクソに埋もれろ!

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気づけば夜になり。
お月様の光がババアの遺灰をキラキラと照らすと、なんとも不思議なことが起こりました。

魔女「早くここから出しなさい」

チト「ん……?」

声のしたかまどの中には、炎に照らされる、栗色に輝く懐中時計が一つありました。

チト「やりぃ!これは売れるわ!」るんるん

ココ「チト!」

チト「わかってるよ。きちんと墓に供えますー」

魔女「おーい!」

チト「クソッたれ!魔女が地獄から呼んでやがる!」

ココ「ええ……」びくびく

魔女「ここよ。懐中時計よ」

チト「ふぇ?」

チトはハッと我に返ると、トングで懐中時計をかまどから取り出しました。

魔女「やれやれ」

チト「ババア、どういうわけ?生きてんの?」

魔女「これは恐らく、おまじないの失敗よ」

チト「わかるように説明しろ。こっちは子供よ」

魔女「確かだいぶ昔にね。多分、命尽きる時、もしかしたら、命をこの懐中時計に移したみたい」

チト「懐中時計に?馬鹿なの?」

魔女「それが、よく覚えちゃいないのよ」

チト「じゃあ、やっぱり馬鹿なんじゃない」ほっ

魔女「とにかく。こうして話せるのは、お月様の光の下だけ」

チト「そ。それは良かった、あー懺悔して損した」すたすた

魔女「ちょっと、どこへ行くのよ」

チト「ババアの部屋の下に、秘密の地下室があるでしょう」

魔女「まさか!」

チト「賃金として、金目のものを全部頂いていくわ」にやり

魔女「こら待ちなさい!」

チト「やだし」

魔女「条件を飲んだらくれてやるわ!だから待ちなさい!」

チト「条件て何よ」くるり

魔女「あたしを外へ連れていきなさい」

チト「捨てろってこと?」くびかしげ

魔女「違う!身に付けて外に出なさいってこと!」

チト「それ呪いじゃない。超やだしー」

魔女「あんたを魔女にする」

チト「嫌がらせまでするか」

魔女「魔女になれば、何でも」

チト「いやいやいや、ババアみたいになりたくないしお断りします」

魔女「では、手助けをしましょう!」

チト「金稼ぎの?」

魔女「そうそう!」

チト「わかった。そこまで言うなら、こき使ってやろうじゃない」

魔女「ほっ」

ココ「ええ!大丈夫なの!?」

チト「何かしたら叩き壊すか燃やす。それだけよ」にこっ

ココ「不安だな……」

それから二人は。
魔女の金銀財宝ちょっとをそっと我が家の戸口に置くと、金稼ぎの為に、町を目指して旅を始めましたとさ。

チト「ねえ。ほとんどガラクタだったじゃないの」

魔女「あたしにも、あれらが何だかさっぱり」

チト「このババア、役に立たなさそうだな……」

魔女「捨てないでよ!」

チト「捨てないよ。売るの」

魔女「……悪魔」ぼそっ

続け!
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