アテンションプリーズ!ガラポンの特賞は異世界でした!?~アオイ50歳。異世界でエンジョイしろと言われても…若くないので出来ません!~

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エルフの里~リイルーン~

29:『ちょうめいしゅ』の真実 ★

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******


「アオイ、おはようございます♡今日も私達二人を祝福するかのような光が差し込んでおりますよ」
「そう……おはよ…」


 いつものように、のっけから眩しい太陽とキラッキラなエフェクトに、豪華絢爛な花の背景を背負って挨拶をしてくるルティ。
 背景が豪華な辺り、めちゃくちゃご機嫌らしい。サンバダンサーの背負い羽みたいに、背景の花は自分で担いでいるのだろうか?
 

 まぁそんなこと、今はどうでもいいけど。


 私は機嫌が悪い。でも、昨日の一件は、自分が迂闊だったこともあったし、私にはあまりにも分が悪い。だから、怒るに怒れないし、無視を決め込むなんてこともできない。ぐぬぬぅ……


「ルティ。私、昨日の一件でわかったことがある」
「ん?なにがわかったのです?私への愛の深さですか?それとも私のアオイへの愛の深さ、重さでしょうか?」


「愛の深さ」も「愛の重さ」も計測器が現在故障しておりますので、全くわかりませんよ!


「違う。ルーは意地悪な策士だってこと!」
「また、『ルー呼びご機嫌斜め』になっていますねぇ。私が意地悪で、策士ですか?どういったことでそう思ったのでしょうか?」


 ほぉ~?すっとぼけちゃってさ!そういうところも意地悪だよね!!


「だって結局、言葉巧みに私を丸め込んで、自分に有利になるように仕向けたでしょ?」
「……ふむ。なるほど?では、逆にお聞きしますね。
 アオイの昨日の行動は店主を助ける為に、私が『これをされると勝てない』とわかってることを、していませんでしたか?その行動自体は可愛いものばかりでしたので、私もあの場では追及致しませんでしたが……」


 ドキャーーン!!!
 ほわぁっ!!!!今ありえん音で心臓が跳ねましたけど!?

 なんと……全て見抜かれていたというのか?
 おぉぉ…所詮メッキでできた仮面なんてものは、簡単に剥がれ落ちてしまうというのか?いや、そもそも被れてもいないのかもしれない。ただのマヌケじゃないかよ……
 
 精神的に疲れた過剰サービスはなんだったっていうんだよぅ!!そんな真実知りたくなかったぞー!なんで今それを言うんだよ……ぐぁぁぁ!これも自分のせいかっ!私のバカ・アホ・マヌケー!


「そ、そんなことは…」
「ありますよね?」


「ぐっ………」
 ここはひとつ、もう一度黙秘を使ってみたらどうだろうか?結構便利な黙秘……


「あります、よね?」
「ふぁい……」


 もぉぉぉぉぉ!!怖いから!その笑顔めっちゃ怖いから!黙秘って言葉知らんのか?
オカンには結局嘘なんて通じないってことじゃん!昨日はどうするのが正解だったっていうの?


「じゃあさ、ルーが私の立場だったら、どうやって怒っている恋人を宥めて、店長を救うの?私にはわかんないよ。ルーが人を殺めるところなんて見たくないし、して欲しくない!」

「そう、初めから素直に私に言って下されば良かったのですよ。それから、目を見て『あなたを愛している、誤解を招いてごめんなさい』って。潤んだ瞳は本物でしたので、あの時でしたら十分効き目はありましたよ?
 それに……嫉妬はしましたが、あの程度で殺めるなんてあるわけがないですよ。ちょっとお仕置きする程度です、ふふふ」


 だから、その謎のお仕置きの内容がいつも怖いんだって!わざとだよねぇ?【お仕置き】と書いて【拷問】って意味じゃないの?


「あんなの普通はトラウマになるよ。今日も仕事で店長に会うのに、どんな顔して会えばいいのか……ハァ」
「あの店主は、多分なにも問題ないと思いますし、普通でいいと思いますよ?」


 噓でしょ?処刑台が見えたんだよ?絶対寝込んでるって!!
 私、お詫びのジャンボプリンを頑張って作って、生クリームで『ゴメンナサイ』って書いたんだからね。若干滑って歪みだして『コメ・ヤサイ』とも読めなくもないけど……生クリームで書くもんじゃないね


「それよりも、結局また私を放って、店主のことばかりじゃないですか。私はアオイの望みだと思えばこそ、男性店主しかいないところで働くことも我慢しましたし、昨日もちゃんと許しましたよね?
 それなのに、店主の方が恋人である私を差し置いて、一番に<ぷりん・あ・ら・もーど>や<ジャンボぷりん>を食すだなんて……
 これって本来は非常に許し難いことだと思うのですが、アオイはどうお考えですか?」

「うっ……それは、まぁ申し訳ないと、いうか……でもでも、愛をトッピングしているのはルティのものだけだしっ!」


 ちょっと苦しい言い訳だろうか……店長のものには謝罪の心を込めただけだ。嘘じゃない!


「そうであれば良いのですが……もっと特別な【目に見える愛】でも頂けると、私も報われるところなのですが?」


 彼は意味ありげに私を見て、にんまりと笑っていた。素晴らしくきれいな弧を描いている辺り、絶対に碌でもないことを考えているに違いない。


「……ど、どういうこと?」


 首を傾げる私に対し、彼は形の良い唇に人差し指をトントンとあてた……




***


――…リン、リーン!



 すでに就労前から精神的に疲れた……。昨日からのダメージも相まって、もはや彼と日常会話を今後どう楽しんだら良いのかと悩む次第。
 お付き合いはまだ早かったのだろうか……今更、仕切り直そうなんてできるわけもないのだけど。
 

 もう少し牛歩な歩みで進めたいと思っていたのに、私からしたらレーシングカーくらいの速さに感じるんだよね。
 恋愛本で、物語の数だけ素敵なエンディングがあって、付き合い方も知識としてだけは、ないわけじゃないけど……なんせ実践したことがない。
 

 車の免許とるのに、講習しか受けず、実技訓練なしで車運転するようなものなんだよー私なんて!
 彼氏と思ってた人は『これがあれば幸せになれるんだぜ』とか言って、おもちゃにしか見えないネックレスを、付き合った?その日に勧めてきたくらいだし。こんなんばっかりですよ!
 

 それだけに、世間一般はどうなの?とかわからないし、ここで聞ける人もいないし……そういえば同級生なお友達っていない、みたいな。ボッチ……ハァ


「おぉ、びっくりしたっ!ドアベルが鳴ったのに、声がしないから様子を見にきてみれば、同志アオイ君、無事に来れたのだな」
「あ、店長!おはようございます!!き、昨日は…ってあれ?店長、普通ですね?」

 
 死んだ魚の目してなかったっけ?あと『無事に来れた』ってなに??わからん


「昨日?あぁ、まさか君があのルーティエライト様の恋人だったとは驚いたよ……以前、あのお方が本を購入にいらした時も、君の為に足を運んで下さったのだろう?『恋人の為に買いに来た』とおっしゃっていた。
 あのとき気に入った本はあったかね?恋愛ものも含め、バランスよく選んだつもりなのだが」


 あーあれねぇ……あの時も何だかんだと誘導された気がする。い、嫌ではなかったけどさ……
 っていうか、あの時は付き合ってすらなかったと思うんですけど??どうせ、今それを責めても『結局今は付き合っているので問題ないじゃないですか』とか言うんだよ。


「気に入る……あ、あれかなぁ。シルバー姉さんの雑誌は良かったです。あれがあったお陰で、初対面でもどれほどすごい方なのかって知っておけましたし」

「は?初対面でも?アオイ君はシルバー姉さんに会ったことがあるのかね?
 超多忙な方で、中々取材予約も取れないと聞くお方だぞ?今は長期休暇で里に帰っているのだったかな?」

「あ、やっぱり!私は運が良かったんですねぇ。これも徳のおかげかな、ふふ。
 今、私も里にある彼の家に滞在していて、彼のお母様がシルバー姉さんと懇意にしていたお陰で、手ほどき……というか、まぁ色んなところでお世話になったんです」


 実はシルバー姉さんがアイさんの代わりに動いています……とは言えないけど。実力者であることには変わりないしね。


「あの、結構気難しいと聞くシルバー姉さんが……?アオイ君は中々人付き合いに長けているのだな。
 それに転移テレポートでユーロピアを往復しているのであろう?人族なのにさすが、あの方の恋人なだけある」


 シルバー姉さんが気難しい???あのテンションの人が!?むしろ、そっちの方がイメージできないんだけど!


「しかし……こんなこと、君に聞くのもどうかと思うのだが、エルフと付き合うというのは抵抗はなかったのか?見た目だって、自分だけ年老いても相手は美しいままで……それに生きる長さが違うだろう?」


 あぁ……やっぱりエルフ族側も異種族間恋愛って気になるところなんだ。店長は興味本位というか先々を思って言ってくれてるんだよね。店長には話てもいいかなぁ。別に話してはいけないとも言われてないし。


「聞かれるってことは、知らない可能性を感じるので、私の話も秘密にして頂けたらと思うのですが……」


「もちろんだとも。君にも私の秘密を知られているのもあるが、そもそも私には言いふらせるほどの友人がいないのでな」
「あー…はい」


「おいおい、エルフジョークだぞ?本気にするな!!」
「アハハ。ワカッテマスヨ?」


 いや、割と本当なんじゃないかって気がするけど……私も似たようなものだから、何も言うまい。


「それで秘密の件ですが……実は最近まで中年層のおばさんだったんですよ私。人族なので当然、姿かたちもおばさんだったわけですが」

「なに!?今のアオイ君の若い姿とは違っていた、ということか?もしや、ファパイ先生の変身魔法なのか?」

「あ、いえ、魔法ではないです。おばさんの状態で彼とは出会い、色々あってパーティを組み、更に色々あって、水分補給だと言われて出された『長命酒』というものを飲んだら、彼の寿命をわけられて、それに伴って若返った……みたいな」

「な、な、なんなのだ!省き方が雑過ぎて『色々』の部分が余計に気になるっ!!しかし、一つ訂正だが、『長命酒』ではないぞ?『寵命守ちょうめいしゅ』だ。
 あれは昔話だとばかり思っていたが、今も里に存在していたとは……族長は魔力が多い者がたいてい務める。永き人生を生きる分、もし愛した種族が違ったとしても共に生きれるように、代々の族長に引き継がれているのだったな」


 え?ルティは一升瓶ごと持ってたよね?それとも瓶はフェイクだった……?
 あの時は確かに『長命酒』ってラベルに書いてあったと記憶している


「ということは、ルーティエライト様は今とは見た目が違う、年輪を重ねたアオイ君のときから深く愛していたということなのか……」
「年輪て……。まぁ、そう言われると、そうなのかもしれないような……?」


「あれは成功すれば美酒となり、寿命を分け与える以外の副作用などはないが……
 相手が自分に気持ちを傾けていない状態で使用すると、相手は若返りはするが、元々持っていた寿命で亡くなる。それに、相手が若返りを拒否すれば、戻すことは可能だが、その際にも自分の寿命を対価にして戻す」
「………え?」

「ようするに、対価として自分の寿命の大半を削るだけに終わってしまうのだ。だから生半可な覚悟では使うものではないと伝え聞いていた。
 あくまで、想う相手側の気持ちが優先されるもので、共に気持ちが通っていた場合にのみ、己と生涯を共にして欲しいという願いを叶えてもらえるものなのだ」


「あ…寿命を分けて延ばすもの、だって……だから長命酒って……ルティは。
 そんな、私……それ以上のことは…全く聞かされてません、相手側の気持ちが、優先なんて……」


 ルティ、こんなにリスクの高いことを……あんなに不安定だったのに、あの時の私の気持ちの中に、自分への気持ちがあると、本当に確信してたって言うの?もしかしたら気遣いからの嘘ってこともあるじゃない。
 

 もし、もしもあの時、仮の話をした時に、私が自分の気持ちを認めていなかったら……?それに、ルティに気を遣って優しい嘘をついていたのだとしたら?
 もしそうなら、私は若返って……でも数十年で寿命を全うする。ルティは寿命を大幅に縮めただけで彼の最期の時に私はすでにいない状態ってことでしょう?
 彼の願いは叶わないのに、あまりに対価が大きすぎるじゃない。

 決して寒いわけじゃないのに、体がカタカタと小刻みに震えてきた


「あぁ、なんと……なんと美しく、一途な愛であろうか。これこそが、真の純愛なのだろう。私はあのお方の愛の賛美者でありたい……」


「そんな……こんなの…彼の犠牲がなければ得られないような望みなら、あのままで良かった!!
 私は彼にそこまで愛してもらえるほどの価値なんてないのにっ!受け取る想いばかりがどんどん増えて、私は同じだけの熱量で返せても、いないのに……」


 こんなことを本人以外から聞くだなんて思わなかった。ルティも、アイさんも……みんな何も、そんなそぶりすらなく、普通に受け入れてくれていたから
 

 頭の中はぐちゃぐちゃで、感情のコントロールができない。今すぐ、彼と話をしなくては……


「……店長、二日目から大変申し訳ないのですが、具合が悪いので帰らせて下さい。
 あと、これ、お詫びのジャンボプリンです。カットしてあるので、一日一切れずつにして下さいね」

「あ、あぁ……申し訳ない、私が余計なことを話してしまったようだな……今度こそ消されるかもしれない。私の方もこれを……落ち着いたら読むといい。おススメの純文学だ、布教用なので君にあげよう」

「そんなことありません。本は、本当に嬉しいんですけど、今は冷静じゃなくて……申し訳ないです。大事に読ませてもらいます。では、失礼します」


 店長に一礼し、私はすぐに店を飛び出した―――
 

 
「ルティ……?」
「アオイ……」


 店の入り口前には、まさに今会いに行こうと思っていた彼が、困ったように眉尻を下げ、申し訳なさそうにしながら立ってた。
 おそらく、私が今から聞こうと思っている内容もわかっているからだろう。


「……色々、聞きたいことと話したいことがあるの。里に戻りましょう」
「………はい」
 

 彼は一言だけ返事を返し、共に里まで転移テレポートで戻った





 あの日の真実を、ちゃんと彼の口から聞きたい。
 




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