『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase Ⅹ

Devil's Forest Folklore

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 翌朝、起きてみるとふくよかなフォレスターがまた新たな医療セットと簡単な朝食を持ってやってきていた。

「起キタカ。ホレ」

 パメラは品々を受け取ってお礼を言う。
 間もなくして、一緒にセーラの横で寝ていたチェロが起き出した。

「・・・『マオリ』!」

 チェロと、少年に『マオリ』と呼ばれたふくよかなフォレスターが二人で何だかを話している。パメラは医療セットを手にしたまま、笑顔で膠着するしかない間が生まれた。


 いくつかのやり取りの後、チェロは二人に手を振ってから元気よく小屋を去って行った。


 マオリはチェロが帰った所を見計らい、神妙な面持ちで話し始める。
 その話とは、フォレスター内にも古くからの言い伝え、伝承があるという。遠い先祖から代々の長へと語り継がられ、一部では子供の遊び歌や就寝前の子守歌のように伝説として語られる様な話すらもあるようだった。

 ライトがチェバラから聞いた『Fátima Gateファティマ・ゲート正教』から始まる『ファティマ伝記』よりも遥かに昔、何度かこの世界は終焉を迎えては復興を繰りかえしていると言う。


【人が集まりし処、荒ぶれる人現る
 悪霊に憑かれし者、悪霊を呼びまた他を憑けし呪いを広げる】
 
【怒涛の如く、天からの怒号が鳴り響き時、地上では数多の悪魔を引き連れ舞い降りる
 高らかな奇音と共に仲間は倒れ、瞬く間に悪霊共々、一掃され行く】

【天より悪魔が降り注ぎ、人が集まりし処
 業火の如く焼かれ夜が訪れず
 悪魔が地獄の炎を手に、人々を求め彷徨い歩く】

【コペリとイグルは森を住処にし、勇敢にも数多の悪魔と悪霊を討伐し森を聖地として君臨する】


 子供達への物語はコペリとイグルという英雄に纏わる話が大半だが、長老とシャーマン、長である一番の戦士には全てを言い伝えられていて、終焉の時に備えた準備をいつでもしていると言われている。

 マオリはパメラの話を聞いて、伝承の一つ目にあたる現象がコロニア内部にて起きていると感じ、長老の元へと確認しに行っていた。

「・・・長老、恐レテイタ。多分、言い伝え、始マル。お前タチ、一緒ニ来イ」

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