穏やかな時と……

秋(とき)

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穏やかな時と……

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さわやかな日差しが射し込む中
カーテンより覗かせる
景色を見ながら
穏やかに流れる時の中で
あなたに手紙を書いている

何を伝えるでもなく
ただ 恋しくなって
筆を走らせていると
ああ
私はあなたを忘れられないのだと

どんなに時が前へと
私を押し出しても
私の心は
あの想いの場所に
止まっているのだと
気がつかされる

この手紙をあなたが読む時
私はどこで
何を想い
過ごしているのでしょう

別々に流れゆくときの中
私の想いはあなたと
繋がっていたらいいのに
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