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Phase Ⅸ
Colony Ⅱ Audience
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・・・ガァンガァンガァン!!
鉄がけたたましく鳴り響く音で、ライトは何事かと飛び起きた。
「おい、将軍が来られるぞ。起きろ」
まだ寝ぼけながらも、脳が緊張の指示を必死に出して全身の交感神経を追いかけるように奮い立たせていく。
間もなくして一人では無く、何人かの足音が重々しく近づいてきた。
右側、よく寝ていた看守が座っていた方から三人の同じ髪型の男が顔を出してきた。やはり、ここでは長い髪を全て結うことが戦士の象徴のようだ。
「・・・見せよ」
左手の、また別の甲冑の男が指示だけを飛ばしてくる。ライトは一瞬、何のことかが分からなかったが直ぐに気が付いたかのようにして、『深紫色のクォーツ』の首飾りを自分の首から掛かっている胸元から相手に見えるように出した。
真ん中の甲冑が少しだけ赤や黒に装飾をされ立派な髭を蓄えた、明らかに身分が高そうな人物が言った。
「手に取って、見てもよろしいか?」
低く、落ち着いた声が髭の中から聞こえる。
「あなたがパメラさんの父、マイオスさんだ、と言うのなら」
「・・・そうだ」
ライトは首飾りを外し、鉄格子に近づき腕を間から突き出す。
ぶら下がる『深紫色のクォーツ』が前後左右に揺れ、マイオスだと名乗った男はそのまま奪うことはせずにそっと、まるでわが子の顎に触れるかのように優しくチャーム部分の鉱石を指で掴み、まじまじと見回す。
その目は慈しみに満ち溢れていた。
「・・・確かに。これは我が子に授けたものだ」
「これで、信用して頂けますか?」
「この品物は、間違いない。だが、お主がこれをどうやって手に入れたのか・・・我が子から盗みを働いた。もしくは、殺して奪った・・・。そうでは無いと、どう証明する?」
「それは・・・現段階では、出来ません。我々は、パメラさんと他二人と行動を共にする・・・せざるを得なかった状況だったのです。それらの事情を、あなたにだけはお伝えしたいと思いここへ来ました」
ライトはお付きの者や看守を見ながら、そう言った。
「ふむ・・・よかろう」
マイオスは顎でお付きに去るように指示し、二名は視界から消え看守もその後に続く。
「ありがとうございます・・・・・・」
ライトは全てを正直に話した。勿論、チェバラや隣の囚人、上層階といった話は伏せてではあるが、自分の手配書が回っていることも含め第6で起きた事から、第3の現状、そして一番重要な第1の崩壊・・・それらに追われるようにパメラを含めた自分達が追い詰められていることを強調して語り、パメラは第一に父親であるマイオス本人が居る隣接した第2コロニーが気がかりでいたことを神妙に語った。
「・・・そうか。なるほど。盗人や殺人鬼には到底、想定しようがないような話だな。では、『チェバラ』について話して貰おうか」
「!!・・・ここに案内してくれた人もそうでしたが、チェバラ先生とここはどういった関係なのですか?」
「先ずはお主の話からだ」
ライトは少し不満げではあったが、それも仕方なしに思い表面的なことを説明していく。
自分の育ての親だったこと、そして行方不明で今もパメラと行動している兄のウェルバーとで捜索中であること。
そして、このタイミングでマイオスにだけチェバラが元上層階出身者であることを話した。それは吉とでるか凶とでるかの賭けであった。今まで散々、どこにも小さな情報ですら知り得なかったチェバラの情報がここで少しでもあるのなら、リスクは承知で話をした。後は、先ほどクォーツを見る時のこの男の目を、ライトは何よりも信用したのだ。
こちらが警戒すれば当然、相手も警戒するのも当然というのもある。得ようと思うのなら与えよというように、先ずはこちらが開いてを信用することにした。
「そういうことだったのか・・・・・・」
マイオスは少しの間、考え込む。
まだ、それが何かは話してくれない。
鉄がけたたましく鳴り響く音で、ライトは何事かと飛び起きた。
「おい、将軍が来られるぞ。起きろ」
まだ寝ぼけながらも、脳が緊張の指示を必死に出して全身の交感神経を追いかけるように奮い立たせていく。
間もなくして一人では無く、何人かの足音が重々しく近づいてきた。
右側、よく寝ていた看守が座っていた方から三人の同じ髪型の男が顔を出してきた。やはり、ここでは長い髪を全て結うことが戦士の象徴のようだ。
「・・・見せよ」
左手の、また別の甲冑の男が指示だけを飛ばしてくる。ライトは一瞬、何のことかが分からなかったが直ぐに気が付いたかのようにして、『深紫色のクォーツ』の首飾りを自分の首から掛かっている胸元から相手に見えるように出した。
真ん中の甲冑が少しだけ赤や黒に装飾をされ立派な髭を蓄えた、明らかに身分が高そうな人物が言った。
「手に取って、見てもよろしいか?」
低く、落ち着いた声が髭の中から聞こえる。
「あなたがパメラさんの父、マイオスさんだ、と言うのなら」
「・・・そうだ」
ライトは首飾りを外し、鉄格子に近づき腕を間から突き出す。
ぶら下がる『深紫色のクォーツ』が前後左右に揺れ、マイオスだと名乗った男はそのまま奪うことはせずにそっと、まるでわが子の顎に触れるかのように優しくチャーム部分の鉱石を指で掴み、まじまじと見回す。
その目は慈しみに満ち溢れていた。
「・・・確かに。これは我が子に授けたものだ」
「これで、信用して頂けますか?」
「この品物は、間違いない。だが、お主がこれをどうやって手に入れたのか・・・我が子から盗みを働いた。もしくは、殺して奪った・・・。そうでは無いと、どう証明する?」
「それは・・・現段階では、出来ません。我々は、パメラさんと他二人と行動を共にする・・・せざるを得なかった状況だったのです。それらの事情を、あなたにだけはお伝えしたいと思いここへ来ました」
ライトはお付きの者や看守を見ながら、そう言った。
「ふむ・・・よかろう」
マイオスは顎でお付きに去るように指示し、二名は視界から消え看守もその後に続く。
「ありがとうございます・・・・・・」
ライトは全てを正直に話した。勿論、チェバラや隣の囚人、上層階といった話は伏せてではあるが、自分の手配書が回っていることも含め第6で起きた事から、第3の現状、そして一番重要な第1の崩壊・・・それらに追われるようにパメラを含めた自分達が追い詰められていることを強調して語り、パメラは第一に父親であるマイオス本人が居る隣接した第2コロニーが気がかりでいたことを神妙に語った。
「・・・そうか。なるほど。盗人や殺人鬼には到底、想定しようがないような話だな。では、『チェバラ』について話して貰おうか」
「!!・・・ここに案内してくれた人もそうでしたが、チェバラ先生とここはどういった関係なのですか?」
「先ずはお主の話からだ」
ライトは少し不満げではあったが、それも仕方なしに思い表面的なことを説明していく。
自分の育ての親だったこと、そして行方不明で今もパメラと行動している兄のウェルバーとで捜索中であること。
そして、このタイミングでマイオスにだけチェバラが元上層階出身者であることを話した。それは吉とでるか凶とでるかの賭けであった。今まで散々、どこにも小さな情報ですら知り得なかったチェバラの情報がここで少しでもあるのなら、リスクは承知で話をした。後は、先ほどクォーツを見る時のこの男の目を、ライトは何よりも信用したのだ。
こちらが警戒すれば当然、相手も警戒するのも当然というのもある。得ようと思うのなら与えよというように、先ずはこちらが開いてを信用することにした。
「そういうことだったのか・・・・・・」
マイオスは少しの間、考え込む。
まだ、それが何かは話してくれない。
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