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第46話 ちょっと行き詰りました
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「加速器を使って余剰次元に干渉する……ということかね?」
ローレン艦長が聞き返す。
「はい、簡単に言えばそうなります。その加速器を動かし、干渉するために戦艦が必要になってくるのです」
「ははぁ、そうなのか……」
その話を聞いて、後ろで銃を構えている保安部員がザワザワとしだす。
「余剰次元に干渉するだと……?」
「そんなことをするなんて……」
「第4銀河艦隊でもまだ難しい技術の一つだというのに……」
そんなコソコソ話をしている部員に、先ほどまで先頭を歩いていた保安部員の班長が叫ぶ。
「貴様ら、狼狽えるな! こいつらの言っていることは出まかせだ! こいつらにそんなことができるわけない!」
それを聞いた保安部員は各々気を引き締めなおすが、それでも動揺は隠せていないようだ。
それに対して、ローレン艦長はかなり冷静である。
「なるほどな……。ちなみに、その加速器で余剰次元に干渉できる確率はどの程度あるか、今ここで概算を出せるかね?」
「そうですね……。高く見積もるなら、加速器で行われる衝突回数5万回に1回発生するくらいでしょうか」
「……それってどうなんだ?」
九王の発言に、小堀が聞く。
「正直、希望的観測すぎる数値です。もっともらしい数字を出すなら、衝突回数50億回に1回発生するなら御の字といったところでしょうか」
「うっひゃー、それは大変だ」
小堀がワザとらしく驚く。
「それだけ加速器での衝突は回数をこなさなければなりません。そのためにも、加速器を最大限に利用できるように、外部から動力となる電気を供給する必要があるのです」
「そのための戦艦というわけか」
ローレン艦長が納得したように言う。そして少しの間考えた後、ローレン艦長は指示を出した。
「保安部、彼らへ向けている銃を下ろしてくれないか」
「艦長! こいつらはスパイの容疑者と地球残存人類遺産ですよ!? そんな連中相手に譲歩など不要です!」
「いいから下ろしてくれ。彼らはおそらくそういう類いの人間ではない」
ローレン艦長からの命令により、保安部員は仕方なく銃口を下に向ける。
「感謝します、艦長」
「いや、礼には及ばない。いつまでも銃を向けられていたら、せっかくの話し合いも無駄になると思ってね」
そういってローレン艦長は、背もたれに体を預け、一つ溜息を吐く。
「真空崩壊を防げるのなら、君たちの案に乗りたいところだ。しかし、第185突撃調査隊には標準戦艦が配備されていなくてな。仮に第185突撃調査隊の司令部に問い合わせたところで、どうにもならない状態なのだ」
「では、さらに上に進言するのはどうでしょう?」
「私の権限ではどうしようもないな。せいぜい第185突撃調査隊の司令部が限界だろう」
「それじゃあ、八方ふさがりですね……」
一同が悩んでしまった。このままソルレイバーストを放置していたら、いずれ真空崩壊が発生してしまう。しかし、それが発生するのが3秒後なのか、3万年後なのか分からない。手が打てる時に打ったほうが確実なのだが、上申するにはあまりにも根拠が薄い。結果、動くことすらままならない状態なのだ。
「どうしたもんかねぇ……」
小堀がお手上げと言わんばかりに、頭の後ろで手を組む。九王もここまでか、と考えていた。
その時、手を上げる人間が一人。シュートリヒである。
「あー、すごく言いにくいんだが、俺は第22巡航部隊の司令部直属調査員なんだ」
その瞬間、シン以外の全員が一斉にシュートリヒの方を見る。
「お前っ……、なんでそんな大事な情報を隠してたんだよ!?」
「いや、隠していたわけではないが……」
「そうだ。俺には最初から話していた」
シンがケロッと答える。
しかし、これで希望が見えてきたのは間違いない。
「第22巡航部隊司令部なら、十分に話を聞いてくれる可能性がある。うん、これなら行ける気がするぞ」
ローレン艦長がそのように言う。
希望が見え始めた。
ローレン艦長が聞き返す。
「はい、簡単に言えばそうなります。その加速器を動かし、干渉するために戦艦が必要になってくるのです」
「ははぁ、そうなのか……」
その話を聞いて、後ろで銃を構えている保安部員がザワザワとしだす。
「余剰次元に干渉するだと……?」
「そんなことをするなんて……」
「第4銀河艦隊でもまだ難しい技術の一つだというのに……」
そんなコソコソ話をしている部員に、先ほどまで先頭を歩いていた保安部員の班長が叫ぶ。
「貴様ら、狼狽えるな! こいつらの言っていることは出まかせだ! こいつらにそんなことができるわけない!」
それを聞いた保安部員は各々気を引き締めなおすが、それでも動揺は隠せていないようだ。
それに対して、ローレン艦長はかなり冷静である。
「なるほどな……。ちなみに、その加速器で余剰次元に干渉できる確率はどの程度あるか、今ここで概算を出せるかね?」
「そうですね……。高く見積もるなら、加速器で行われる衝突回数5万回に1回発生するくらいでしょうか」
「……それってどうなんだ?」
九王の発言に、小堀が聞く。
「正直、希望的観測すぎる数値です。もっともらしい数字を出すなら、衝突回数50億回に1回発生するなら御の字といったところでしょうか」
「うっひゃー、それは大変だ」
小堀がワザとらしく驚く。
「それだけ加速器での衝突は回数をこなさなければなりません。そのためにも、加速器を最大限に利用できるように、外部から動力となる電気を供給する必要があるのです」
「そのための戦艦というわけか」
ローレン艦長が納得したように言う。そして少しの間考えた後、ローレン艦長は指示を出した。
「保安部、彼らへ向けている銃を下ろしてくれないか」
「艦長! こいつらはスパイの容疑者と地球残存人類遺産ですよ!? そんな連中相手に譲歩など不要です!」
「いいから下ろしてくれ。彼らはおそらくそういう類いの人間ではない」
ローレン艦長からの命令により、保安部員は仕方なく銃口を下に向ける。
「感謝します、艦長」
「いや、礼には及ばない。いつまでも銃を向けられていたら、せっかくの話し合いも無駄になると思ってね」
そういってローレン艦長は、背もたれに体を預け、一つ溜息を吐く。
「真空崩壊を防げるのなら、君たちの案に乗りたいところだ。しかし、第185突撃調査隊には標準戦艦が配備されていなくてな。仮に第185突撃調査隊の司令部に問い合わせたところで、どうにもならない状態なのだ」
「では、さらに上に進言するのはどうでしょう?」
「私の権限ではどうしようもないな。せいぜい第185突撃調査隊の司令部が限界だろう」
「それじゃあ、八方ふさがりですね……」
一同が悩んでしまった。このままソルレイバーストを放置していたら、いずれ真空崩壊が発生してしまう。しかし、それが発生するのが3秒後なのか、3万年後なのか分からない。手が打てる時に打ったほうが確実なのだが、上申するにはあまりにも根拠が薄い。結果、動くことすらままならない状態なのだ。
「どうしたもんかねぇ……」
小堀がお手上げと言わんばかりに、頭の後ろで手を組む。九王もここまでか、と考えていた。
その時、手を上げる人間が一人。シュートリヒである。
「あー、すごく言いにくいんだが、俺は第22巡航部隊の司令部直属調査員なんだ」
その瞬間、シン以外の全員が一斉にシュートリヒの方を見る。
「お前っ……、なんでそんな大事な情報を隠してたんだよ!?」
「いや、隠していたわけではないが……」
「そうだ。俺には最初から話していた」
シンがケロッと答える。
しかし、これで希望が見えてきたのは間違いない。
「第22巡航部隊司令部なら、十分に話を聞いてくれる可能性がある。うん、これなら行ける気がするぞ」
ローレン艦長がそのように言う。
希望が見え始めた。
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