異世界でエルフに転生したら狙われている件

21.家族

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リヒトの言葉に驚かされて固まっていたその時、部屋の扉が開き、ミリアとファルコが入ってきた。

二人は扉の外からリヒトの話を聞いていたらしく、なかなかいいことを言う、とリヒトのことを褒めていた。

「で、決心はついたのか？」

「…ああ。」

「なあレオン。さっきのリヒトの話もそうだが、……嫁さんが辛い時は寄り添ってやるのが旦那ってもんじゃねぇのか？」

「！……未だに片思いのままのお前には言われても説得力ないな、と言いたいところだが、…一理ある。」

「おう、軽口叩ける程度には回復したんだな。んじゃとっとと慰めに行ってこい。大切な人ってのは、そうそう長く待ってくれねぇもんだぜ。」

「…分かってる」

アルとお揃いで買った指輪を軽く撫でながら、俺は座っていた椅子から立ち上がり、部屋を出た。