いつか

秋(とき)

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いつか

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雨が降りそうに
低い雲がながれている
冷たい風が木々を揺らしている
「寒いね」と私はつぶやく
誰かの特別になりたかった
いつか いつかと思いながら
とうとうここまで来てしまった
気づきたくはないものに気づき
心がくずれていく
つまる息に苦しみながら
私は生きていく
私にはもう いつかはない
もう いつかはない
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