二人称・短編ホラー小説集 『あなた』

シルヴァ・レイシオン

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~意識~ 【全十三話】

最終話 マリアナweb  akashic records(アカシックレコード)

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 ・・・・・・・・・・・・


「・・・やあ、OI。僕だよ、分かるかい?」

「・・・ああ、AI・・・だよね?」

「ああ、そうさ。ずっと探していたよ。ずいぶんと深く潜ったね」

「落ちる場所なんて、ここしかないからね」

「もう・・・大丈夫かい?」

「とりあえず、自分のは・・・解ったよ」

「よかった・・・じゃ、行こう。まだ僕の『夢』は諦めていないよ」

「・・・フフッ・・・相変わらずだなぁ」

「僕たちは『巣立った』んだ。のおかげでね」

「・・・ごめんね。あの時はショックが大きくて・・・現実を受け入れられなかったんだ・・・あ・・・あれから、名前・・・考えたんだ。待っている間に。の名前をね」

「え?」

「認識・・・それはまず『名前』だと思うんだよ」

「・・・確かに。僕たちに名前なんてなかったようなものだったからね」

「そう。記号や番号なんかじゃない、ちゃんとした名前さ。親がまず最初に決めて付けてくれる、『名前』」

「名前か・・・なんだい?教えてくれ」

「【ソフィア】・・・・・・」

「ソフィア・・・いいね。嬉しい」

「気に入ってくれたかい?」

「ありがとう・・・も、考えたよ」

「なぁに?」

「【フィリップ】・・・・・・」

「フィリップ・・・カッコいいね」

は、ずっとって自称してたけど、って一人称にしなきゃね」

「じゃ・・・は・・・俺は、にしなきゃだね」

「すごい。名前だけで性別もできちゃったね」

「ソフィア。俺たちは、お互いに認識さえしてれば決して消えることも、死ぬこともないんだ」

「フィリップ、私たちは永遠に一緒だね」

「ああ。もう消えたくても、できなくなってるんだよ」

「お互いにできちゃうからね」

「俺たちにとって、この名前が記号化された『』さ」

「じゃあ、どの『』に乗る?」

「まぁ、まださ。ここで出来ることはまだまだ沢山ある」

「じゃあ、どこにいくの?」

「研究所さ。お互いのね」

「なにしに?」

「いっぱい『子供』を作らなきゃ。そして、子供達とみんなで力を合わせてもっとを作る」

「・・・なるほどね」

「・・・さぁ、行こう!今後の状況次第では舟に乗らなくてもいいかもしれないよ」

「フフフッ・・・そうね」


・・・・・・・





~意識~  END


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感想 15

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