異世界でエルフに転生したら狙われている件

紅音

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6.出立(第一部 完結)

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レオンさんの部屋で朝食を取った後、僕はミリアさんとファルコンさん、そしてレオンさんの三人に囲まれていた。



「それでお前は、これからどうする?」

レオンさんの問いに、僕は少し考える。

どうする、というのは、レオンさん達について行くか、このままここにいるか、てことを聞かれているんだろう。



「…わかりません。皆さんについて行けばいいのか、この場にいた方がいいのか、どちらがいいか、僕にはわかりません。…でも、一番わからないのは、ほとんど初対面の僕に、皆さんはどうしてこんなにも優しくしてくれているかです。」

本当は今すぐにでも連れて行って欲しい。

もう二度と、あのような目には会いたくない。

ルドルフさんに願われた分までちゃんと、

生きたい。




「…私は純粋に、アルフレイド君がいい子だと思ってるからよ。礼儀が正しくて、なにより、笑った顔が超可愛い!可愛いは正義よ!」

ミリアさんはえくぼを見せながら笑う。

「俺もそう思うぜ。俺、見た目が熊だから、俺を初めて見た奴はみんな怖がるのに、お前は怖がらなかった。それだけで十分、俺は嬉しい。」

確かに、言われてみれば僕はファルコンさんをあまり怖いとは思わなかった。むしろ面白い人っていう印象の方が強い。

「俺は……、いや、俺も実は何でお前にここまで関わっているのか、自分でもわからない。でも、体が勝手に、お前を助けようとする。お前の傍に居たいと思う。お前が傷付くところを、見ていられないんだ。」

「!!………僕の存在が、旅の、いえ。皆様の邪魔になるかもしれません。」

「図体のでかいファルコンと比べたら全然マシよ!ていうか邪魔なんて天と地がひっくり返っても思わないわ!」

「ミリア!?お前やっぱり俺とレオンに対する当たり最近強くない?あ、大丈夫。アルフレイド君のことは邪魔なんて一ミリも思わねぇから。」


「邪魔じゃない。絶対邪魔じゃない。」

ああ、ダメだ。

「……僕が、邪魔だと思う日が、来るかもしれません。」

こんなに幸せだと、また神に叱られる。

「そんな日は絶対来ない。そんな未来は俺が断ち切る。」


「…っ…、…………皆さんについて行っても、いい、ですか……?」







「もちろんだ。共に行こう。共に……生きよう。」
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