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エピローグ
花火空
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赤、オレンジ、黄色、黄緑、そして、黄金色。
花火の色は穏やかに、華やかに色移りをしてゆき、いくつかの色が大げさに交わって空を彩ってゆく。
「久しぶりの花火。やっと見れるようになって、なんだか……」
日枯 の言葉に「嬉しい?」と愛は問いかける。
「久しぶりの花火、綺麗? 見れて嬉しい?」
「そうだね」
日枯 が糸が切れたように笑ったとき、花火が華やかな音を鳴らす。
「そうだね。それになんだか……懐かしい、かな。やっぱりね」
そっか。
少しだけ肩の荷が降りたかのように、愛も、ふっと笑ってしまった。
「なら、よかった」
愛の言葉を待ってから、大きな音とともに、また花火が打ち上がる。
思わず目を細めてしまいそうなくらいに眩しい夜の空を見上げたとき、愛と日枯 の手と手の甲が静かに触れあった。
花火の色は穏やかに、華やかに色移りをしてゆき、いくつかの色が大げさに交わって空を彩ってゆく。
「久しぶりの花火。やっと見れるようになって、なんだか……」
日枯 の言葉に「嬉しい?」と愛は問いかける。
「久しぶりの花火、綺麗? 見れて嬉しい?」
「そうだね」
日枯 が糸が切れたように笑ったとき、花火が華やかな音を鳴らす。
「そうだね。それになんだか……懐かしい、かな。やっぱりね」
そっか。
少しだけ肩の荷が降りたかのように、愛も、ふっと笑ってしまった。
「なら、よかった」
愛の言葉を待ってから、大きな音とともに、また花火が打ち上がる。
思わず目を細めてしまいそうなくらいに眩しい夜の空を見上げたとき、愛と日枯 の手と手の甲が静かに触れあった。
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