君姿(くんし)

秋(とき)

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君姿(くんし)

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眠れぬ夜に何を想う
ただ 薄暗い部屋を
見渡している

忘れたいけど 聴きたい声
耳元に捉え 見渡している

淋しくも 寂しくもない
ただ 拳ほどの空間
心の中に

忘れたいけど 優しい声
愛しさに寄りかかり
そっとひとみを閉じる

閉じた心で何を観る
閉じた心に映るのは
忘れてしまいたいあなたの姿
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