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第五話 金(ごん)の魔珠
5-07.使えそうなもの
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「クガナ レーナ クタカ レーナ」
三人は近くに生えている雑草を一本切り、長くなるように魔法をかける。さらに、それを硬化させることで棒にした。
これを使って銀色の殻があればつつき、中身のないものを探すのだ。
ヤドカリもどきのいる貝を下手に持ち上げ、貝を塗り固める液を引っかけられたりすると、危険だからである。
こちらは生身なので、固める液をかけられたら大変だ。石化する毒液をかけられるようなものである。
本当に石になることはなくても、そのままにしておいたらギプスのように固まってしまう。だが、その固まったものをはがそうとしても、簡単にははがれない。時間が経てば、肌にひどい炎症を起こしてしまう。
あちこちに見えるヤドカリもどきそのものに危険はなくても、この液だけは避けなければならないのだ。
「んー、何となく川のゴミ拾いに来たみたいね」
普通の河原にしか見えない場所で今回の目的物を探すとなると、色的にも空き缶探しのような気がしてくる。
ただし、油断すれば大ケガさえしかねない、危険な空き缶だ。
「メタリックな貝だな」
鈍い銀色に輝く貝を見て、レシュウェルがつぶやく。まるで、アルミで工作をしたような貝だ。
軽くつつくと細く長い足が何本も現れ、慌てたようにその場から走り去る。空き家ではなかったようだ。
「わ……貝とは質感が全然違う。確かに、簡単にはつぶれなさそう」
触れた棒の先からでも、何となくわかった。相当固くなっている感触がある。自分達の知る貝とは、全然違った。音も重そうに聞こえる。
ルナーティアがそんな貝をこんこんと叩くと、走り去ってあっという間に隠れてしまった。残念ながら、これも空き家ではない。
鉄みたいな感じなのに、逃げるのは速いなぁ。あの貝、重くないのかしら。そこはやっぱり魔物だから、腕力……脚力かな、とにかく強いってことかも。
そんなことを思いながら、空き家探しを繰り返していた時。
「ねぇ、あっちから何か来るよ」
ルナーティアの肩に乗り、同じように周囲を見渡して殻を探していたエイクレッドが声を上げる。
そちらを見ると、モスグリーンと言えば聞こえはいいが、汚れた暗い緑の身体をした何かが河原でうごめいていた。
トカゲのような形状で、それが数匹。少し離れた場所にいるので大きさははっきりしないが、一メートル近くはありそうだ。
「出て来たか……」
調べていたので、予想はしていたこと。
ヤドカリもどきをエサにする魔物が、この周辺に現れるのだ。それが、エイクレッドの見付けたもの。
そこにいる個体はトカゲのように見えるが、資料に載っていた姿はどちらかと言えばイグアナのようだった。
形状はともかく、ルナーティアとしてはあまり近寄りたくない。
この魔物のエサは河原のあちこちにいるヤドカリもどきではあるが、近くで動くものがあれば、とりあえずそばへ行って食べられるものか、ということを確認しようとするらしい。
つまり、他にいけそうなエサがあればいただこう、ということだ。
それが、自分より多少大きくても構わない、というのだから、厄介である。
人間は明らかに、イグアナもどきの魔物より大きい。向こうは地を這って、こちらは立っているので、余計に大きく見えるはず……なのだが、油断した魔法使いが襲われた例もあるようだ。
のんびり構えていると、ぱくっといかれるかも知れない。さすがに炎馬は喰われないだろうが、それでも味見くらいはされそうだ。
「まだ誰も見付けられていないね?」
つついたメタリックな貝は、今のところ全て満室状態だった。空き家はまだ、誰も見付けられていない。
確認すると、リクリスは自分が背負っていた小さめのリュックから、何やら取り出した。
「先生、何するんですか?」
見ていると、リクリスの手にあるのは透明な瓶。中には、きな粉のような色をした細かいパウダーが入っている。
「余計なバトルは、少しでも避けたいからね。あちらにいる彼らには、遠くで見守ってもらおう」
言いながら、中身を自分の手のひらに出した。リクリスの手に小さな粉の山ができると、それを魔物達がいる方向へ吹く。
リクリスは軽く吹いているだけなのに、粉は舞い上がってきれいに広がった。
それを見て、こちらへ近付こうとしていた数匹の魔物達が止まり、さらに後ずさる。
ルナーティア達に気付いてはいたが、よくわからない存在なので傍観していた他の魔物も、やはり遠ざかろうとしていた。
「先生、変な臭いがするよ」
エイクレッドが顔をしかめる。
火属性なのであまり水辺へ近付いていない炎馬の二頭も、あちらで少し顔をしかめているように見えた。
「ああ、ごめんよ、エイクレッド。これは魔物よけの薬なんだ。毒性はないし、自然に還るものだから安全だけれど、きみにもあまり喜ばれない臭いみたいだね」
人間であるレシュウェルとルナーティアには、さっぱりわからない。
「何か役に立ちそうなものがあれば持って行くっておっしゃってましたけれど、それのことですか」
今日の行程を打ち合わせした時、レシュウェルはリクリスがそう話していたのを聞いている。
パラレル魔界へ行くのだから、魔法以外で役に立ちそうとなると武器の類か、とレシュウェルは予想していた。
だが、待ち合わせ場所に現れたリクリスはそういったものを持ってなさそうに見えたので「使えそうな物がなかったのかな」と思っていたのだ。
「うん。全てに効く訳じゃないけれどね。この粉については、水辺にいる魔物に一番効果ありかな」
メタリックな貝が、わさわさと動く。影響はなくても、この近くにはいたくないようだ。イグアナ魔物がいるとわかっているので、逆方向へ逃げている。
「さぁ、今のうちに探そう。そんなに長くは保たないからね」
余計なことに気を取られなくなったので、ルナーティア達は銀色の貝を探す。
今の粉のおかげで中身ありの貝はいなくなったようだが、空き家とおぼしき貝もやっぱり見当たらない。
「ん? 動かない、かな」
ルナーティアが、河原の石の陰に取り残されている小さな貝を見付けた。
それまでだと、足が何本も出てさささっと逃げて行ったヤドカリもどきだが、ルナーティアがつついても貝はぴくりともしない。
もう一度つつき、やはり動かないことを確認すると、今度は注意深くひっくり返した。
在宅なら足が見えそうだが、何もない。
「ねぇ、レシュウェル、これ……いないよね」
近くにいたレシュウェルを呼び、彼にも確認してもらう。
レシュウェルは棒で貝をくるくると回し、もしかして奥で眠っているヤドカリもどきが出て来ないかを見ていたが、何も出て来ない。
さらには大胆に貝の中へ棒の先端を突っ込んでみたが、手応えはなかった。どうやら、完全に空き家のようだ。
「先生、ルナーティアが見付けました」
別の方向を見ていたリクリスが振り返り、こちらへ来る。レシュウェルと同じように何度もつつき、何も潜んでいないことを確認した。
「うん、空っぽだね。早く見付けられてよかったよ」
見付かった殻は、ルナーティアの拳よりやや小さいサイズ。だが、術を行う上では、これくらいで十分だ。
「魔法を使わずに済んだおかげですね」
「え? 魔法を使ってたら、もっと時間がかかってたの?」
ビニール袋に入れた殻をルナーティアのリュックに入れながらレシュウェルが言い、エイクレッドが聞き返す。
「あの魔物がこっちへ来たら、魔法で対抗することになるだろ。あいつらは水系だから、俺たちは土系の魔法を使うことになっていただろうけど、そうなるとその辺りに落ちているかも知れない殻まで壊すことになりかねないからな。貝の一部や破片だけでも術は完成するだろうけど、せっかくならちゃんとした形の状態を使いたい」
「そっかぁ。あたしなら、壊してたかも」
レシュウェルの指摘に、ルナーティアも納得した。
魔物が現れるだろう、と予測できたのだから、魔法以外でも対処できるようにした方が自分達にとってもメリットがある。
魔法で対処していると、その気配につられて関係ない魔物まで現れたりする場合もあるので、こういうアイテムが使えれば安全に作業ができるというものだ。
こういったことがさらっとできる辺り、知識と経験の差だろう。
リクリスは魔法生物を研究しているから、どの魔物が何を嫌うかもよくわかっている。だから、こういったアイテムが準備できるのだ。
「役に立ててよかったよ。じゃあ、次へ行こうか。効果が消えたら、一気に魔物達が押し寄せて来そうだからね」
イグアナもどきの魔物達は完全に逃げたのではなく、遠くからこちらの様子を窺っている。まだ気になるらしい。
頭がよければ、風上に回って襲おうとしたりするのだろうが、彼らはそこまで知恵が回らないようだ。
おかげで助かったが、リクリスが言うように薬の効果が薄れて来たのか、魔物達がじわじわと動き始めている。
もう必要なものは手に入ったのだ、長居する必要はない。
三人は待機している炎馬達の元へと走り、次の目的地へと移動を開始した。
三人は近くに生えている雑草を一本切り、長くなるように魔法をかける。さらに、それを硬化させることで棒にした。
これを使って銀色の殻があればつつき、中身のないものを探すのだ。
ヤドカリもどきのいる貝を下手に持ち上げ、貝を塗り固める液を引っかけられたりすると、危険だからである。
こちらは生身なので、固める液をかけられたら大変だ。石化する毒液をかけられるようなものである。
本当に石になることはなくても、そのままにしておいたらギプスのように固まってしまう。だが、その固まったものをはがそうとしても、簡単にははがれない。時間が経てば、肌にひどい炎症を起こしてしまう。
あちこちに見えるヤドカリもどきそのものに危険はなくても、この液だけは避けなければならないのだ。
「んー、何となく川のゴミ拾いに来たみたいね」
普通の河原にしか見えない場所で今回の目的物を探すとなると、色的にも空き缶探しのような気がしてくる。
ただし、油断すれば大ケガさえしかねない、危険な空き缶だ。
「メタリックな貝だな」
鈍い銀色に輝く貝を見て、レシュウェルがつぶやく。まるで、アルミで工作をしたような貝だ。
軽くつつくと細く長い足が何本も現れ、慌てたようにその場から走り去る。空き家ではなかったようだ。
「わ……貝とは質感が全然違う。確かに、簡単にはつぶれなさそう」
触れた棒の先からでも、何となくわかった。相当固くなっている感触がある。自分達の知る貝とは、全然違った。音も重そうに聞こえる。
ルナーティアがそんな貝をこんこんと叩くと、走り去ってあっという間に隠れてしまった。残念ながら、これも空き家ではない。
鉄みたいな感じなのに、逃げるのは速いなぁ。あの貝、重くないのかしら。そこはやっぱり魔物だから、腕力……脚力かな、とにかく強いってことかも。
そんなことを思いながら、空き家探しを繰り返していた時。
「ねぇ、あっちから何か来るよ」
ルナーティアの肩に乗り、同じように周囲を見渡して殻を探していたエイクレッドが声を上げる。
そちらを見ると、モスグリーンと言えば聞こえはいいが、汚れた暗い緑の身体をした何かが河原でうごめいていた。
トカゲのような形状で、それが数匹。少し離れた場所にいるので大きさははっきりしないが、一メートル近くはありそうだ。
「出て来たか……」
調べていたので、予想はしていたこと。
ヤドカリもどきをエサにする魔物が、この周辺に現れるのだ。それが、エイクレッドの見付けたもの。
そこにいる個体はトカゲのように見えるが、資料に載っていた姿はどちらかと言えばイグアナのようだった。
形状はともかく、ルナーティアとしてはあまり近寄りたくない。
この魔物のエサは河原のあちこちにいるヤドカリもどきではあるが、近くで動くものがあれば、とりあえずそばへ行って食べられるものか、ということを確認しようとするらしい。
つまり、他にいけそうなエサがあればいただこう、ということだ。
それが、自分より多少大きくても構わない、というのだから、厄介である。
人間は明らかに、イグアナもどきの魔物より大きい。向こうは地を這って、こちらは立っているので、余計に大きく見えるはず……なのだが、油断した魔法使いが襲われた例もあるようだ。
のんびり構えていると、ぱくっといかれるかも知れない。さすがに炎馬は喰われないだろうが、それでも味見くらいはされそうだ。
「まだ誰も見付けられていないね?」
つついたメタリックな貝は、今のところ全て満室状態だった。空き家はまだ、誰も見付けられていない。
確認すると、リクリスは自分が背負っていた小さめのリュックから、何やら取り出した。
「先生、何するんですか?」
見ていると、リクリスの手にあるのは透明な瓶。中には、きな粉のような色をした細かいパウダーが入っている。
「余計なバトルは、少しでも避けたいからね。あちらにいる彼らには、遠くで見守ってもらおう」
言いながら、中身を自分の手のひらに出した。リクリスの手に小さな粉の山ができると、それを魔物達がいる方向へ吹く。
リクリスは軽く吹いているだけなのに、粉は舞い上がってきれいに広がった。
それを見て、こちらへ近付こうとしていた数匹の魔物達が止まり、さらに後ずさる。
ルナーティア達に気付いてはいたが、よくわからない存在なので傍観していた他の魔物も、やはり遠ざかろうとしていた。
「先生、変な臭いがするよ」
エイクレッドが顔をしかめる。
火属性なのであまり水辺へ近付いていない炎馬の二頭も、あちらで少し顔をしかめているように見えた。
「ああ、ごめんよ、エイクレッド。これは魔物よけの薬なんだ。毒性はないし、自然に還るものだから安全だけれど、きみにもあまり喜ばれない臭いみたいだね」
人間であるレシュウェルとルナーティアには、さっぱりわからない。
「何か役に立ちそうなものがあれば持って行くっておっしゃってましたけれど、それのことですか」
今日の行程を打ち合わせした時、レシュウェルはリクリスがそう話していたのを聞いている。
パラレル魔界へ行くのだから、魔法以外で役に立ちそうとなると武器の類か、とレシュウェルは予想していた。
だが、待ち合わせ場所に現れたリクリスはそういったものを持ってなさそうに見えたので「使えそうな物がなかったのかな」と思っていたのだ。
「うん。全てに効く訳じゃないけれどね。この粉については、水辺にいる魔物に一番効果ありかな」
メタリックな貝が、わさわさと動く。影響はなくても、この近くにはいたくないようだ。イグアナ魔物がいるとわかっているので、逆方向へ逃げている。
「さぁ、今のうちに探そう。そんなに長くは保たないからね」
余計なことに気を取られなくなったので、ルナーティア達は銀色の貝を探す。
今の粉のおかげで中身ありの貝はいなくなったようだが、空き家とおぼしき貝もやっぱり見当たらない。
「ん? 動かない、かな」
ルナーティアが、河原の石の陰に取り残されている小さな貝を見付けた。
それまでだと、足が何本も出てさささっと逃げて行ったヤドカリもどきだが、ルナーティアがつついても貝はぴくりともしない。
もう一度つつき、やはり動かないことを確認すると、今度は注意深くひっくり返した。
在宅なら足が見えそうだが、何もない。
「ねぇ、レシュウェル、これ……いないよね」
近くにいたレシュウェルを呼び、彼にも確認してもらう。
レシュウェルは棒で貝をくるくると回し、もしかして奥で眠っているヤドカリもどきが出て来ないかを見ていたが、何も出て来ない。
さらには大胆に貝の中へ棒の先端を突っ込んでみたが、手応えはなかった。どうやら、完全に空き家のようだ。
「先生、ルナーティアが見付けました」
別の方向を見ていたリクリスが振り返り、こちらへ来る。レシュウェルと同じように何度もつつき、何も潜んでいないことを確認した。
「うん、空っぽだね。早く見付けられてよかったよ」
見付かった殻は、ルナーティアの拳よりやや小さいサイズ。だが、術を行う上では、これくらいで十分だ。
「魔法を使わずに済んだおかげですね」
「え? 魔法を使ってたら、もっと時間がかかってたの?」
ビニール袋に入れた殻をルナーティアのリュックに入れながらレシュウェルが言い、エイクレッドが聞き返す。
「あの魔物がこっちへ来たら、魔法で対抗することになるだろ。あいつらは水系だから、俺たちは土系の魔法を使うことになっていただろうけど、そうなるとその辺りに落ちているかも知れない殻まで壊すことになりかねないからな。貝の一部や破片だけでも術は完成するだろうけど、せっかくならちゃんとした形の状態を使いたい」
「そっかぁ。あたしなら、壊してたかも」
レシュウェルの指摘に、ルナーティアも納得した。
魔物が現れるだろう、と予測できたのだから、魔法以外でも対処できるようにした方が自分達にとってもメリットがある。
魔法で対処していると、その気配につられて関係ない魔物まで現れたりする場合もあるので、こういうアイテムが使えれば安全に作業ができるというものだ。
こういったことがさらっとできる辺り、知識と経験の差だろう。
リクリスは魔法生物を研究しているから、どの魔物が何を嫌うかもよくわかっている。だから、こういったアイテムが準備できるのだ。
「役に立ててよかったよ。じゃあ、次へ行こうか。効果が消えたら、一気に魔物達が押し寄せて来そうだからね」
イグアナもどきの魔物達は完全に逃げたのではなく、遠くからこちらの様子を窺っている。まだ気になるらしい。
頭がよければ、風上に回って襲おうとしたりするのだろうが、彼らはそこまで知恵が回らないようだ。
おかげで助かったが、リクリスが言うように薬の効果が薄れて来たのか、魔物達がじわじわと動き始めている。
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