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20.祝福
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「………レオンさん、起きて下さい」
「ん…、……アルか…。」
「こら、僕の顔を見て二度寝しないで下さい。もう朝ですよ。…ていうか、その、毎朝こうして抱き締めるの、いい加減やめませんか?」「嫌だ」
即答された。しかも凄くむすっとした表情で。
普段あまり感情を顔に出さないレオンさんが、僕の前ではこうだから、ついついおかしくて笑ってしまう。
「…ふふっ、冗談です。でも、抱き締める時間はもうおしまいです。ほら、起きましょう?」
レオンさんはこくりと頷き、むくっと体を起こした。
「っ、わ…!」
ベッドから下りた途端、昨晩の行為の影響で全身に鈍痛が走り足元がふらつくが、倒れる寸前でレオンさんが僕の体を抱き留めてくれた。
「…運ぶ」
後頭部と膝裏に手が回され、勢いよく持ち上げられる。
「待っ、またお姫様抱っこですか!!」
「歩くの、辛いんだろう?」
「い、いえ、支えてもらうだけで大丈夫ですからっ……って、レオンさん僕の話聞く気ないですよね!?」
結局、問答無用で僕は姫抱きにされたまま部屋を出て、そのままミリアさん達に朝の挨拶をする形になった…。
「ん…、……アルか…。」
「こら、僕の顔を見て二度寝しないで下さい。もう朝ですよ。…ていうか、その、毎朝こうして抱き締めるの、いい加減やめませんか?」「嫌だ」
即答された。しかも凄くむすっとした表情で。
普段あまり感情を顔に出さないレオンさんが、僕の前ではこうだから、ついついおかしくて笑ってしまう。
「…ふふっ、冗談です。でも、抱き締める時間はもうおしまいです。ほら、起きましょう?」
レオンさんはこくりと頷き、むくっと体を起こした。
「っ、わ…!」
ベッドから下りた途端、昨晩の行為の影響で全身に鈍痛が走り足元がふらつくが、倒れる寸前でレオンさんが僕の体を抱き留めてくれた。
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