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魔法使いとその愛妻
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アリアスとエデンピトはあのあと反乱を成功させ、2年かけて国王の権力を剥奪した。
王宮付き魔法使いを解雇、陰の魔法使いたちを解放したそうだ。
国民に真実が知れわたり、国内は混乱に陥っているが、きっとこれから良い国になれるだろう。
アリアス様ならきっとできる。
私たちは今、ウェドゥトゥ共和国の田舎町に住んでいる。
ヨルアは過去の罪にうなされ、私は無責任なことをしたのでは…と思い悩みながらも、温かい家庭を築こうと力を合わせながら静かに暮らしていた。
キルケも相変わらずヨルアを慕って仕えてくれている。
ヨルアが私を後ろから抱き締める。
「リコ、あなたのお陰でとても幸せです…
本当にありがとう」
「私も幸せです」
「あなたを妻にして良かった」
私はその言葉でとても満たされる。
「ヨルアさん、愛してます。
あなたがいれば私は何でも出来る気がします」
「ずっと一緒にいましょう、ふたりでずっと…」
「ふふ、キルケもいますよ。それに、」
私は、小さな命が宿っていることを打ち明けた。
end
王宮付き魔法使いを解雇、陰の魔法使いたちを解放したそうだ。
国民に真実が知れわたり、国内は混乱に陥っているが、きっとこれから良い国になれるだろう。
アリアス様ならきっとできる。
私たちは今、ウェドゥトゥ共和国の田舎町に住んでいる。
ヨルアは過去の罪にうなされ、私は無責任なことをしたのでは…と思い悩みながらも、温かい家庭を築こうと力を合わせながら静かに暮らしていた。
キルケも相変わらずヨルアを慕って仕えてくれている。
ヨルアが私を後ろから抱き締める。
「リコ、あなたのお陰でとても幸せです…
本当にありがとう」
「私も幸せです」
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私はその言葉でとても満たされる。
「ヨルアさん、愛してます。
あなたがいれば私は何でも出来る気がします」
「ずっと一緒にいましょう、ふたりでずっと…」
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私は、小さな命が宿っていることを打ち明けた。
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