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第一話 魔力を失った竜
1-06.連れ歩く許可
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リクリスの研究室へ戻ったところで、これという方法がある訳でもない。
何かできることがないか探してみる、とリクリスが言ってくれたので、ルナーティアとレシュウェルは一旦帰ることにした。
エイクレッドは泣き疲れ、ルナーティアの手のひらでぐったりしている。
父に置いて行かれたこと、帰れなかったことが相当ショックだったようだ。まだ子どもなのだ、無理もない。
エイクレッドはこのまま、ルナーティアが連れて帰ることにした。
言葉を使って意思疎通ができるので、犬やねこより世話はしやすい。だが、未知の魔法生命体でもあるから、その点の不安は大きいとも言える。
それでも、落ち込んでいるエイクレッドを放ってはおけなかった。最初に見付けた、という責任もある。
だいたい、放っておけ、と言われて、どこに放っておけばいいものやら。
「そう落ち込むな、エイクレッド。魔力が戻れば帰れるはずだ。こうなったら根性据えて、魔力を回復させることを考えろ」
「そうよね。ケガした訳じゃないし、帰る場所がなくなったんじゃないもん。元気になるまで、ここにいればいいって話よ」
「……うん」
帰り道、二人してエイクレッドをなぐさめた。それでも、小さな竜がしょんぼりしたままなのは仕方がない。
ルナーティアが家に帰り、家族に事情を話すと「いい加減にしてくれ」と叱られた。
これまでもあれやこれやと拾って帰って来るたびに大変だったのに、今度は普通の獣ですらないのだから。
それでも、ルナーティアが根気よく説得したおかげで、エイクレッドは置いてもらえるようになった。
ただし「学校へ行ってる間にもし何かあってはどうしようもないから、連れて行きなさい」と言われ、そこはルナーティアもうなずくしかない。
どんなに小さくても、ここにいるのは竜だ。両親、姉は魔法使いではない。エイクレッドがもし何かしでかしても、エイクレッドがきっかけで何か起きたとしても、家族には対処の仕様がないのだ。
「だけど、学校へ連れて行って平気かなぁ」
ルナーティアはレシュウェルに連絡を入れ、不安をもらす。
(下手に隠すと、見付かった時が面倒なことになる。マロージャ先生からどこに話が伝わるかも、俺達にはわからないからな)
ルナーティア達に隠すつもりはないし、リクリスにも「この件は他言無用」とは言っていない。
そもそも、そんな権利はないのだ。自分達のペットではないのだから。
ただ、エイクレッドが帰れる方法を模索する上で、リクリスがどういう方法を取るかによっても、話の広がり方が変わってくる。
大学教授のネットワークによって、話が一気に拡散する可能性はあるだろう。
エイクレッドをこっそり学校へ連れて行っても、待たせる場所に困る。エイクレッドも、半日近くじっとしているのは不安だろう。
だったら「いっそ、一緒に教室にいた方がいい」とレシュウェルは言った。
ルナーティアは、魔獣を呼び出す召還術をまだ習っていない。そんな見習い魔法使いが魔獣を連れ回したり、そばに置くことを学校は禁止している。(魔獣の意思でそばを離れない場合は別)
竜と魔獣は別扱いだが、どちらにしろ一緒にいれば、同じとみなされるだろう。
本来は隠すべきなのだろうが、黙っていて何かの拍子にエイクレッドが見付かった時が困る。
ルナーティアが罰を受けたり、エイクレッドがどこかに閉じ込められてしまうかも知れない。
竜を相手に学校側もおかしなことはしないだろうが、今のエイクレッドは何をされてもまともな防御は恐らく無理。ますます帰れる日が遠ざかってしまう。
それなら、最初から事情を話して、ちゃんと許可をもらっておいた方がいい。エイクレッドがいつ帰れるようになるかわからないから、なおさらだ。
ずっと隠し続けることは、まず不可能だから。
☆☆☆
次の日。
ルナーティアはいつもより少し早く、学校へ向かった。
職員室へ入ると、担任の姿を捜す。幸い、もう出勤していて、自分の机に向かっていた。
「クフェア先生、おはようございます」
「おう、ルナーティア。おはようさん」
たてがみのような髪型の担任。髪が黒ではなく金色だったら、もろにライオンだなぁ、とそばで見るとルナーティアはいつもそう思う。
魔法使いと言うより、アスリートのようながっしり体型で陽に灼けているクフェアは、二年続けてルナーティアの担任だ。
聞いたことはないが、たぶん三十代半ばくらいだろう。普段着がジャージだから、余計に体育会系の教師に見える。
昨日会ったリクリスとは対照的な見た目だが、からっとした性格で相談もしやすい、という点は似ているかも知れない。
「早いな。いつもこんな時間に来てるのか?」
「いえ、今日は二本早い電車に乗りました。先生、相談があります」
「それは構わんが……ここでいいのか?」
朝一番で相談に来た生徒に、クフェアも少し気を遣ったらしい。担任が脳筋タイプでないことを、ルナーティアはありがたく思った。
「いいです」
むしろ、職員室内にいる魔法使いには聞いてもらった方がいい。エイクレッドが帰るためのヒントを、誰が持っているかわからないから。
レシュウェルにそう言われていたので、ルナーティアはあえて普通より少しだけ大きい声で話す。
「昨日、この子を拾ったんです」
ルナーティアは制服である紺のジャケットのポケットから、エイクレッドを取り出した。
それを見たクフェアは、目を丸くする。
「え……それって……まさか、紅竜……か?」
いくら魔法使い志望でも、まだ見習いの生徒が竜を連れて来る、とは教師も思わない。だが、早めに登校し、わざわざ職員室でにせものを見せるようなことはしないだろう。
ルナーティアは、こんな所でいたずらをするような生徒ではない。
一年半以上担任をしているクフェアなら、その辺りのことはわかる。特に目立った成績ではないが、彼女は課題に真面目に取り組む生徒、と認識していた。
だから、目の前の竜は本物……とは思うが、存在が特殊すぎるだけに、やはりすぐには信じがたい。
クフェアの「紅竜」という言葉を聞いて、周囲にいる魔法使い達も「は?」とこちらへ視線を向けた。
ルナーティアはエイクレッドを拾った時の状況と、リクリスやオウレンと話した経緯を説明する。
その間に、視線だけを向けていた魔法使い達が、次第にこちらへ集まり始めた。
こうなると思うよ、とエイクレッドにはあらかじめ予想できることを話してある。レシュウェルの読み通りだ。
おかげで、それなりに心の準備ができていたエイクレッド。こうして多くの人間に囲まれても、怖がることなくルナーティアの手の上でおとなしくしていられた。
だが、たくさんの人間に見られて緊張してしまうのは、竜であっても子どもなので仕方がない。
「それで、あたしが世話をすることにしたんですけど……家には置いておかないでって言われて、連れて来ました。エイクレッドが元の世界へ戻れるまで、学校で一緒にいられる許可がほしいんです」
「はあ……」
あまりのレアケースに、クフェアもすぐには返事できない。言葉を失うのは、集まって来た他の魔法使いも同じだ。
せいぜい「あの祠って歴史の遺物だと思ってたのに、まだ力は健在なんだな」とか「竜の親ってそんなに厳しいのか」という感想くらい。
現実味があまりになさすぎるのだ。竜と交流を持つ魔法使いも少ないし、現実に見たことがない、という魔法使いも多いから。
「確かに魔獣なら、いざとなれば魔法使いが送り届けることはできるが、竜となると話は変わってくるよなぁ」
「マロージャ先生も、難しいっておっしゃってました」
ルナーティアは駄目押しとばかりに、リクリスの名前を強調しておく。
大学部の教授がこう言っているんだ、と話せば、少なくとも規則を持ち出して頭から禁止されることはないだろう。
これもレシュウェルの入れ知恵……もとい、アドバイスである。
「わかった。許可しても……いいっすよね?」
クフェアは、周りにいた魔法使い達の顔を窺う。こんな事情を聞いて、反対の声が出ることはない。
「いいんじゃないですか。帰れない、帰せないってことなんですし」
竜自身にも魔法使いにも、打つ手がない。ここで反対したら「じゃあ、どうしろと言うんだ」と反論されるだけ。
「じゃあ、他の先生方には、俺から話しておくよ」
あえて話すまでもなく、たぶんほとんどの先生がここにいる。あとはせいぜい、校長くらいか。
「ありがとうございます」
これで、エイクレッドを隠す必要はなくなった。少し肩の荷が下りる。
「教室に入ったら注目されるだろうけど、あんまりいじくり回さないようにしろよ。疲れて体力が落ちたら、魔力も回復しにくくなるからな……って言っても、これで騒ぐなって方が無理だよなぁ。何たって、竜だし」
いじくられなくても、今や職員室中の視線がエイクレッドに集まっていた。
それぞれ経験値が高い魔法使いでこうなのだから、見習いばかりの教室へ行けばきっと大騒ぎだ。
「そう、ですね……」
クフェアの言葉に、ルナーティアは苦笑した。
何かできることがないか探してみる、とリクリスが言ってくれたので、ルナーティアとレシュウェルは一旦帰ることにした。
エイクレッドは泣き疲れ、ルナーティアの手のひらでぐったりしている。
父に置いて行かれたこと、帰れなかったことが相当ショックだったようだ。まだ子どもなのだ、無理もない。
エイクレッドはこのまま、ルナーティアが連れて帰ることにした。
言葉を使って意思疎通ができるので、犬やねこより世話はしやすい。だが、未知の魔法生命体でもあるから、その点の不安は大きいとも言える。
それでも、落ち込んでいるエイクレッドを放ってはおけなかった。最初に見付けた、という責任もある。
だいたい、放っておけ、と言われて、どこに放っておけばいいものやら。
「そう落ち込むな、エイクレッド。魔力が戻れば帰れるはずだ。こうなったら根性据えて、魔力を回復させることを考えろ」
「そうよね。ケガした訳じゃないし、帰る場所がなくなったんじゃないもん。元気になるまで、ここにいればいいって話よ」
「……うん」
帰り道、二人してエイクレッドをなぐさめた。それでも、小さな竜がしょんぼりしたままなのは仕方がない。
ルナーティアが家に帰り、家族に事情を話すと「いい加減にしてくれ」と叱られた。
これまでもあれやこれやと拾って帰って来るたびに大変だったのに、今度は普通の獣ですらないのだから。
それでも、ルナーティアが根気よく説得したおかげで、エイクレッドは置いてもらえるようになった。
ただし「学校へ行ってる間にもし何かあってはどうしようもないから、連れて行きなさい」と言われ、そこはルナーティアもうなずくしかない。
どんなに小さくても、ここにいるのは竜だ。両親、姉は魔法使いではない。エイクレッドがもし何かしでかしても、エイクレッドがきっかけで何か起きたとしても、家族には対処の仕様がないのだ。
「だけど、学校へ連れて行って平気かなぁ」
ルナーティアはレシュウェルに連絡を入れ、不安をもらす。
(下手に隠すと、見付かった時が面倒なことになる。マロージャ先生からどこに話が伝わるかも、俺達にはわからないからな)
ルナーティア達に隠すつもりはないし、リクリスにも「この件は他言無用」とは言っていない。
そもそも、そんな権利はないのだ。自分達のペットではないのだから。
ただ、エイクレッドが帰れる方法を模索する上で、リクリスがどういう方法を取るかによっても、話の広がり方が変わってくる。
大学教授のネットワークによって、話が一気に拡散する可能性はあるだろう。
エイクレッドをこっそり学校へ連れて行っても、待たせる場所に困る。エイクレッドも、半日近くじっとしているのは不安だろう。
だったら「いっそ、一緒に教室にいた方がいい」とレシュウェルは言った。
ルナーティアは、魔獣を呼び出す召還術をまだ習っていない。そんな見習い魔法使いが魔獣を連れ回したり、そばに置くことを学校は禁止している。(魔獣の意思でそばを離れない場合は別)
竜と魔獣は別扱いだが、どちらにしろ一緒にいれば、同じとみなされるだろう。
本来は隠すべきなのだろうが、黙っていて何かの拍子にエイクレッドが見付かった時が困る。
ルナーティアが罰を受けたり、エイクレッドがどこかに閉じ込められてしまうかも知れない。
竜を相手に学校側もおかしなことはしないだろうが、今のエイクレッドは何をされてもまともな防御は恐らく無理。ますます帰れる日が遠ざかってしまう。
それなら、最初から事情を話して、ちゃんと許可をもらっておいた方がいい。エイクレッドがいつ帰れるようになるかわからないから、なおさらだ。
ずっと隠し続けることは、まず不可能だから。
☆☆☆
次の日。
ルナーティアはいつもより少し早く、学校へ向かった。
職員室へ入ると、担任の姿を捜す。幸い、もう出勤していて、自分の机に向かっていた。
「クフェア先生、おはようございます」
「おう、ルナーティア。おはようさん」
たてがみのような髪型の担任。髪が黒ではなく金色だったら、もろにライオンだなぁ、とそばで見るとルナーティアはいつもそう思う。
魔法使いと言うより、アスリートのようながっしり体型で陽に灼けているクフェアは、二年続けてルナーティアの担任だ。
聞いたことはないが、たぶん三十代半ばくらいだろう。普段着がジャージだから、余計に体育会系の教師に見える。
昨日会ったリクリスとは対照的な見た目だが、からっとした性格で相談もしやすい、という点は似ているかも知れない。
「早いな。いつもこんな時間に来てるのか?」
「いえ、今日は二本早い電車に乗りました。先生、相談があります」
「それは構わんが……ここでいいのか?」
朝一番で相談に来た生徒に、クフェアも少し気を遣ったらしい。担任が脳筋タイプでないことを、ルナーティアはありがたく思った。
「いいです」
むしろ、職員室内にいる魔法使いには聞いてもらった方がいい。エイクレッドが帰るためのヒントを、誰が持っているかわからないから。
レシュウェルにそう言われていたので、ルナーティアはあえて普通より少しだけ大きい声で話す。
「昨日、この子を拾ったんです」
ルナーティアは制服である紺のジャケットのポケットから、エイクレッドを取り出した。
それを見たクフェアは、目を丸くする。
「え……それって……まさか、紅竜……か?」
いくら魔法使い志望でも、まだ見習いの生徒が竜を連れて来る、とは教師も思わない。だが、早めに登校し、わざわざ職員室でにせものを見せるようなことはしないだろう。
ルナーティアは、こんな所でいたずらをするような生徒ではない。
一年半以上担任をしているクフェアなら、その辺りのことはわかる。特に目立った成績ではないが、彼女は課題に真面目に取り組む生徒、と認識していた。
だから、目の前の竜は本物……とは思うが、存在が特殊すぎるだけに、やはりすぐには信じがたい。
クフェアの「紅竜」という言葉を聞いて、周囲にいる魔法使い達も「は?」とこちらへ視線を向けた。
ルナーティアはエイクレッドを拾った時の状況と、リクリスやオウレンと話した経緯を説明する。
その間に、視線だけを向けていた魔法使い達が、次第にこちらへ集まり始めた。
こうなると思うよ、とエイクレッドにはあらかじめ予想できることを話してある。レシュウェルの読み通りだ。
おかげで、それなりに心の準備ができていたエイクレッド。こうして多くの人間に囲まれても、怖がることなくルナーティアの手の上でおとなしくしていられた。
だが、たくさんの人間に見られて緊張してしまうのは、竜であっても子どもなので仕方がない。
「それで、あたしが世話をすることにしたんですけど……家には置いておかないでって言われて、連れて来ました。エイクレッドが元の世界へ戻れるまで、学校で一緒にいられる許可がほしいんです」
「はあ……」
あまりのレアケースに、クフェアもすぐには返事できない。言葉を失うのは、集まって来た他の魔法使いも同じだ。
せいぜい「あの祠って歴史の遺物だと思ってたのに、まだ力は健在なんだな」とか「竜の親ってそんなに厳しいのか」という感想くらい。
現実味があまりになさすぎるのだ。竜と交流を持つ魔法使いも少ないし、現実に見たことがない、という魔法使いも多いから。
「確かに魔獣なら、いざとなれば魔法使いが送り届けることはできるが、竜となると話は変わってくるよなぁ」
「マロージャ先生も、難しいっておっしゃってました」
ルナーティアは駄目押しとばかりに、リクリスの名前を強調しておく。
大学部の教授がこう言っているんだ、と話せば、少なくとも規則を持ち出して頭から禁止されることはないだろう。
これもレシュウェルの入れ知恵……もとい、アドバイスである。
「わかった。許可しても……いいっすよね?」
クフェアは、周りにいた魔法使い達の顔を窺う。こんな事情を聞いて、反対の声が出ることはない。
「いいんじゃないですか。帰れない、帰せないってことなんですし」
竜自身にも魔法使いにも、打つ手がない。ここで反対したら「じゃあ、どうしろと言うんだ」と反論されるだけ。
「じゃあ、他の先生方には、俺から話しておくよ」
あえて話すまでもなく、たぶんほとんどの先生がここにいる。あとはせいぜい、校長くらいか。
「ありがとうございます」
これで、エイクレッドを隠す必要はなくなった。少し肩の荷が下りる。
「教室に入ったら注目されるだろうけど、あんまりいじくり回さないようにしろよ。疲れて体力が落ちたら、魔力も回復しにくくなるからな……って言っても、これで騒ぐなって方が無理だよなぁ。何たって、竜だし」
いじくられなくても、今や職員室中の視線がエイクレッドに集まっていた。
それぞれ経験値が高い魔法使いでこうなのだから、見習いばかりの教室へ行けばきっと大騒ぎだ。
「そう、ですね……」
クフェアの言葉に、ルナーティアは苦笑した。
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