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私を金づるとしか思わない婚約者と妹にはお別れを…あなた達がどうなろうと知りません。
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「…婚約したのは、あいつの金が目当てだ。」
そう言って、嘲笑う婚約者。
あなたは…私を愛していなかったのね。
そして、彼の腕の中に居たのは妹だった。
「そうよね。お金を貯め込んでるくらいしか、あの人に価値はないわ。」
あなたが、そんな事を言える立場?
これまであなたの不祥事を解決してきたのは、姉である私のお金じゃない!
妹の性格が最悪なのは分かってたけど…まさか、あの人までそんな人間だったなんて。
妹のおかげで、婚約者の本性を知った私。
こんな男とは、もう婚約破棄します。
ここからが、私の新しい人生の始まりだわ─。
※※※
「俺と婚約破棄したいとは、一体どういう事だ!」
「しかも、この家を出て行くですって!?」
「あなたたちの裏切りに気付いたのと…妹の為に、私の人生を犠牲にするのに嫌気が差したのよ。」
「犠牲って、私は別に何も─」
「あなたが私の友人の恋人に手を出したせいで、私は友人たちから縁を切られてしまった。そのせいで学園に居づらくなり、私は結局退学したわ。それからは、ずっとあなたの不祥事に振り回され…その度にあなたにお金をせびられて…。」
「そんなの、姉ならしてくれて当然でしょう!?」
「そうだ!それにお前に出て行かれたら、この家は…俺たちは終わりだ!」
「私たち、お姉様が居ないと大変な事になるの。」
この二人は私のお金を当てにし、あちこちからお金を借りたせいで、借金まみれなのだ。
「そんなの知りません。大体、あなたを助けるのは前回の不祥事で最後だと、そういう約束だった。だから、その借金を私がどうにかしてあげる事は絶対にないわ。それに…私は既に、住む先も決まってますから。」
「そ、そんな…私たちを捨てて、誰の所へ行こうってのよ!?」
「それは、俺の屋敷だ。」
部屋に入って来たのは、私の幼馴染だった。
「彼女は学校こそ辞めてしまったものの、とても優秀な女性だ。だから、俺の家の事業を手伝ってもらう事にした。そして…いずれは、俺の婚約者になって貰う。彼女は、こんな所でお前たちに食い物にされて一生を終わらせていい女性ではない!」
「そ、そんな…。」
「…という事で、私は新しい人生を歩むので…あなたたちとはここでお別れです。私を金づるとしか思わないあなたたちなど、どうなろうと知りません。」
「お姉様、行かないで…私を見捨てて幸せになるなんて、酷いわ!」
「頼む、もう一度考え直してくれ~!」
私は泣いてすがる二人を無視し、家を後にした。
そして幼馴染の家で暮らし始め、彼の事業を手伝い始めた。
すると最近になり、私の発案した商品が評価され…更にある賞の受賞も決まった。
おかげで私は、その功績を多くの人から褒め称えられる事となったのだ─。
お金しか価値がないと罵られていた私だったのに…こんなふうに人から認められるなんて、とても嬉しいわ。
「…全てあなたのおかげね。あなたが私に手を差し伸べてくれなかったら、今の私は存在していないわ。」
「いや、君が努力したからこそだ。これは、俺の気持ちなんだが…受け取ってくれるかい?」
彼は手にした箱を開けると、それを私に差し出した。
「指輪─?」
「婚約指輪だ。約束していただろう?君を、いずれ俺の婚約者にすると。俺の気持ち…迷惑だろうか?」
「そんな訳ない…とても嬉しいわ!」
私はその指輪を受け取り、彼の胸へと飛び込んだ─。
一方、私に出て行かれた元婚約者と妹は、借金を返す当てがなくなり、とうとう破産してしまった。
そして、最後は奴隷として他国へ売られて行き…今では、どこでどうしているのか分からない。
でも…そのおかげで、すっぱり縁が切れて良かったわ。
お金以外に自分の価値が認められ、私だけを愛してくれる人に出会え…今の私は、とても幸せな毎日を送っている─。
そう言って、嘲笑う婚約者。
あなたは…私を愛していなかったのね。
そして、彼の腕の中に居たのは妹だった。
「そうよね。お金を貯め込んでるくらいしか、あの人に価値はないわ。」
あなたが、そんな事を言える立場?
これまであなたの不祥事を解決してきたのは、姉である私のお金じゃない!
妹の性格が最悪なのは分かってたけど…まさか、あの人までそんな人間だったなんて。
妹のおかげで、婚約者の本性を知った私。
こんな男とは、もう婚約破棄します。
ここからが、私の新しい人生の始まりだわ─。
※※※
「俺と婚約破棄したいとは、一体どういう事だ!」
「しかも、この家を出て行くですって!?」
「あなたたちの裏切りに気付いたのと…妹の為に、私の人生を犠牲にするのに嫌気が差したのよ。」
「犠牲って、私は別に何も─」
「あなたが私の友人の恋人に手を出したせいで、私は友人たちから縁を切られてしまった。そのせいで学園に居づらくなり、私は結局退学したわ。それからは、ずっとあなたの不祥事に振り回され…その度にあなたにお金をせびられて…。」
「そんなの、姉ならしてくれて当然でしょう!?」
「そうだ!それにお前に出て行かれたら、この家は…俺たちは終わりだ!」
「私たち、お姉様が居ないと大変な事になるの。」
この二人は私のお金を当てにし、あちこちからお金を借りたせいで、借金まみれなのだ。
「そんなの知りません。大体、あなたを助けるのは前回の不祥事で最後だと、そういう約束だった。だから、その借金を私がどうにかしてあげる事は絶対にないわ。それに…私は既に、住む先も決まってますから。」
「そ、そんな…私たちを捨てて、誰の所へ行こうってのよ!?」
「それは、俺の屋敷だ。」
部屋に入って来たのは、私の幼馴染だった。
「彼女は学校こそ辞めてしまったものの、とても優秀な女性だ。だから、俺の家の事業を手伝ってもらう事にした。そして…いずれは、俺の婚約者になって貰う。彼女は、こんな所でお前たちに食い物にされて一生を終わらせていい女性ではない!」
「そ、そんな…。」
「…という事で、私は新しい人生を歩むので…あなたたちとはここでお別れです。私を金づるとしか思わないあなたたちなど、どうなろうと知りません。」
「お姉様、行かないで…私を見捨てて幸せになるなんて、酷いわ!」
「頼む、もう一度考え直してくれ~!」
私は泣いてすがる二人を無視し、家を後にした。
そして幼馴染の家で暮らし始め、彼の事業を手伝い始めた。
すると最近になり、私の発案した商品が評価され…更にある賞の受賞も決まった。
おかげで私は、その功績を多くの人から褒め称えられる事となったのだ─。
お金しか価値がないと罵られていた私だったのに…こんなふうに人から認められるなんて、とても嬉しいわ。
「…全てあなたのおかげね。あなたが私に手を差し伸べてくれなかったら、今の私は存在していないわ。」
「いや、君が努力したからこそだ。これは、俺の気持ちなんだが…受け取ってくれるかい?」
彼は手にした箱を開けると、それを私に差し出した。
「指輪─?」
「婚約指輪だ。約束していただろう?君を、いずれ俺の婚約者にすると。俺の気持ち…迷惑だろうか?」
「そんな訳ない…とても嬉しいわ!」
私はその指輪を受け取り、彼の胸へと飛び込んだ─。
一方、私に出て行かれた元婚約者と妹は、借金を返す当てがなくなり、とうとう破産してしまった。
そして、最後は奴隷として他国へ売られて行き…今では、どこでどうしているのか分からない。
でも…そのおかげで、すっぱり縁が切れて良かったわ。
お金以外に自分の価値が認められ、私だけを愛してくれる人に出会え…今の私は、とても幸せな毎日を送っている─。
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