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7.悪事
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「お兄さん、オルトの実を四ついただけますか?」
…僕がレオンさん達に出会って、一緒に旅をするようになってから五か月。
僕は、回復魔法を一通り使えるようになって、魔力制御も出来るようになった。
今は骨折とかなら普通に治せるし、毒や、麻痺状態を解くことも出来る。
ただ、もともとエルフは魔力量が多いけど、やはりいっぺんに使いすぎるとすぐにふらついて倒れてしまう。
まあ、眠れば体力も魔力も回復するのでそこまで心配することでもないと思うが。
あ。あと、一緒に旅をしていて僕はとんでもないことを知った。
それは、レオンさんもファルコンさんもミリアさんも、みんな強くて、どうしてただの旅人なのにこんなにも強いんだと聞いたときだ。
レオンさんは、本当はただの旅人ではなく、『勇者』で、しかも、フィクゼシア王国の『第三王子』なんだそうだ。それで、ファルコンさんはそれの元護衛騎士隊長。ミリアさんはレオンさんの幼馴染で、男爵令嬢なんだとか。
国のみんなはレオンさん達のことをよく知っているみたいで、とても気さくに話しかけている。
どうやらレオンさんは、王城から出て三人でいろんな街を見に行っていたらしく、それで、フィクゼシア王国のどこにいってもみんなレオンさんのことは知っているし、そこまで気を張らないで、楽に話せるようだ。
閑話休題。
そんなこんなで、今僕は、フィクゼシア王国の最西端にある、シクリーの街へと来ていた。
「ほい。オルトの実、300円だよ。…にしても兄ちゃん、あんたいくつだ?もしも16歳以下なら、夜道は出歩かない方がいいぜ。」
お兄さんがそんなことを言うワケは、最近、この街で起こっている事件と関係がある。
なんでも、昨日泊まった宿屋で聞いた話では、12歳から16歳くらいの子供が連れ去られる事件が横行しているようだ。
そして、攫われた子供は今もなお、戻って来ないという…。
と、それよりも今は。
「ありがとうございます。初めて初対面の方に男性として認識してもらえました。」
心配されるよりこっちの方が、僕としては、数倍嬉しいのである。
…僕がレオンさん達に出会って、一緒に旅をするようになってから五か月。
僕は、回復魔法を一通り使えるようになって、魔力制御も出来るようになった。
今は骨折とかなら普通に治せるし、毒や、麻痺状態を解くことも出来る。
ただ、もともとエルフは魔力量が多いけど、やはりいっぺんに使いすぎるとすぐにふらついて倒れてしまう。
まあ、眠れば体力も魔力も回復するのでそこまで心配することでもないと思うが。
あ。あと、一緒に旅をしていて僕はとんでもないことを知った。
それは、レオンさんもファルコンさんもミリアさんも、みんな強くて、どうしてただの旅人なのにこんなにも強いんだと聞いたときだ。
レオンさんは、本当はただの旅人ではなく、『勇者』で、しかも、フィクゼシア王国の『第三王子』なんだそうだ。それで、ファルコンさんはそれの元護衛騎士隊長。ミリアさんはレオンさんの幼馴染で、男爵令嬢なんだとか。
国のみんなはレオンさん達のことをよく知っているみたいで、とても気さくに話しかけている。
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