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村の祭りに兄妹で参加し、全裸で神輿を担いだ話

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僕が引っ越してきた田舎、A村には変わった風習が残っていた。

転勤族だった僕達家族は各地を転々とする生活をしていた。
家族は4人。両親と一つ下の妹がいる。
僕が4月生まれ、妹が3月生まれの同学年の兄妹だ。
名前を月乃つきのという。

A村に引っ越したのは小学校6年の時だった。
転校生で、しかも同学年の兄妹ということで珍しがられた。
全校生徒は100名程度、6年生は僕達を入れて20名という小さな規模で制服のある学校だった。
白のシャツに紺の半ズボン、女の子は紺のスカート。
同級生がスカートというのは何とも新鮮だった。
と言ってもほとんどの女子がスカートの下から半ズボンやスパッツをはいていた。

そんな環境だったからだろう。
なおさらこの村の風習は奇妙だった。
村では年に一度の祭りがあった。
村の者だけで行われる神聖な儀式、とは言うが結局は祭りだ。
神社には屋台が並び、提灯が飾られる。
倉庫からは数台のお神輿が出され、村の大人達は修復作業に取り組んでいた。
基本的に村の小学生全員が強制参加らしく、子供達は踊りの練習に参加していた。
6年生は神輿を担ぐ役割があり、僕と月乃はその練習に参加した。

僕達の神輿担ぎの内容はこうだ。
二つのグループに分かれ、それぞれ神輿を担いで山の上の「聖域」まで走る。
要するに神輿レースだ。
まあ、勝ったから何かがあるわけではないらしいが。
「聖域」とは普段は立ち入り禁止の場所で、山の奥にある滝場。
神輿担ぎの練習をしながらその場所に入ったが、みんなが並んで滝行ができそうな、横に長い滝だった。
聞いた話だと水深も浅く、膝までの深さしかないらしい。
その場所まで神輿を担いで走るわけだが、ただでさえ山道できついのに、その途中には川が流れていて、その川を突っ切るという小学生にとってはなかなか過酷な障害がある。
練習の時は遠回りして橋を渡った。
祭りの当日は大人が数人で見守り、流されないよう網も張っておくという。
地元の祭りというものを経験したことのない僕にとって神輿を担ぐ体験は新鮮だった。
神輿でレースをするのも面白い。自然と練習にも気合が入った。

練習の帰り道、月乃と並んで歩いていた。
「お兄ちゃん、気合入ってるね」
「そうだな。でもみんなはいまいちだよな。無理やり参加させられてるのはわかるけど、どうせなら楽しめばいいのに」
「お兄ちゃん聞いてないの?当日恥ずかしい格好するからだよ」

聞いていなかった。
当日、参加者全員がふんどし姿になるらしい。
確か博多とかにある祭りでもふんどしになる習慣があるので、特別変わったことではないのかもしれない。
地域によっては真冬にふんどし一丁で走る裸祭りもあるのだ。
まさか自分がその当事者になるとは思わなかった。
「レースの時は恥ずかしいとか言ってられないし」
そんなことを考えながら祭り当日を迎えた。

祭り当日、6年生20名は神社の境内に集められた。
「これより祭りの服装に着替えてもらいます」
神主がそう言って神社の部屋を指さした。
「男子は向こうの部屋、女子はあちらの部屋で着替えてください」
男女分かれて指定された部屋に入った。
中には若い男達がいてふんどしやはっぴを手に持っていた。
「じゃあ、ふんどしつけるからみんな脱いで」
そういえばふんどしを締める練習はしてなかった。
締め方がわからないのだから当然締めてもらうしかない。
なるほど、これは恥ずかしい。
男だけの空間とはいえ、人前で全裸になるのは恥ずかしかった。
素っ裸になると若い男性が来てふんどしを腰に巻いた。
思い切り締め上げ、布がお尻に食い込む。
そしてお尻が丸出しになる。
この格好で外に出るのか。
全員がふんどし姿になると、上にはっぴを羽織り部屋の外に出た。

境内で待っていると、女の子の着替えている部屋のドアが開いた。
(そういえば女の子達はどんな格好をしているんだろう)
部屋から出てきた女の子達を見て僕は固まった。
何と女の子達もふんどし姿だった。
男子と違うのは胸にさらしがまかれていることぐらいで、さらしの上から男子と同じはっぴを羽織っている。
普段は制服姿のきちっとした格好の女の子達。
下着など見せたことがないのに、今日は堂々とふんどし姿をさらしている。
お尻も男子同様に丸見えだ。
やはり恥ずかしいらしく、数人の女の子は手でお尻を隠している。
女の子達の中には妹の月乃もいた。
「あまり見ないで」
月乃も顔を赤らめ手でお尻に回していた。

集合がかかり、6年生20名は神輿の置かれた場所に集まった。
二つのグループに分かれ、自分が神輿の持つ位置に移動する。
僕の隣にはクラス委員長をしているあかねが立っていた。
転校生の僕達を学校案内してくれたりと世話を焼いてくれていた。
メガネで髪を後ろで結っている。
普段しっかり者の彼女がふんどし姿で横に立っている。そのギャップに僕はひそかに興奮していた。
大人達から神輿担ぎの説明を受ける。
練習の時より重い神輿を使うので、誰かが手を離すと一気に重さが増す。
なので本番中は何があっても神輿を手放してはいけない。
あと、神輿が接近した際、はっぴを引っ張って妨害することが起こるため、本番中は脱ぐように言われた。
(本当にふんどし一丁で走るのか)
脱いだはっぴは肩に置き、神輿と肌が接触しこすれないようクッションとして使う。
女の子達も同様にはっぴを脱ぎ肩に置く。
ふんどしとさらしのみの姿となった女の子達。
前に立っている女子のお尻が丸見えだった。
神輿を担いでみると確かにいつもよりも重量があった。
(確かにこれを手放すとやばいな)
今思えば手を離せぬよう、あえて重くしていたのだと思う。

この村は昔から礼儀正しい品行方正な風土だったらしい。
厳しいしつけや教育を普段から行っていた。
その反動だろうか。
祭りの日だけはそのたがが外れた。
それがこの神輿レースだ。

ゴーン
鐘の音を合図に神輿レースがスタートした。
山道まで体力を温存するため、全力は出さない。
村人からの声援を受けながら、ふんどし姿の裸の僕達は村の中を駆け抜けていく。
観客の中には両親の姿もあった。
僕達の姿を見て驚いていたようだが、「頑張れ」と声援を送ってきた。
山に入ると道が狭くなり神輿も自然と接近してきた。
体から汗が吹き出し、息も荒くなっていく。
そして変化が起こり始めたのはその時だった。
汗を吸ったさらしやふんどしが激しい動きに耐えきれず、だんだんと緩んできたのだ。
「いやっ」
隣の茜を見るとさらしがゆるみ始めていた。
しかしこのレースの中、神輿から手を離すことはできない。
(どうすんだ?この先は川だぞ)
僕のふんどしも緩んできていた。
このまま川に入ったらもっとひどいことになる。
しかし止まるわけにもいかない。
その内、目の前に川が見えてきた。
水深1メートルの流れ緩い川だ。
そこに神輿を担いだ僕達は突入する。
(やばい)
川の水でふんどしがさらに緩んだ。
「あっ」「きゃっ」
と同じ状況の子達が声を上げる。
このまま川を出たらとんでもないことになる。それをわかっていてもアドレナリン全開の僕らは止まれなかった。

川から上がった僕に腰にふんどしは残っていなかった。
すっぽんぽんだ。
しかし手を神輿から離すことはできないため、前を隠すことはできない。
この状況は僕だけではない。
隣のあかねは完全にさらしが取れ、6年生にしては豊満な胸をさらしていた。
ふんどしはかろうじて残っていたが、かなりゆるんでいて今にも落ちそうだ。
走りながらもどんどん参加者のさらしやふんどしが外れていく。
ついにゴールの滝が見えてきた。
滝に神輿ごとつっこんでゴールとなる。
「行けー!」
二つの神輿は同時に滝へと突っ込んだのだった。

レースから解放された子供達に集合がかかり、4列に整列させられた。。
かろうじてふんどしが残っている子が半数で、残りは全裸だった。
「今から最後の儀式を始めます。滝行を行うので全員服を脱いでください」
しばしの沈黙の後、ふんどしやさらしが残っている子達も全部脱ぎ全裸になった。
半数がすでにすっぽんぽんの中で「いや」と言う勇気はなかったようだ。
ちらりと横を見ると完全に素っ裸になった茜が立っていた。
彼女の肩は小刻みにゆれ、こぶしをぎゅっと握りしめていた。
僕はまだ興奮していて羞恥心をそれほど感じなかった。他のみんなも裸を隠そうとはしなかった。
僕達は水に入ると滝まで歩いた。
滝の真下に来ると、横一列に並び、滝の水を背中で受けた。
火照った体に冷たい滝の水は心地よかった。
6年生の男女20人が全裸で一列に並ぶ姿はかなり異質な光景だったと思う。

滝行が終わると背後から話しかけられた。
「お兄ちゃん」
振り向くと全裸の妹、月乃が立っていた。
スタートする前はお尻を見られるのを恥ずかしがっていた妹。
今はその裸体を隠してはいない。
月乃に話しかけられた瞬間、僕は急に冷静になり、それまで感じなかった羞恥心が沸き上がってきた。
しかし今更前を隠すこともできない。
「話しかけるなよ。恥ずかしいだろ」
「ごめん、私も急に恥ずかしくなってきた」
妹の裸を見たのは何年ぶりだろうか。
細身の体に、胸はAカップぐらいだろうか、下の毛は生えておらずきれいな割れ目があった。
濡れた髪の毛がなんとも扇情的だ。
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これで終わりかと思われたが最後の仕上げが残っていた。
水の中で全員が円を作るように指示が出された。
僕の右には妹の月乃が、左には委員長の茜が立った。
隣の人と手をつなぐように指示が出され、僕らはそれに従った。
20名が輪になり手をつないだ事でお互いの全裸が丸見えの状態になった。
中にはすでに陰毛の生えている子、胸が大きくなっている子もいた。
隣にいる茜も薄いながら陰毛が生えていた。

それからしばらくクラスメイトの全裸を眺めた後、輪を解くように指示が出て祭りの儀式は終わった。
滝のそばではキャンプファイヤーのような火がたかれ、僕達はその周りで体を乾かした。
僕は火の明かりに照らされた全裸の女の子達から神々しさを感じていた。

それから村に帰ることになったわけだが、僕には一つ疑問があった。
このまま帰るのか?
僕達は村人達に裸をさらさなければならないだろうか?
結論から言うと、そうなった。
僕達は裸のまま山を下りた。
心細さと羞恥心からか、月乃が僕の手を握ってきた。
普段の月乃なら絶対にしない行動だ。
やがて村の明かりが見えてきて、村人達に迎えられた。
月乃は恥ずかしさのあまり僕の背中にくっついて体を隠した。柔らかい胸の感触が背中に当たる。
他の子達も羞恥心で顔を真っ赤にしていた。
必死で体を隠している子もいる。
それを見て喜んでいる若い男達。いや、女達も笑いながら裸の男の子を見ていた。
「俺らも昔やったよな」
「そうそう、むっちゃ恥ずかしかったよね」

後で聞いた話だが、何度かのこの行事を止めようとした人達もいたらしい。
しかしそれに反対したのが祭りに参加してきた先輩達だ。
自分達だって恥ずかしいのを我慢して参加してきたのに、それを後輩がやらないなんて許さない。
それがこの時代になってもいまだ祭りが続けられている理由だった。

神社に戻った僕と月乃は服を着て、そのまま帰路についたのだった。
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