52 / 54
17.告白
48
しおりを挟む
チュッというリップ音を立てながら、レオンさんは僕の手の指輪が嵌められた部分にキスを落とした。
そんな音が凄く遠くで聞こえた気がして。
頬に熱が集まっていくのが分かって、慌てて両手で顔を覆った。
今の状況に、頭が追い付かなくて混乱する。
レオンさんが、僕を好き…?
番になってほしい…?
「あ。言い忘れていたが、もちろん、恋愛対象として好きだぞ。番と言ってるしな。」
先程までの緊張した様子はどこへやら、レオンさんはフッと微笑んで恥ずかしげもなくそんなことを言う。
きっと僕は、レオンさんに『恋』をしていて。
そんな彼と仲の良い人に、嫉妬感情を抱いていた。
最近、どうしようもないほどに高鳴っていた鼓動と、胸の痛みの原因はこれだったんだ。
そうわかったら、……途端に、視界が滲んで。
もう、何度目かわからない。
こんなに溢れてしまっては、いつか枯れてしまう。
それでも、零れていくんだ。
止まらない。
止められない。
「…うっ…、ぇぐ…っ…、うそ、…」
「なっ、ア、アル、どうした?そんなに俺が嫌か!?」
「ちが、っ、違うんです…、ただ、うれし、くって、…!」
「嬉しい、って……、!」
まだ芽生えたばかりの気持ちだ。
自分でその思いに気付いたのはついさっきだ。
それでも、僕は――。
「レオンさんが、すき、大好き…っ、……」
そんな音が凄く遠くで聞こえた気がして。
頬に熱が集まっていくのが分かって、慌てて両手で顔を覆った。
今の状況に、頭が追い付かなくて混乱する。
レオンさんが、僕を好き…?
番になってほしい…?
「あ。言い忘れていたが、もちろん、恋愛対象として好きだぞ。番と言ってるしな。」
先程までの緊張した様子はどこへやら、レオンさんはフッと微笑んで恥ずかしげもなくそんなことを言う。
きっと僕は、レオンさんに『恋』をしていて。
そんな彼と仲の良い人に、嫉妬感情を抱いていた。
最近、どうしようもないほどに高鳴っていた鼓動と、胸の痛みの原因はこれだったんだ。
そうわかったら、……途端に、視界が滲んで。
もう、何度目かわからない。
こんなに溢れてしまっては、いつか枯れてしまう。
それでも、零れていくんだ。
止まらない。
止められない。
「…うっ…、ぇぐ…っ…、うそ、…」
「なっ、ア、アル、どうした?そんなに俺が嫌か!?」
「ちが、っ、違うんです…、ただ、うれし、くって、…!」
「嬉しい、って……、!」
まだ芽生えたばかりの気持ちだ。
自分でその思いに気付いたのはついさっきだ。
それでも、僕は――。
「レオンさんが、すき、大好き…っ、……」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
398
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる