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2.遭遇
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(※少々グロテスクなシーンがございます。ご注意ください。)
「えっと、オルトの実は確かここら辺に…、あ。あった!ふふ、これでまた美味しいオルト汁が飲めます。」
オルトの実というのは、小屋から出て少し遠い森の中で採れる、リンゴくらいの大きな実。でも味は前世で言うブドウみたいな感じ。
僕はオルトの実を三、四つ摘んでかごの中に入れる。
「ふぅー、そろそろ帰らないと。日が落ちてしまいますね。」
小屋を出た時はサンサンと照っていた太陽が、今は西に沈みかけていた。
たったった、と小走りで森を走り抜け、入り口まで来た時、「きゃああああああああッッ!!!!」という悲鳴が、すぐ近くで聞こえた。
僕は思わず立ち止まって、後ろを振り返った。
声が聞こえた方向は森の中だ。日はもうほとんど沈みかけていて、空も茜色から藍色へと変わっていく。
今森の中に入れば、確実に日は沈んで帰るときは真っ暗だ。というか、帰れるかどうかもわからない。
だからと言って、悲鳴が聞こえたのに放置して帰るのは……。
「はぁ……。仕方がありません。スイ、ルドルフさんに少し帰るのが遅れると、伝えて来てくれませんか?」
〈ん、いいよ~!〉
スイは僕の言葉にうなずくと、パタパタと飛んで行った。
「誰かいらっしゃいますかーーー?誰かーーーー?……!!」
森の中に戻って数分、走り続けてやっと人影を見つけた時には、すでに森は暗くなっていた。
その人影は全く動くことがなく、ただ立ったままだ。
「あの、大丈夫で、すか……ひっ……!!」
――人影の傍に、何か、いる。
次第に、ぐちゃ、ぐちゃ、と気味の悪い音が聞こえてきて、僕は震えあがった。
魔獣だ。
魔獣が、人を…………喰っている。
ブンッ、と魔獣が食べていた人を僕のすぐ近くに投げ飛ばした。
喰われた跡を思いっきり見てしまって、一瞬で胃の中の物がせりあがっていくのを感じた。
「グウォォォォォォォォォッッッ!!!」
魔獣が大きな咆哮を上げ、一瞬で僕の元へ来ると、その巨大な口を開けた。
――喰われる。死ぬ。死ぬ。嫌だ、嫌だ、まだ死にたくない。嫌だ嫌だ。
直感的に死を感じた僕はぎゅっと目を瞑る。
次の瞬間、喰われると思っていた僕の身体は、強い力に抱き寄せられた。
ズバッ、と肉の斬れる音に恐る恐る目を開けば、先程僕を喰おうとした魔獣が、目の前で血を流しながら倒れた。
「おい、大丈夫か?」
低い声が、自分の上から聞こえる。
「は…い、…」
「ッ、しっかりしろ!」
体の力が抜け、ぐらりと視界が歪む。
霞む意識の中、僕の目に映ったのは、綺麗な藍色の瞳だった。
「えっと、オルトの実は確かここら辺に…、あ。あった!ふふ、これでまた美味しいオルト汁が飲めます。」
オルトの実というのは、小屋から出て少し遠い森の中で採れる、リンゴくらいの大きな実。でも味は前世で言うブドウみたいな感じ。
僕はオルトの実を三、四つ摘んでかごの中に入れる。
「ふぅー、そろそろ帰らないと。日が落ちてしまいますね。」
小屋を出た時はサンサンと照っていた太陽が、今は西に沈みかけていた。
たったった、と小走りで森を走り抜け、入り口まで来た時、「きゃああああああああッッ!!!!」という悲鳴が、すぐ近くで聞こえた。
僕は思わず立ち止まって、後ろを振り返った。
声が聞こえた方向は森の中だ。日はもうほとんど沈みかけていて、空も茜色から藍色へと変わっていく。
今森の中に入れば、確実に日は沈んで帰るときは真っ暗だ。というか、帰れるかどうかもわからない。
だからと言って、悲鳴が聞こえたのに放置して帰るのは……。
「はぁ……。仕方がありません。スイ、ルドルフさんに少し帰るのが遅れると、伝えて来てくれませんか?」
〈ん、いいよ~!〉
スイは僕の言葉にうなずくと、パタパタと飛んで行った。
「誰かいらっしゃいますかーーー?誰かーーーー?……!!」
森の中に戻って数分、走り続けてやっと人影を見つけた時には、すでに森は暗くなっていた。
その人影は全く動くことがなく、ただ立ったままだ。
「あの、大丈夫で、すか……ひっ……!!」
――人影の傍に、何か、いる。
次第に、ぐちゃ、ぐちゃ、と気味の悪い音が聞こえてきて、僕は震えあがった。
魔獣だ。
魔獣が、人を…………喰っている。
ブンッ、と魔獣が食べていた人を僕のすぐ近くに投げ飛ばした。
喰われた跡を思いっきり見てしまって、一瞬で胃の中の物がせりあがっていくのを感じた。
「グウォォォォォォォォォッッッ!!!」
魔獣が大きな咆哮を上げ、一瞬で僕の元へ来ると、その巨大な口を開けた。
――喰われる。死ぬ。死ぬ。嫌だ、嫌だ、まだ死にたくない。嫌だ嫌だ。
直感的に死を感じた僕はぎゅっと目を瞑る。
次の瞬間、喰われると思っていた僕の身体は、強い力に抱き寄せられた。
ズバッ、と肉の斬れる音に恐る恐る目を開けば、先程僕を喰おうとした魔獣が、目の前で血を流しながら倒れた。
「おい、大丈夫か?」
低い声が、自分の上から聞こえる。
「は…い、…」
「ッ、しっかりしろ!」
体の力が抜け、ぐらりと視界が歪む。
霞む意識の中、僕の目に映ったのは、綺麗な藍色の瞳だった。
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