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エルフの里~リイルーン~
31:結婚準備はプロポーズ前から行うものらしい。私にも選択肢を下さい ★
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カチャ、カチャ……
昨日の夕方……いつも通り、突然アイさんが訪ねて来て、昼食のお誘いを受けた。
そう、今この空間にはルティのご両親、ラトさん、私とルティ、そしてもはや親戚枠なのか?シルバーさんの6人で昼食をとっている、、、はずよね?
普通は6人も揃えば、法事でもない限り会話も弾んで、楽しい会食になる……はずだよね?
じゃあなぜこんなに静まり返っているのか。
それは私の右隣にほぼゼロ距離で座っている、宣言通り全く遠慮がなくなった、ルティのせいに他ならない。
膝の上に乗せられなかっただけマシと言えるけど、まるで私の利き手を封印するかのように恋人繋ぎをされているので、うまく食べ物を取ったり、食べることができない。せめて左だったら……
代わりとばかりに彼が私の口に、せっせと給餌行動をしてくる始末。
もう、彼の目には私しか映していないよねってくらい、ずっと顔は私の方を向いたままで、手に持ったおかず達も彼の口には一切入っていない。お前もちゃんと食べろ
そして、少しは周りも見て欲しい……久々登場のコーディエさんはこちらをチラチラと気にしながらも『うちの息子どうしちゃった?』と若干引き気味で見ている。
そして果物を手に持ったまま、食べているようで、食べていない。いや、どうぞお構いなく食べて。モグモグしてるけど、口の中はカラだから!パントマイムを見ているのでしょうか?
ラトさんは『アオイちゃん、何かした?』みたいな視線を、久しぶりに会った私に向けてくるのやめて。ノーコメントですから!黙秘権を行使します!
アイさん、シルバーさんには……もう心の声が漏れ始めてますけど?ってくらい、ニマニマしながら観察されている。動物園の動物の気持ちがちょっとだけわかる気がする。背中向けたい
ちなみに、二人は器用に木の実をポリポリ食べている。映画館のポップコーンみたいなものでしょうか?
とりあえずこの場は何事もないかのように、私はアルカイックなスマイルで乗り切ることに決めた。
横からツンツンと木の実で口をつつかれているけど、皆様お気になさらず。わたくし今朝、指先を紙で切って負傷した為に、給餌してもらっているだけですけど、なにか?ア~イタイ、イタイ。
っていうか、どんどん木の実を押し込むのやめて!リスみたくなるでしょ!!もっきゅもっきゅ。
はぁ、これ飲み込んだらご馳走様して下がらせてもらおう……ちょっと彼とも話をせねばなるまい。それにしても人生でこんなに木の実食べたの初めてだわー。美味しいけどこんなにいらんて
そう気を抜いたところで、ラトさんからいきなりの爆弾投下
「アオイちゃん、出会った頃も愛嬌あったけど、若返ったら可愛さに磨きがかかって…食べる姿が小動物みたいで可愛いねぇ。俺も立候補しちゃおっかな~。アオイちゃん、良ければ俺と結婚しない?幸せにするよ」
「え?え~っとぉ……あはは~もう、からかわないで下さいよ~」
本気と書いてマジでやめてもらえないだろうか、その笑えないエルフジョーク。
あら、やだわ~空気が乾燥しているのかしら?なんかパチパチ静電気を帯びてない?特に右隣の方がバッチバチ気味ですよね……
「え~ダメかなぁ?まだ別に正式にルティのものになったわけじゃないんでしょ?結構、優良物件だと思うよ~。こう見えて一途な方だし、一応次期族長だからね。ね、安泰でしょ?」
オーマイガッ!!ダメダメダメダメ!!!ラトさん、今すぐお口閉じて!私の隣に注目してっ!
そもそも、どういうわけかあまり会うこともなかったのに、いきなり何を言ってるんですか!?ほら、もうお開きにして、今すぐ嫁探しへ行ってこーい
「……ラト、いつから私を『ルティ』と呼ぶようになったのです?その名を呼んでいいのはアオイだけ。ハァ、まさか駆除対象者が外だけではなく、身内にまでいたとは盲点でした。
さ、ではラト、表に出て下さい。サクッと一思いに終わらせてあげますからね。
アオイ、すみませんが少し席を離れます。すぐに害虫処理を済ませて参りますので、いい子で待っていて下さいね」
え?ちょっ、私どうしたらいい?
アイさーん!……はニヤニヤ、シルバーさーん……は違うか、コーディエさーん……はなんでお皿を下げているの?ここは父として止めに入るべきでは!?これはよくある風景なの?兄弟のじゃれ合い的な……いやルティのあの顔は冗談じゃないよね?
「待て待て待て待て!弟よ、ジョークだろう?いつものエルフジョークじゃないかっ」
「笑えないものはジョークとは呼べないのでは?天寿を全うしたいのであれば、今後はおやめ下さい」
「ルーティエ……お前本当に変わったな。アオイちゃんにも中々会わせてくれないし」
「え??ルティ、ラトさんは都合が合わなかったり、ご病気だったりで会えなかっただけだよね?」
「ええ、近くには寄りましたがラトが不在であったり、体調不良だったりで会えなかっただけですよ」
ほら、会わせなかったじゃなくて、ラトさんと都合が合わなかっただけなんですよ。特に女の子ハントの方がお忙しかったんでしょ?ナンパテクニックもSランクだとルティが言ってた。
「え?は?体調不良ってあれは……」
「もう、ラトもいい加減、良い人見つけたらどうなの?羨ましくなったのでしょ?
その辺を歩くだけでも、女性の方から寄ってくるって噂になってたくらいなのに、気に入る子は一人もいなかったの?
根は真面目だと思ってたのに、見た目通りチャラくなってきたわねぇ。そんな風だから、そういう子ばっかり寄ってくるのよ」
「母上、息子をチャラ男呼ばわりするのはやめて下さい!アオイちゃんが誤解するでしょう?どうせ私に寄って来るのは、この顔に釣られる女の子ばかりですよ。弟に先を越されて羨ましいとか、リア充爆発しろとか思っていますよっ!」
あ、そこはガッツリ思っているんだ?
こんなにイケメンなのに……少し軟派な印象な顔立ちのせいか、チャラ男に思われることが多いようだ。でも、みんながみんな本当にそうなのかなぁ?ラトさん自身も、思い込みで相手をよく見ていないだけかもしれないしって思うんだけどなぁ。まぁチャラ男にしか見えない上に、態度もチャラ男ではあるけど。残念!
「先を越してしまったのは……まぁ申し訳ありません。今は世界で一番幸せですので、私の爪の先程度で宜しければ、お裾分けしますけど?
兄上の理想がどのような方なのかはわかりませんが、大勢として見るのではなく、お一人お一人の内面もよく見ていけば、理想に近い方の一人や二人、兄上ならばすぐに見つかると思いますが。少なくとも私よりも愛想が良いのですから。
ちなみに、私はアオイと魔力交感した際に魂が揺さぶられる感覚がありましたよ。その瞬間から、アオイ以外には考えられなくなりましたね」
だから、毎日訓練っていって魔力交感していたの?なんか機嫌良いなとは思っていたけど。
でも、確かにルティの魔力は私にも心地いいとは感じるし、これって当たり前のことではないんだ、不思議。
「ルーティエ……昔は『兄上、兄上』と後ろをついて回っていたっていうのに、今じゃさりげなく惚気を入れ込んで、兄へのダメージを増やすとは……くっ、イイ性格に育ったものだな」
「では、とりあえず兄上は婚活頑張って下さいね。あ、父上、お皿は戻しても大丈夫ですよ。
母上はこっそり描いていたアオイのリス顔の絵、あとで私にもください。
シルバー様は、今度アオイのウエディングドレスの相談にのって下さい。全て一級品を使用したいので、早めに取り掛かって頂いた方がいいですよね?」
え?え?いつのまに写生されていたの?恥ずかしいんだけど!あとウエディングドレスって何?もしかしなくても私のって認識で合ってます?なぜ今ドレス?
「やだぁ~♡ルーティエちゃんったら、アタシに依頼してくれるの!?でも実はもうすでにデザイン画は何枚か描いちゃってるのよねぇ~もう、筆が進み過ぎて、ついでに自分のまで考えちゃったわよぉ!すっからスケッチ~!
あ、ちなみに何着くらい着る予定?式は一日通しでやるのよねぇ?10着くらいかしら?」
「そうですね。できるだけ一日でなんとか式と披露宴は済ませたいところなんですよね。目覚めのドレス、式場へ移動する用のドレス、式用のドレス、披露宴で4回、小さいガーデンパーティで2回、そしてナイトドレスくらいでしょうか?」
「もう、私だってアオイちゃんと会ったその日からひと針、ひと針想いを込めてレースを編んでるのよ?予備も含めてもう30枚くらい出来上がってるけど。
ドレスに着ける用のお花はやっぱり本物がいいわよね?日取りが決まったらすぐにチンゲンサイね、これ基本よ?会場は当日お花満開になるように育てるから!」
この世界って『報連相』って言わないの?『チンゲンサイ』ってなに!?
「わかりました。ですが、もう子供ではないのですから『きチンと、ゲン気よく、報告しなサイ』なんて…恥ずかしいので、やめて下さい。
あ、ドレスの件は必ずデザイン選定の段階から私を呼んで下さいね。一生に一度のイベントなのですから」
いや、略す場所わかりづらっ!特に「サイ」は無理矢理感が半端ない
あのー……そもそも結婚式って花嫁が主役なんじゃ……え、ここでは花婿側なのかな?私の意見はどこに伝えたら届きます?できれば速達便で。
そりゃあ、彼のことは大好きですし、いつかはってちゃんと考えてる。結婚前提のお付き合いだってことも理解してはいますけど……正式なプロポーズを受けてもいなけりゃ、OKした覚えもないんですよ。でもこれ言うと速攻プロポーズしてきそうだから言わないけどね。。。
このままいくと、朝起きたらドレス着せられていて式場だったとか、いつか本当にありそうで怖い……そして逃げられる自信もない。なんせ寝てしまうと、ほぼ朝まで起きないからね
それよりドレスの数がおかしくない?目覚めのドレスってまずなに?ドレスで寝るの?絶対ヤダー
「さ、アオイ戻りましょう?」
そう言うが早いか、お姫様抱っこされ、公開羞恥のランチ会はお開きとなった。
とりあえずラトさん、がんばっ!
***
転移すればすぐ着くけれど、それでは足も弱ってしまうし、基本的にリイルーンは自然豊かなので、室内犬に向かない、大型犬を散歩させるには、外が一番だよね。
恋人繋ぎという名のリードで、がっつり繋がっているので、全く飼い主のそばから離れない忠犬です。
「あのさ、ルティ……」
「なんです?私のアオイ」
「昨日は確かに、ル、ルティのそ、そばにいたい、とか言ったりもしたけど……」
「そうですね、愛してる、そばにいたいと、互いの気持ちが一つになった、それはもう素晴らしい瞬間でした……何度思い返したかわかりません。
ようするにアオイから離れなければいいわけですよね?あ、さすがにトイレや着替えにまではついていきませんよ……今は」
「え?最後なんて?怖いこと言ってなかった?」
「いえ?なにも言っていないですよ。ふふふ」
聞き逃してはいけないことを聞き逃した気がする……鳥肌が立ってるんだよ何故か
「こんなこと言うのもなんだけどさ、ルティとの触れ合いが嫌だとか、キ、キ、キスが不快だとか……
今更そんなこと思っていないことはわかってると思うけど……」
「え?これはフリなのですか?誘われていると取って宜しいのでしょうか?」
「さそっ…!?ストップ!ステイ、ステイ、ステイ!!……してないよ。聞いて?
そうじゃなくて、私はお互いのプライベート時間も大切にしようって言いたいの。前にも言ったけどさ、一人の時間とか、友人と過ごす時間とか、ルティもそういう時ってあるでしょ?」
「ふむ……一人の時間はここ100年くらいで十分とっていましたし、友人……はすでに故人になっているか、まぁ元気でばったり会うことがあれば、話くらいはしますけど、今のところはないですかね」
うん。こりゃ私の質問が悪かったんだね。長命の人に聞く話じゃなかったわ。
「なるほどね……ルティの考えは、よくわかった。これもまた、異種族交際ではきっと起こりうる問題なんだろうね。
同じ種族じゃないんだし、思考もそれぞれ違うよね。大切にしたいもの、譲れないこと、我慢できる、できないとかって出てくるものだと思うのよ」
「ああ、そういうことですか。確かにありそうですね。
今のところ私は、大切にしたいもの、譲れないものもアオイですし、我慢できないのはアオイと離れる、別れることになりますが」
「あ……うん。そっか、そだね、なんとなくわかってた。深い愛をありがとうございます。でもちょっとそれだと話が進まないから、少し黙ろうか」
「了解致しました」
はい、イイコにお座りしてますね。下にハンカチを敷いてから座る辺りがルティらしいです
「そこでね、触れ合いも大切だと思うんだけど、お互いをより知る為にも、どうせ毎日一緒にいるなら寝る前のくつろぎタイムに話をしたりとか、なんなら交換日記じゃないけど、口にし辛いことをノートに綴って交換したりとかどうかな?」
ただ単に昔流行っていた交換日記をやってみたかっただけに過ぎないんだけど、さすがに古臭い考えかなぁ?
「………」
「ん?なんで何も反応ないの?あ、黙っててって言ったから?」
「………」コクン。(ほめて?)
何?そのイケメンがコクンからの上目遣い。。。可愛い仕草とか……反則!!
「よぉし、よし、よし、グッボーイ!偉いよぉ……じゃなくてさ!どう思う?」
アブナイ、アブナイ。忠犬ルティの幻覚が見えてしまったよ。思いっきり構い倒してしまったじゃないかっ!
「そうですね、とても良いかと。話をまとめますと『毎夜、愛を囁き合い、ノートに愛のポエムを紡ぐ』そして互いの愛をよく理解し、更に不変なるものへと高めていこう、こういうことですよね?」
「ホワット!?」
え、なに?その壮大な愛の物語。そんなに囁けるほど、愛に関する言葉知らないし、ポエムも詠んだことないんですが?よし、ノートの案は没にしよう!!ビリビリのぽーい!
「待て待て待て待てぃっ!もうなんでルティと話すと、いつもナナメな方向に話が飛んじゃうのかなぁ……」
ん、ルティどこを見てるの?……いや違うから、ものの例え!ナナメ方向には何もないから、探しにいかなくていいからーー!!」
突然ナナメを振り返って、走り出すのやめてもらえますか?ボール取ってこーい!じゃないんだよ!!いや、りんご取って来たんかーい!?サンキューね!あ、これ甘くてうまーい。シャリシャリ…
「まぁ、冗談はさておき、アオイを知れる手段が増えるのは私としても嬉しいので賛成ですよ」
「冗談だったんかいっ!りんごまで齧っちゃったのに!!私のノリを返せ!いや、やっぱいらん」
どうせ返せって言ったら、またエンドレスに続きそうだからね。もうレスはいらんのでエンドで!
「では早速。夜ではありませんが、あなたに『今』愛を囁きたくなったので、あちらのベンチに座ってお話でもしませんか?」
「もう……愛を囁くとか、すぐそういう恥ずかしいことを言う!」
「ふふ。お顔がりんごみたいですよ。さ、愛を囁き合いましょうね」
彼は愛の囁きの『囁き』部分もしっかり表現すべく、私の肩を抱き寄せて、耳元に形の良い唇を近づける。囁きの前に吐息が耳にかかる時点で、私の心臓はバクバクと暴れまわっていた。こんな状態で私はどう囁けと言うのか……
「まずは好きなところを囁きましょうか……まずは私を映す瞳が好きです」
そうド直球に囁いたと思ったら、私の返事を待つこともなく『細いうなじが好きです』、『耳が小さくて可愛い』、『りんごのような頬は食べてしまいたい』などと囁きながら顔中にキスをされ、最後の口へは長く、深いキスを私も受け入れていた。
***
唇がようやく離れ、気が付くと彼の隣に座っていたはずが、いつの間にか彼の膝の上に鎮座している私の図。なぜこんなことに?イリュージョンです。
忠犬の手綱は握るどころか、むしろ引きずられ気味だけど、きっと私達の関係はこれからもこんな感じなんだろうなと、何となく未来を垣間見たような気がした。
「アオイ、今後の計画はどうしますか?もちろん先に結婚でも全く支障はないですよ」
「ごめん、後半は聞き取れなかったみたい。そうだね……せっかく若返ったんだし、まずは学校かな?学費ももっと貯めなくちゃ!今度こそ夢を叶えて、神様が言っていた通り人生をエンジョイしたいの!……もちろんルティも一緒に、ね?」
「約束ですからね。どこまでもお供しますよ」
「それに、私の幸せもルティがそばにいないと叶いそうもないし。なぁんて……」
言われると予想もしていなかったといった形相で、彼の目が見開かれる。それど同時に先ほど抜け出たばかりの彼の腕の中にまた逆戻りだ。これを見切ることは不可能でしょ!
「~~アオイ!!愛してます。口づけても?」
「~~~まっ!!」
私の二度目の人生はようやく始まったんだから、これからたくさんエンジョイするぞ!
――…ピコン♪
【神いいねb】
<第一部 FIN>
※別タイトルで続編へ続きます。近況ボードをご覧ください
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